PPI(プロトンポンプ阻害薬)を飲んでいる人は、PPIが胃がんのリスクを増加させることはみなさんよく知っていると思います。(「PPI(プロトンポンプ阻害薬)による胃がんリスクの増加をどれだけの人が知っているであろうか?」
カテゴリー: がん
扁桃摘出とがんのリスク増加
以前の記事「扁桃やアデノイド摘出は様々な疾患のリスクを増加させる」で書いたように、扁桃摘出手術を受けるとがんのリスクが高くなる可能性があります。 今回の記事では、その関連をまとめてみてみましょう。 ホジキンリンパ腫:15
扁桃やアデノイド摘出は様々な疾患のリスクを増加させる
リンパ組織の扁桃は、一般に扁桃腺と呼ばれる口蓋扁桃や、アデノイド(咽頭扁桃)などがあります。子供の頃に取った人もいるかもしれません。 私が若い頃は扁桃摘出手術といえば子供が中心だった記憶があります。しかし、最近は大人の人
スタチンでLDLコレステロールを下げている人はがんのリスクを受け入れていますか?
いまだにLDLコレステロールは低ければ低いほど良いと思っている人がいますし、医師の中にもLDLコレステロールを下げたくて仕方がない医師もいます。 今回の研究では、LDLコレステロールの低下の程度と肝酵素(ASTやALT)
スタチンの副作用は心臓にまで起こる
スタチンは様々な副作用をもたらします。副作用のない薬はないのですが、許容範囲の副作用であれば仕方がないと思うかもしれません。 例えばちょっとした眠気、腹部膨満感などが一時的であれば良いと思う人もいるでしょう。しかし、その
今年も1年ありがとうございました フェイクとの戦い
ある中学校で「フェイクニュースの見破り方」という特別授業が行われたようです。(記事はここ) 正しい情報。何をもって正しいとするのか、非常に難しい時代です。ファクトチェックという言葉が流行(?)していますが、誰がどうやって
効果を維持するためにはやっぱりやめることができないGIP/GLP-1受容体作動薬
2型糖尿病治療薬として使用されるGLP-1受容体作動薬ですが、チルゼパチド(商品名:マンジャロ)というGLP-1受容体に加えてグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)受容体にも作用する薬があります。(マン
糖尿病薬?やせ薬?GLP-1受容体作動薬の副作用 その7 甲状腺がん
GLP-1受容体作動薬は様々な副作用があります。(「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」参照) でもこの薬の需要は非常に大きく、製薬会社も医療側も儲かるので、あまり副作用については説明されないかもし
LDLコレステロール低下療法をもう一度見直す
現在の臨床試験でも信用できませんが、2004年以前の一部の臨床試験は様々な問題があり、2005年以降臨床試験の新しい規制規則が適応されました。スタチンも初期のころの研究では大きな死亡率の改善が報告されていますが、2005