ドクターシミズのウルトラランナーへの道2026秋 第32回四万十川ウルトラマラソン

2026年10月18日(日)に、ついに念願だった、四万十川ウルトラマラソンに出場しました。これまでサロマ湖9回、沖縄1回、合計10回の100kmを完走していますが、エントリーした後から初めてのコースにワクワクしていました。いくつもある動画を見て、気持ちが膨らみます。

(図はここより)

このコースの最大の難所は、前半のおよそ600mを上る、堂ヶ森峠越えです。スタートから上り続け、16km付近からおよそ6km急こう配がずっと続きます。上りが嫌いは私としては非常につらい前半です。ここで足を使いきってしまわないようにしなければなりません。さらに、上ったからには下りがあります。下り坂もかなりの脚の負担になります。沖縄100kでは下りで脚が疲弊し、後半の途中から、脚、特に膝が悲鳴を上げて、大変な状態でした。そこで、この峠越えのコースを想定した坂道練習をしました。10km前後のアップダウンのあるコースを走った後に、片道約2.3kmのかなりの急な上りの坂道を3往復し、トータル30kmのランを3回行いました。

また、レース前に心配なのは北海道との気温差です。ただ例年よりも北海道の気温が高めで、朝は一桁の気温、日中も20度を切る日もあるのですが、比較的暖かい日も多く、そこまでの気温差がありません。沖縄の100Kのときは冬だったので、マイナスの気温から20度前後の気温の沖縄に行きました。それと比較したら全然問題ありません。ただ、最近は25度以上の気温の中を走り続けることはなかったので、体が気温について行けるかどうか不安でした。しかし、サロマ湖のウルトラマラソンで30度を超えるレースを何度か経験しているので、何とかなるだろうと切り替えました。

さて、移動です。なんせ、四万十川ウルトラマラソンは遠い!そして不便な場所にあり、圧倒的に宿泊施設が足りません。だからツアーに申し込んだのですが、その申し込みも殺到しました。シングルの部屋はあっという間になくなり、申し込み開始から30分後には良いホテルはほとんど埋まってしまう状況。幸い、何とか1人部屋を確保でき、一安心。宿泊は中村プリンスホテルでした。

北海道からだと、前々日から移動が必要になります。ツアーは東京と大阪経由があるのですが、帰りを考え、大阪経由で高知に向かいました。出発するときは北海道は結構寒く、暖房をつけていましたが、大阪に着くと、大阪の午後は半袖でも大丈夫な気温。やっぱり違います。夕飯を早々に終え、早めの就寝。

前日は当日に合わせて超早朝(深夜)に起床。本番と同じような朝食を摂りました。伊丹空港から乗った飛行機は、なんとプロペラ機。

プロペラ機に乗ったのなんて、何年ぶり?何十年ぶり?高知の空港からはさらにバスで移動。移動だけで疲れます。予定よりも早く前日の受付会場に着きました。暑い。気温は27℃。それにしても、前日受付は廃止してほしいです。必要なものは全部事前に郵送で良いはずです。実際、今回の四万十川ウルトラマラソンでも、ゼッケンは事前に送られてきました。参加賞や荷物を入れる袋も同時に送ればいいだけの話です。全てのレースで、事前に郵送にしてほしいですね。

いつもはレース前には、万が一のことを考えて、生ものは食べないのですが、せっかく四万十に来たのに、食べないわけにはいきません。居酒屋いなかに行きました。

名物の清水サバ(土佐清水で取れるブランドサバ)の刺身は、本当に美味しい!

カツオの塩たたきも、いつも食べているカツオのたたきとは全然違いました。

青さのりの天ぷらは、海苔の風味が良かったですね。

生ウツボの串焼き。ウツボなんて食べたことなかったのですが、美味しいですね。どれもこれも美味しかったです。

どんどん食べて、すぐにホテルに戻り、レースの準備を整え、早めに就寝のはずが……冷蔵庫の音がものすごい爆音。ホテルが古いのもあるのでしょうが、冷蔵庫が作動したときに、何かと共振するのか、音がものすごい状態。スイッチを切ることも考えましたが、次の日の朝の食べ物が入っているのでそれはできません。エアコンも古くうるさいので切っていましたが、ただ、面白いことに冷蔵庫とエアコンを同時につけると、エアコンの音で冷蔵庫の音が緩和されたのです。これなら何とか寝れそうと思いきや、壁が薄いのか、隣の部屋の笑い声がかなり大きく聞こえます。それが止むと、今度は大きないびきが聞こえます。自分自身のレース前の興奮も手伝い、なかなか寝付けません。

しかし、いつの間にか眠っていて、アラームで起こされました。眠気はあまりなく、何とかなりそうな状態です。まあ、毎回のことです。深夜の朝食を摂り、準備を済ませ、移動のバスに乗りました。

前日までの天気予報は少し雨混じりの予報でした。しかし、予報を見るたびに、段々雨の時間が長くなる予報に変わってきます。当日、会場に着いたときには曇りでしたが、開会式のときには雨が降っていました。猫ひろしさん(猫さんは60kmを走ります)と「いち、にい、さん、ニャー!」をやった後、スタートです。スタートは5:30、制限時間 14時間です。まだ暗い雨の中のスタートとなりました。

