糖質はがんのエサであり、糖質制限やケトン食はがんのコントロールに非常に有用な食事です。これまでのいくつもの報告を採り上げてきました。(「ケトン食の長期継続で進行がんの生存期間が劇的に改善」「脳に転移した肺がんに対するケト
カテゴリー: 糖質制限
1560万人のデータで示された高中性脂肪の心血管死亡率増加
中性脂肪値は非常に重要であるにも関わらず、医師でさえそれほど気にしていません。 今回の研究では、韓国のデータベースを使用して、一般集団における中性脂肪(空腹時)と心血管疾患による死亡率との関連性を分析しています。対象人数
HDLコレステロール値が低いといくつかのがんリスクが増加する その2
「その1」で書いたように、HDLコレステロールが低いと、がんのリスクが増加します。今回は別の研究を見てみましょう。 今回の研究では、コペンハーゲン一般人口研究のHDLコレステロールとApoA1の測定値の情報を持つ107,
LDLコレステロールが大きく上昇しても動脈硬化は起こらない
心血管疾患、動脈硬化はLDLコレステロール値が高いから起きるわけではありません。しかし、医師や医療従事者の多くは、高LDLコレステロール=動脈硬化、であり心血管疾患のリスクが非常に高くなると信じています。 糖質制限をする
糖質制限でケトーシスになっている人が糖質制限を止めたらどうなる? その4 肝機能とインスリン抵抗性
糖質制限は非常に健康的で、私は元の糖質過剰摂取時代に戻るつもりはありません。 「その1」「その2」「その3」と同じ研究グループが新しい研究を出してきたので、記事にします。参加者は栄養性ケトーシスを平均3.9年維持してきた
久しぶりの人体実験 ごぼうで血糖値はどうなるのか?
ごぼうは炭水化物が比較的豊富で、糖質制限食ではにんじんや玉ねぎと並んで、控えめならば食べても良い食材、としての位置づけでした。しかし、日本食品標準成分表(八訂)(七訂でもすでに書かれていましたが)では、炭水化物が非常に細
11月23日(日・祝日)に東京で講演会を行います
ちょっと前に匂わせてしまいましたが、11月23日に東京で講演会を行います。 2年前と同じく、江部先生の日本糖質制限医療推進協会主催の講演会でお話しさせていただくことになりました。江部先生にご指名いただき非常に光栄です。
SGLT-2阻害剤によるリアルワールドの副作用
医療の中では、SGLT-2阻害剤は素晴らしい薬のようにもてはやされています。糖尿病の薬としてだけでなく、心不全や慢性腎臓病の薬としても適応が増えています。そのからくりは別として、このSGLT-2阻害剤はやっぱり薬であり、
中性脂肪を下げる薬オレザルセンの効果
LDLコレステロールを下げる薬スタチンだけでは飽き足らず、製薬会社はLp(a)を下げる薬を開発し、今度は中性脂肪を下げる薬を出してきました。 確かに高中性脂肪は良いものではありませんので、低下させることは必要かもしれませ
メタボリックシンドロームはパーキンソン病リスクを上げる
パーキンソン病は糖質過剰症候群だと考えています。以前の記事「パーキンソン病と糖質制限」で書いたように、パーキンソン病には糖化が大きくかかわっていると考えられます。 今回の研究では、糖質過剰症候群の代表である、メタボリック