以前の記事「運動誘発性アルブミン尿と糖質過剰摂取 その1」で書いたように、運動誘発性アルブミン尿上昇は腎機能障害および血管の内皮機能障害の早期かつ高感度なバイオマーカーである可能性が高いでしょう。つまり、運動誘発性アルブ
カテゴリー: 心血管疾患
スタチンなんか飲んでもレムナントコレステロールが高いと心血管疾患のリスクは増加する
スタチンはLDLコレステロールを低下させますが、スタチンの恩恵を受けられる人はほんのわずかです。(実際には恩恵などないかもしれませんが)恩恵を受けられず、スタチンを飲んでいたにもかかわらず、心血管疾患を発症してしまう人も
安静時心拍数と死亡率
みなさんの安静時心拍数はどれくらいでしょうか?測定は簡単に自分でもできるので、一度測ってみてください。手首の親指側に反対の手の指を当てて、拍動している回数を1分間数えるだけです。もちろん血圧計などを持っていれば、それで血
太陽をたっぷり浴びよう
紫外線は悪者扱いです。太陽を浴びると、お肌に悪い、皮膚がんのリスクが上がる、などという情報が溢れ、太陽を避けて、外出には日焼け止めが欠かせないと思い込ませています。 しかし、人類はずっと太陽の恩恵を受けてきました。太陽、
マラソン後の運動誘発性アルブミン尿
運動後タンパク尿(アルブミン尿)は、激しい⾝体活動の後に起こる⼀過性の良性の現象と考えられています。フルマラソンやウルトラマラソンの後では尿のタンパクはどれくらい増加するのでしょうか? 今回の研究では、フルマラソンの前後
インスリン抵抗性を示すTyGインデックスと冠動脈プラークとの関係
TyGインデックスはインスリン抵抗性のマーカーで、この数値が高いと様々な疾患のリスクが高くなることが示されています。(測定はここから) 当然、心血管疾患は糖質過剰諸侯群なので、TyGインデックスの増加は冠動脈疾患と関連が
急性心筋梗塞における抗血小板薬2剤併用療法と併用したPPI(プロトンポンプ阻害薬)の有害性
心臓の専門医であろうと他の科であろうと、臨床医は抗血小板療法を受けている冠動脈疾患患者の消化管出血のリスクについて非常に警戒しています。 そこで、消化管出血のリスクを減らそうと、PPI(プロトンポンプ阻害薬)を処方するこ
スタチンによる新規の糖尿病発症リスク
LDLコレステロール値を下げるために、専門家はスタチンを投与したがります。しかし、それによって糖尿病発症リスクが増加することには無関心です。 今回の研究では、スタチンのランダム化比較試験から個々の参加者データのメタアナリ
心血管イベントの予防におけるスタチンの効果が得られるまでの時間は?
コメントを頂きました。 5月7日血液検査でLDL216HDL74 中性脂肪118でした。 その時に先生からスタチンをと言われましたがこちらを拝見してたので戸惑って居ると次回血液検査でと言われ8月26日に血液検査をしました
LDLコレステロールの減少の程度と全原因死亡率および心血管疾患のショボい結果
LDLコレステロールが高いことを執拗に指摘し、スタチンを処方しようとする医師は多いでしょう。専門家たちはあたかも医学的な根拠があってやっていると思い込んでいます。エビデンスレベルで言えばメタアナリシスやシステマティックレ