緑内障は失明原因の第1位です。緑内障は単に眼の病気ではなく、拙著『「糖質過剰」症候群』でも書いたように、糖質過剰摂取による神経、代謝的な異常による糖質過剰症候群であり、4型糖尿病と考えています。(「緑内障は糖質制限をすべきである その1」「その2」など参照)緑内障の原因のコンセンサスはまだ得られていません。

しかし、いまだに日本眼科学会などは眼圧にこだわりを見せています。眼圧が高いからといって全員が緑内障になるわけではありませんし、眼圧が正常だからといって緑内障にならないわけではありません。内科医がスタチンでLDLコレステロール値を下げることにこだわっているのに似ている気がしてなりません。

眼の視神経は脳の一部です。アルツハイマー病と緑内障の関連を考えると、緑内障は神経変性疾患と考えるべきであり、その原因はもちろん糖質過剰摂取でしょう。もちろん、眼圧上昇はリスク因子であり、眼圧が高いのであれば眼圧を下げることは進行を弱めてくれる可能性があります。それには血流障害も関係しているからだと思われます。

緑内障には、以前の記事「眼圧の上昇はインスリン抵抗性とメタボリックシンドロームに関連している」の最後で書いたように、糖質過剰摂取で不足しがちなミネラルも十分に必要だと思います。その重要なミネラルはマグネシウムです。

マグネシウムはNMDA受容体を阻害することによって神経保護の役割を果たし、酸化ストレスやアポトーシスから細胞を保護すると考えられますし、眼の血流を改善すると考えられます。インスリン抵抗性の改善にも効果が期待できます。

臨床研究は少ないサンプルでしかありません。ある研究では緑内障の10人の患者にマグネシウムを4週間投与し、視野と末梢血流の両方が改善されました。別の研究では、15人の正常眼圧緑内障の患者にマグネシウムを1か月間投与し、血流パラメータの有意な変化は認められませんでしたが、視野が改善していました。

マグネシウムを補充するようになり、目薬ではあまり下がらなかった眼圧が、大きく低下した人もいます。多くの人はマグネシウムが不足していることを考えると、腎機能が問題ないのであればマグネシウムを使わない手はないでしょう。

緑内障の治療を行っている人で、眼科医が血液検査をしたり、食事に対する質問をしたりする医師に診てもらっている人は非常に少ないのではないでしょうか?眼圧は一つの指標に過ぎないと思います。食事は重要です。緑内障は糖質過剰症候群なのですから。

まずは糖質制限、そしてマグネシウムを試してみてはいかがでしょうか?

マグネシウムが重要だとすると、それに相対するミネラルはどうでしょうか?それは次回以降で。

 

「The Role of Magnesium in the Pathogenesis and Treatment of Glaucoma」

「緑内障の病因と治療におけるマグネシウムの役割」(原文はここ

5 thoughts on “緑内障にはマグネシウムが必要かもしれない”
  1. マグネシウム、主に糖質制限OK食品アーモンドで摂っています。緑内障にも良いかもしれない、のですね。

  2. 清水先生、こんばんは。
    マグネシウムといえば、先生のブログで知った濃縮マグネシウムを使っています。
    500 mLのお茶などのペットボトルに5 mL入れて、こまめに飲んでいます。体調の変化は特にないですが、私もジョギングで汗をかくので、続けたいと思っています。

  3. 清水先生
    マグネシウムをサプリメントで摂取する場合、クエン酸マグネシウム、塩化マグネシウム等ございますが、
    どのマグネシウムを摂取するのが良いのでしょうか?

    1. てらさん、コメントありがとうございます。

      クエン酸マグネシウムなどで良いと思います。
      私は大きなタブレットが嫌なので、もっぱら液体のマグネシウムを摂取しています。

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