以前の記事「炭水化物をアルコールに変える腸内細菌」では、腸内細菌の働きで、炭水化物が腸の中で発酵しアルコールになってしまう、アルコールの内因性生産について書きました。 しかし、糖質制限や糖尿病治療薬によるアルコール検出器
月: 2020年6月
PPI(プロトンポンプ阻害薬)とアルコール摂取
アルコールを摂取するとその分解の過程でアセトアルデヒドという有害物質が産生されます。このアセトアルデヒドには発がん性があると考えられています。 人間の体には様々な細菌が存在し、その場所に適した細菌叢を形成しています。その
2型糖尿病に対する糖質制限の長期的効果 3.5年のエビデンス
以前の記事「2型糖尿病に対する糖質制限の長期的効果 2年間でも圧倒的! その1」「その2」では、糖質制限の2年という長期的な効果を示した研究について書きました。今回の研究はその続きで、3.5年の長期的効果のエビデンスを示
新型コロナウイルス感染における細胞性免疫
新型コロナウイルス感染で、日本では抗体検査をしても、陽性者は1%にも満たない状態です。もちろん検査の精度の問題もあるかもしれません。 一部の専門家は、日本では思ったほど感染が広がっていなくて、まだまだ感染拡大の危険性があ
日常の水分補給にスポーツドリンクを飲んではいけない
今年も「脱水を起こさないように気を付けよう!」「熱中症対策にこまめに水分補給を!」、というマスコミが騒ぐ季節がやってきました。もちろん汗を掻きやすくなりますから、水分補給が必要になることもあるでしょう。しかし、水分補給を
混合食の血糖値とインスリン分泌
経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)糖尿病の診断に行われますが、実際の食生活で75gの砂糖やブドウ糖だけを飲んだり食べたりする人はほとんどいないと思います。そうするとこのOGTTは、他の栄養素、脂質やタンパク質を同時に食べる
40歳前の過体重でもがんのリスクは大幅に増加する
肥満に関連するがんは非常に増加しています。(「過体重、肥満関連のがんが40%を占める」参照)そして、肥満関連がんはより若い年齢層にシフトしています。(「米国の若年成人における肥満関連がんの割合の急激な増加」「肥満関連がん
ブログをご覧の皆様へ 血液検査データ提供のお願い2020
私のブログをご覧の皆さまへのお願いがあります。 当ブログで自分自身の血液検査データを何度か公表してきましたが、たった一人のデータなのでそこからわかることは非常に限られています。そこで、いつもブログを読んでくださっている皆
脂質異常症の分類の前提は糖質過剰摂取
リポタンパク質の分画を測定している方はあまりいないと思いますが、コメントで分画について質問をいただきました。ありがとうございます。 清水先生、いつも勉強させていただいています。 以前の記事を読み返している中で、LDLとリ
糖質オフ×プチ断食のW効果でやせる! 不調が消える! 予約開始です
糖質オフ×プチ断食のW効果でやせる! 不調が消える! という本が7月10日に刊行となります。またもや私の裸体が表紙を飾っています。(恥ずかしい!) 今回は監修です。 完全なスーパー糖質制限食ではなく、ゆるめの「糖質オフ」