最近プレジデントオンラインに江部先生の記事がいくつか出ていましたね。「イチゴでも桃でもない…糖尿病の医師が断言「糖質が1%未満だから糖質制限中でも食べていい唯一の果物」」「軽度の高血糖でもがんリスクを高める…日本人の死因
カテゴリー: 糖尿病
血液透析患者はタンパク質摂取量が多いほど筋肉量が増加し、死亡リスクが低下する
タンパク質は腎臓に負担をかけるといまだに信じられています。透析を受けているステージ5の慢性腎臓病患者では、日本透析医学会の基準では一日0.9~1.2g/kg体重のタンパク摂取が勧められています。 でも多くの人はタンパク質
夜勤者でも食事は夜中に摂らない方が良い
人間は昼間に活動して、夜は眠るように進化してきました。人体は約24時間の周期で変化する生理機能のサーカディアンリズムにより、体温、ホルモン分泌、睡眠覚醒など、様々な身体機能が変動します。それに逆らえば、体内時計が狂ってし
糖尿病薬?やせ薬?GLP-1受容体作動薬の副作用 その13 加齢黄斑変性症
このシリーズもその13です。尽きませんね。今回は加齢黄斑変性症です。 加齢黄斑変性症(AMD)は、高齢者における不可逆的な視力低下、失明の主な原因です。滲出型と萎縮型がありますが、重度の視力喪失の90%は新生血管を伴う滲
炭水化物による血糖値スパイクは個人差が大きい
よく専門家たちが食後の血糖値スパイクについて、わかったかのように、GI(グリセミックインデックス)がどうとか、食べる順番がどうとか、食物繊維がどうとか言っています。でも食後の血糖値の推移なんて個人差があり、確定したことな
日本人の食事摂取基準(2025年版)の食物繊維の摂取基準
日本人の食事摂取基準(2025年版)(ここ参照)が発表されましたが、まあ代わり映えしないというか、役に立たないというか、相変わらずの内容です。 食物繊維について、目標量の策定方法として、「少なくとも1日当たり25~29g
鉄サプリメントと妊娠糖尿病
以前の記事「妊娠中の鉄サプリの使用は慎重に その2 妊娠糖尿病」でも書いたように、妊娠初期のフェリチン値の安全圏は比較的低めで、フェリチンが高いと妊娠糖尿病の可能性が増加してしまいます。貧血を伴わないような場合には、安易
高血圧の薬アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)は本当に必要な薬か? その2
「その1」では、高血圧の薬アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)の心臓に対する効果は全く無いに等しく、逆に心血管死が増加する可能性すらあることを書きました。今回は、腎臓への効果やその他の有害作用についてです。 腎臓への効
日本人大腸がん患者の5割に腸内細菌の発がん毒素?
最近、「日本の大腸がんの5割 腸内細菌の毒素が原因か」なんてことがニュースになっていました。(ここ参照)どうやら、国立がん研究センターの研究によるものらしいです。(ここ参照) 過去 20 年間で、50 歳未満の早発大腸が
子供のインスリン抵抗性は脳を小さくする
ブドウ糖は脳の唯一のエネルギー源ではありませんが、もちろん重要なエネルギー源です。特にほとんどの人は糖質過剰摂取ですから、ケトン体が産生されるわけではないので、ブドウ糖が唯一のエネルギー源となってしまいます。 子供の場合