現在の医療では、患者の苦痛をできる限り排除、軽減することが必要と考えられています。もちろん、原則は間違ってはいませんが、それにより疾患が長引いたり、悪化したり、死亡したりしてしまっては本末転倒である場合もあります。 外来
カテゴリー: 漢方
血糖値スパイクとがん死亡率
HbA1cは過去1~2か月くらいの平均血糖値と考えられており、たとえそれが高くなくても、その中身、つまり血糖値の変動はわかりません。非常に高血糖と低血糖の波を繰り返しているかもしれません。その場合、1,5-AGという検査
中途半端な糖質制限では中途半端な結果になる その2
先日、ある研究会の講演を聴きました。ペインクリニック領域の講演でしたが、「痛みの原因は酸化、糖化、血行動態の低下にある」というもので、非常に興味があり、どんな話になるか楽しみにしていました。フリースタイルリブレを使って色
痛みの治療(ペインクリニック)
私は現在、外来で痛みの治療、ペインクリニックを行っています。その他にも糖質制限や漢方も行っていますが、今日は痛みの治療について少し書きたいと思います。 痛みは非常に主観的なものです。数値化する機器がないわけではありません
糖質制限とむくみ(浮腫)の改善
糖質過剰摂取の人では下肢のむくみ(浮腫)に悩んでいる人も少なくないでしょう。下肢のむくみのある方に糖質制限を勧めたところ、数週間後驚くほど下肢のむくみが減ってびっくりしていました。 今回の研究では、ケトン食によるむくみの
「さよなら更年期障害プロジェクト」へのご参加のお願い
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。 今回「さよなら更年期障害プロジェクト」というものを企画しました。実は最初はある企業とのコラボレーションを模索していましたが、今回の新型コロナウイルス問題も重なり、コラボ
コンビニの近くに住むのは危険?
「コンビニエンスストアの近くで生活すると、動脈閉塞のリスクが高まる」との見出しのニュースがAHA(アメリカ心臓協会)のホームページに掲載されました。(そのホームページはここ) そのニュースによると、コンビニエンスストアは
瘀血(おけつ)とグリコカリックス(勝手な仮説)
漢方の世界では「瘀血」(おけつ)という状態があり、様々な症状に関係していると考えられています。瘀血は漢方で言うところの「血」(けつ)の流通に障害、停滞を来した病態です。西洋医学で言えば「微小循環障害」だと思います。 例え
フリースタイルリブレを使った人体実験その12 小ネタ集4(漢方)
私はときどき自分でも漢方を飲むのですが、今回、2回漢方を飲む機会があり、ちょうど食前に飲んだときと食後に飲んだときがあり、そのときのグルコース値(血糖値)のデータが得られました。 今回はツムラのエキス製剤です。ツムラのエ