図では、最初から上っているように見えますが、体感的にはそれほど上っているようには感じませんでした。しかし、15km過ぎぐらいから、勾配がきつくなり、約6kmの峠越えが始まったと思ったのですが、想像よりはきつくなく、練習の坂道の方が急こう配だったので、快調に上っていきました。でもそれが良くなかったのかもしれません。22kmの手前で、上りが突然終わり、その後はひたすら急な下りです。これがきつい。スピードがどうしても出てしまい、膝と太ももの筋肉に負担がかかります。これも良くなかったのでしょう。どこまで続くの?と思うくらいの下り坂。30km過ぎまで続きました。その時点でいつもよりも脚の疲労が溜まっています。

前日のような暑さではなくて本当に良かったです。雨で体が冷えてくれたおかげなのか、無謀だったのか、目標タイムよりも早く42.195kmを過ぎ、半分まで順調に走ります。四万十川の絶景を楽しむことは少しできませんでしたが、走るにはちょうどいいくらいの気温と雨。

しかし、54kmぐらいにまた、距離はそこまでではないけれど、峠よりもさらにきつい急こう配の上り下りがあり、そこで脚が悲鳴を上げ始めます。何とか踏ん張り、61km過ぎのレストまでたどり着きます。リフレッシュのためにランニングシャツを替えましたが、雨のせいなのか、皮膚が傷だらけで痛い。足はシューズの中でふやけて、足の裏が痛い。でも、すぐにまた走り始めます。

70kmまでは何とか踏ん張れたのですが、前半の峠越えに疲労の蓄積が、ここから出てきてしまいました。タイムが落ち始めます。しかし。80kmまでは、と自分に言い聞かせ、タイムのダウンを最小限に抑え、80km過ぎでは90kmまでは、再度言い聞かせますが、徐々に脚が言うことを聞いてくれなくなり、90kmを超えると大幅にスピードがダウンしてしまいました。ただ、上り坂以外は歩くことなくゴールが出来ました。

結果的には、走る前の目標は大幅に上回り、走っている途中で目指したタイムよりは少し遅くなりましたが、11:40:33でゴールできました。

運営、ボランティアの皆さんが素晴らしく、本当に良い大会でした。雨のおかげで恐らく完走率は高かったのではないでしょうか?(完走率は71.7%だったそうです。ここ参照。そこまで高くはなかったですね……)

ゴール後、まずは疲れを癒すためにお風呂です。新ロイヤルホテル四万十の大浴場(温泉)は宿泊者ではなくても有料で入れました。(ウルトラマラソンの日以外は、外来者が入れるかどうかはわかりません)レースに参加していた人で大浴場がごった返していると思いきや、私以外には2人だけ。皆さん、ここの大浴場が入れることを知らないのかもしれません。

レース後のお風呂は本当に気持ちよく、さらに本当に疲れを癒してくれます。ただ、足は今まで見たことないくらいにふやけて、ビックリでした。

レース後の食事は味劇場ちかで摂りました。前日に引き続き、カツオの塩たたきを食べ、ウツボは唐揚げにして、いただきました。四万十の味を堪能。

帰りは夜行バスです。繊細な(?)私は、夜行バスで眠れるはずはなく、一睡もできません。しかし、100kmの後はホテルに宿泊しても、だいたいは一睡もできません。体が興奮したままなんでしょう。

1年に2つのウルトラを走るのは2回目です。でも、来年もサロマ湖以外にひとつはウルトラを走りたいと思っています。こんなに辛いのに、こんなに苦しいのに、こんなに楽しい。ウルトラマラソンの沼にはまると、変態になってしまいます。変態だからはまるのかもしれませんが。

4 thoughts on “ドクターシミズのウルトラランナーへの道2026秋 第32回四万十川ウルトラマラソン”

  1. お疲れ様です!
    四万十川、参加されたんですね。
    挑戦は続きますね。
    糖質制限効果かもしれませんね。

    私も頑張ります!

    1. 鈴木武彦さん、コメントありがとうございます。

      初めてのコースは、フルでもウルトラでも面白いですよね。
      予想もしない急な下り坂は、雨で濡れているだけでなく、道には苔が生えていたり、
      枯葉があったりで滑りやすく、大変でした。

      もちろん、糖質制限の効果は十分に感じています。

  2. こんにちは。私は山登りが好きで関東の山を登っています。登山ではカーボンローディングという言葉があります。登山前に、そして登山中に糖分を補給しなければ、バテてしまうというのです。しかし、試しに、いつもの通り昼食、夕食のみで登ってみたら難なく登れます。それ以降、山頂でその日初めての食事を取るのを楽しみにしています。今は、糖質制限パンとゆで卵を食べています。登山中の食事はこれだけです。糖質制限は持久力を伸ばす効果があるのかもしれません。

    1. 新山 博樹さん、コメントありがとうございます。

      登山でもマラソンでも、カーボローディング神話は根強いですね。
      私は富士山を登ったときにも糖質制限食で、途中でも糖質は摂らずに山頂まで登りました。
      フルマラソンやウルトラマラソンのレースは記録を出すために、途中は糖質を摂取しますが、
      糖質過剰摂取のランナーと比較するとかなり少ない量です。

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