もしも、脂肪が全くない体になったら・・・妄想

人間は体に脂肪があることにより、それを自由にエネルギーとして使えるので、食事の心配をせずに活動が可能になりました。つまり、エネルギー摂取のことを1日中考えなくても良くなったのです。もし、脂肪がなければ糖質だけがメインのエネルギーになってしまうので、数時間でエネルギーが低下してきて、すぐに次の食料を摂らなければならなくなります。

人間が進化したのも、脂肪を十分にため込める体があったからこそです。

しかし、現代の食生活はこの素晴らしいエネルギー貯蔵庫の脂肪を毛嫌いし、少しでも減らそうとします。自分で貯め込んでおいて、今度はそれを減らす努力をする。高度な知能を持つ人間なのに無駄なことをしています。

金銭的にも、食べるものにお金をかけて肥満になり、痩せるためにまたお金を使って痩せるなんて、非常に奇妙な行動です。

では、もしもこの体脂肪が全くない体になり、その代わり糖をグリコーゲンとしていくらでも貯め込めるように突然変異が起きたとしたら、ということを妄想してみました。

体脂肪を15%として、体重60kgとすると、脂肪は9kg=9,000gです。そのエネルギー量は81,000kcalです。そのエネルギー量をグルコース(グリコーゲン)で換算すると、20,250gが必要になります。グリコーゲン1g貯蔵するのに、水が約3g程度必要となるので、全部で4倍の重さになります。つまり、81,000g=81kgです。体重60kgから脂肪分を引くと51kgですので、このグリコーゲンと一緒に必要になる水の合計81kgを足すと、132kgになってしまいます。元の体重の2倍以上です。つまり、同じエネルギーを貯蔵するのであれば、脂肪の方が圧倒的に体重が軽くなるのです。

体脂肪率が5%という超アスリートの体であれば、そのグリコーゲンと水の量は3分の1になるので、27kgで済むので、合計の体重も78kgです。しかし、60kgのアスリートも、体重が78kgに上がってしまってはパフォーマンスは低下します。

よく、糖質のエネルギーは1g当たり4kcal、脂肪は9kcalだから、脂肪の方が2倍ちょっとエネルギー量が多いということを聞きます。しかし、先ほど書いたようにグリコーゲンは1g貯蔵に対して、水が3g必要になります。糖質そのものでは1g当たりのエネルギーは4kcalと考えますが、実際には水の分も合わせて考えれなければなりませんので、貯蔵しているエネルギーとしては糖質は1g当たり1kcalしかないのです。脂肪は1g当たりそのまま9kcalですので、実に1g当たりのエネルギー量としては9倍も違うのです。

このように考えると、如何に脂肪が効率の良いエネルギー貯蔵庫なのかがわかります。

でも、現代の人は体脂肪が多くなりすぎてしまっています。何も食べずに日本1周するわけではないので、そこまでは必要ありません。

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