世界6位の錦織圭(26=日清食品)が体調不良の中、初戦をフルセットで制した。同24位のトロイツキ(セルビア)に5-7、6-2、6-3の1時間55分で競り勝った。3回戦は、同12位のガスケ(フランス)と同42位のセッピ(イタリア)の勝者と対戦する。

 赤土の大会3連戦に錦織の動きは鈍かった。バルセロナで準優勝、マドリードでベスト4と、9試合を戦い7勝2敗。この日が赤土10戦目で、疲れが見えた。足が動かず、細かいフットワークも見られず。第1セットを終わって、薬を飲むなど体調不良も手伝った。

 それでも過去4勝1敗で3連勝中と相性は抜群の相手。3連勝ではセットも落としていない。第2セットから、少しレベルを上げただけで、その実力の差が一気にあらわになった。3-2から3ゲームを連取すると、最終セットも突き放した。「厳しい中で勝てたので、プレーは良かった」と安堵(あんど)の表情で振り返った。