冠動脈疾患=高コレステロールのように考える人も多いでしょう。でも実際には違います。 今回の研究はベースラインで30歳から79歳の男性5599人と女性6478人を無作為に抽出し、21年間追跡調査したものです。2180件の冠
カテゴリー: 糖質過剰症候群
高血圧の薬でがんリスクが増加する その1 腎臓がん
多くの人が飲まされている高血圧の薬。心血管疾患のリスクを低下させるために必要だと考えられていますが、他の疾患リスクが上がってしまっては何のために飲んでいるのかわかりません。 以前の記事「長期の高血圧の薬の使用とがんのリス
血糖値が高い時間が多いと糖尿病の認知機能低下が進行する
アルツハイマー病は糖質過剰症候群です。3型糖尿病とも考えられています。認知症の予防は40代から必要でしょう。 今回の研究では、認知症と診断されていない60歳以上の2型糖尿病患者197人を対象として、ベースラインおよび2年
異常子宮出血と高インスリン血症の関連性
女性の性器の不正出血を認める人は少なくないでしょう。その原因は様々でしょうが、異常子宮出血は糖質過剰摂取と関連している可能性があります。 今回の研究では、18歳から54歳までの閉経前女性205人が対象で、116人が異常子
糖尿病薬?やせ薬?GLP-1受容体作動薬の副作用 その13 加齢黄斑変性症
このシリーズもその13です。尽きませんね。今回は加齢黄斑変性症です。 加齢黄斑変性症(AMD)は、高齢者における不可逆的な視力低下、失明の主な原因です。滲出型と萎縮型がありますが、重度の視力喪失の90%は新生血管を伴う滲
むずむずは体中に起こり得る
むずむず脚症候群は下肢にむずむずが来た場合に起こるのですが、別に神経障害は下肢に限ったことではないでしょう。 むずむずは体中に来る可能性があります。 1.手足(指、手首、肘、腕、つま先、脚、太もも) 2.腹部(上腹部、下
日本人大腸がん患者の5割に腸内細菌の発がん毒素?
最近、「日本の大腸がんの5割 腸内細菌の毒素が原因か」なんてことがニュースになっていました。(ここ参照)どうやら、国立がん研究センターの研究によるものらしいです。(ここ参照) 過去 20 年間で、50 歳未満の早発大腸が
SGLT2阻害薬とGLP-1受容体作動薬は糖尿病患者の転倒を増加させる
以前の記事「GLP-1受容体作動薬によるサルコペニアと骨粗鬆症」では、GLP-1受容体作動薬により筋肉が大きく減少することを書きました。「糖尿病においてGLP-1受容体作動薬やSGLT-2阻害薬で起こる筋肉量の減少」では
双極性障害は糖質過剰症候群 その2
「その1」の続きです。 双極性障害は糖質過剰症候群だと考えています。今回は糖質過剰摂取で起こるインスリン抵抗性や糖尿病での脳の変化と双極性障害との関連を見てみましょう。 インスリン抵抗性は双極性障害患者の半数以上に認めら
心筋梗塞時のLDLコレステロール値の低下は心血管イベントの増加と関連している
LDLコレステロールが低い方が本当に健康的であるのであれば、急性心筋梗塞時のLDLコレステロールが低い方が、その後の死亡率、心血管イベント発生などの予後も良さそうですよね?でも、以前の記事「LDLコレステロール高い方が心