「その1」では、高血圧の薬アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)の心臓に対する効果は全く無いに等しく、逆に心血管死が増加する可能性すらあることを書きました。今回は、腎臓への効果やその他の有害作用についてです。 腎臓への効
カテゴリー: 心血管疾患
スタチンを服用するとどれくらい長生きできますか?
スタチンは多くの医師が推奨して処方していますし、医師自身も服用している人も多い薬です。医療の世界全体がコレステロール悪玉説に完全に洗脳されてしまっている証拠でしょう。 スタチンはどれほどの死亡を延長する効果があるのでしょ
強迫性障害の治療としてのケトン食
私には強迫性障害で日常生活に支障をきたすほどではないですが、いくつもの軽い強迫観念や強迫行為があります。特に確認行為は以前は自分でも嫌になるほどでした。今ではありませんが、特に戸締りに関しては、外に出かけた後、カギを掛け
人工甘味料入りドリンクは冠動脈石灰化を進行させるかもしれない
人工甘味料は砂糖ほどは危険ではないと思っていますが、しかし、人類は適応していない物質であり、リスクはあると思っています。砂糖入りドリンクを飲めば、糖質過剰摂取となり、血糖値スパイクも起こるので、心血管疾患リスクも高くなる
頸動脈プラークの中にマイクロプラスチックがあると心血管イベントや死亡リスクが上がる
マイクロプラスチックおよびナノプラスチックは今や避けられないものとなっていますが、人体にとって重大な危険因子となっています。 今回の研究では、頸動脈プラークからマイクロプラスチックまたはナノプラスチックが検出されるかどう
心筋梗塞時のLDLコレステロール値の低下は心血管イベントの増加と関連している
LDLコレステロールが低い方が本当に健康的であるのであれば、急性心筋梗塞時のLDLコレステロールが低い方が、その後の死亡率、心血管イベント発生などの予後も良さそうですよね?でも、以前の記事「LDLコレステロール高い方が心
血圧なんて大体の指標 その1
家庭で血圧を測っている人もいるでしょう。医療機関にかかれば、科にもよりますが、測定する場面も多いでしょう。入院すれば毎日測定されます。 血圧の測定は、昔のように聴診器を当てて水銀計で測る(いわゆる聴診法)ことは少なくなっ
2型糖尿病の日本人の炭水化物摂取割合と心血管疾患リスクについての都合の良い研究
食事に関する研究では食事アンケートという非常に質の低いデータが用いられるのが通常です。なので、その結果もあまりあてになりません。そして、糖尿病の専門が研究する場合、バランスの良い食事が必要であるとか、動物性タンパク質は良
スタチンなどのコレステロール低下薬と糖尿病性微小血管合併症との因果関係
メンデルのランダム化解析を使用した研究がいっぱい出されていますね。すべてを鵜吞みにはできませんが、やはり興味深い結果が出てくることもあります。 今回の研究では、薬物標的メンデルランダム化研究により、3種類の一般的なコレス
高血圧の薬アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)は本当に必要な薬か? その1
アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)は高血圧の薬であり、血圧を下げるだけでなく、腎臓や心臓を保護する効果があると言われています。でも本当に効果があるのでしょうか? ARBは第一選択薬の一つです。この薬の心血管イベントに