妊娠初期に太っていることは、胎児の先天性の奇形に関連する

肥満は様々な病気に関するリスクがあることがわかっていますが、妊娠時の肥満も胎児にかなりの負担がかかっていると考えられます。昔は妊娠すると「2人分」と言ってたくさんご飯を食べるように言われている時代がありました。しかし、体重の増加はリスクがあります。必要な栄養素をしっかり摂取することは重要なことですが、太ることとは違います。

今回の研究は胎児がまだ大きくなっていない妊娠初期のBMIと先天性奇形の関連です。子供が欲しいと思った時から、母体としての態勢整える努力が必要だということかもしれません。

もちろん、肥満になる方の普段の食事の内容が影響している可能性も否定できません。太っていることが問題なのか、太らせている食事が問題なのか、食事内容による体の中で起きているホルモンなどの影響なのか、この研究だけではわかりません。しかし、肥満が良くないことは確かなようです。

「Risk of major congenital malformations in relation to maternal overweight and obesity severity: cohort study of 1.2 million singletons」

「母体過体重および肥満の重症度に関連した主要な先天性奇形のリスク:120万新生児のコホート研究」(原文はここ

要約

正常体重の母親(BMI 18.5〜25)の子と比較して妊娠初期の母親の体重が、低体重(BMI<18.5)、過体重(BMI 25〜<30)、または肥満度I(BMI 30〜<35)、肥満度II (35 ~ <40)、肥満度 III (≥40)での主要先天性奇形のリスクを推定する。

2001年から2014年までのスウェーデンの生まれた新生児1,243,957人。最初の出生前の受診時の母親のBMIで比較した。

結果
合計43,550人(3.5%)の子が主要な先天性奇形を有しており、最も多かったのは先天性心疾患であった(20,074人、1.6%)。正常体重の母親(奇形リスク3.4%)と比較して、BMIがより高い母親の子のうち、いずれかの主要先天性奇形の割合とリスク比は過体重では3.5%と1.05、肥満度Iでは3.8%および1.12、肥満度IIでは4.2%および1.23、肥満度IIIでは4.7%および1.37であった。先天性心疾患、神経系の奇形、四肢の欠損のリスクも、BMIが過体重から肥満度IIIになるにしたがって増加した。母体の過体重および肥満の重症度の増加に関連する臓器特異的な最大のリスクは、神経系の奇形について観察された。生殖器および消化器系の奇形もまた、肥満の母親の子において増加した。

結論
妊娠中の過体重および肥満の重症度の増加とともに、主要な先天性奇形および臓器特異的奇形のいくつかのリスクが徐々に高まった。妊娠を計画している女性の場合、BMIが正常範囲を超える患者では、肥満を軽減するよう努力すべきである。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする