飽和脂肪酸と心血管疾患の関連はいまだにはっきりしません。私は全く関係していないと思っています。ほとんどの研究では、質の低い、食事アンケートをもとにした研究でしかないので、結果は信頼できません。 今年の5月にコクランで飽和
タグ: 糖質過剰症候群
家族性高コレステロール血症の食事は低飽和脂肪酸、低コレステロールではなく、糖質制限にすべき その2
以前の記事「家族性高コレステロール血症の食事は低飽和脂肪酸、低コレステロールではなく、糖質制限にすべき その1」では、家族性高コレステロール血症(FH)でもLDLコレステロールと関係なく、中性脂肪値が高いと心血管疾患のリ
脳のインスリン抵抗性は体重減少が起きにくいかもしれない
以前の記事「肥満の人の脳のインスリン抵抗性」で書いたように、肥満では脳のインスリン抵抗性が起きていると考えられます。 減量しようとしても、痩せるかどうか?脳のインスリン抵抗性にかかっているかもしれません。 脳のインスリン
虫垂炎と胃食道逆流症と糖尿病
虫垂は不必要な残骸ではなく、現在では腸内細菌の「安全な家」と考えられています。急性虫垂炎(いわゆる盲腸)は急激な虫垂の強い炎症です。腸内細菌のフソバクテリアの存在は、虫垂炎の重症度と正の相関しているという報告があります。
2型糖尿病に対する糖質制限の長期的効果 3.5年のエビデンス
以前の記事「2型糖尿病に対する糖質制限の長期的効果 2年間でも圧倒的! その1」「その2」では、糖質制限の2年という長期的な効果を示した研究について書きました。今回の研究はその続きで、3.5年の長期的効果のエビデンスを示
混合食の血糖値とインスリン分泌
経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)糖尿病の診断に行われますが、実際の食生活で75gの砂糖やブドウ糖だけを飲んだり食べたりする人はほとんどいないと思います。そうするとこのOGTTは、他の栄養素、脂質やタンパク質を同時に食べる
40歳前の過体重でもがんのリスクは大幅に増加する
肥満に関連するがんは非常に増加しています。(「過体重、肥満関連のがんが40%を占める」参照)そして、肥満関連がんはより若い年齢層にシフトしています。(「米国の若年成人における肥満関連がんの割合の急激な増加」「肥満関連がん
脂質異常症の分類の前提は糖質過剰摂取
リポタンパク質の分画を測定している方はあまりいないと思いますが、コメントで分画について質問をいただきました。ありがとうございます。 清水先生、いつも勉強させていただいています。 以前の記事を読み返している中で、LDLとリ
肥満の人の脳のインスリン抵抗性
肥満の人では、様々な臓器がインスリン抵抗性になっていると考えられます。恐らく脳のインスリン抵抗性も高くなっているために、食物摂取の調節が上手くいっていない可能性も高いと思います。 視床下部には摂食行動を促進する摂食中枢と