「その1」では、尿酸酸性の増加について書きましたが、今回は尿酸排泄低下についてです。 通常では、尿酸は腎臓で濾過された後にほとんどが再吸収されます。つまり、体にとっては尿酸を捨てたいのではなく、残しておきたいのです。しか
カテゴリー: 食事
日本でも末期腎疾患患者の肥満が増加している
慢性腎臓病(CKD)の人は、低タンパク食を勧められるでしょう。CKD診療ガイド2024の「成人 CKD 患者への栄養管理」には、次のような図が載っています。 ちなみに、タンパク質の項目に「過剰な摂取をしない」と書かれてい
食事の研究は全く不正確
食事の研究ってものすごく多いですよね。「〇〇を食べるとがんになりにくい」とか「〇〇を食べると高血圧に良い」とか「〇〇の摂取を減らすと死亡率が上がる」とか。 でも、私は毎回のように、食事の研究を記事にするとき、その研究のデ
高齢者の高血圧の治療は死を早めるかもしれない その1
日本には本当にフレイル(虚弱)な高齢者多いですね。野菜中心の食事も要因の一つでしょう。 地域在宅高齢者5,104名 (平均年齢71.7歳、 女性51.6%)を対象とした分析では、フレイルの有病率は11.5%(予備群、32
尿酸値はなんでそんなに高くなるの? その1 尿酸産生増加
尿酸の約3分の2は内因的に生成され、残りの3分の1は食事中のプリン体からできるのですが、尿酸そのものを摂取するわけではないので、体内の尿酸は全て体内で生成されたものと考える方が簡単でしょう。 まずは尿酸の生成量が多くなる
マグネシウム枯渇スコアと様々なリスク
体内のマグネシウム量を測定することは非常に難しいです。血中のマグネシウム値がそのまま体内のマグネシウム量を反映しているわけではありません。体内の総マグネシウム含有量は約24 gで、その99%は細胞内にあり、主に骨、筋肉、
尿酸は体に悪いのか?
多くの医師は、コレステロールが高いと血管が詰まると言い、スタチンなどの薬でコレステロールを下げようとします。コレステロールビジネスはすっかり医療の世界だけでなく、栄養や食品の世界にも浸透しています。コレステロールのように
女性におけるインスリン抵抗性と過活動膀胱の関連性
頻尿、過活動性膀胱の人が増えているようです。日本における下部尿路症状の全体的な有病率は、20歳以上の対象者では77.9%、40歳以上の対象者では82.5%です。ほとんどの下部尿路症状で加齢とともに有意に有病率が増加する傾
大動脈弁狭窄症も糖質過剰症候群
最近はテレビでも心臓弁膜症についてのCMが流れています。弁膜症の中の大動脈弁狭窄症の原因としては、主に先天性のものと加齢性(?)のものがあります。大動脈弁が肥厚して硬くなり、動きが制限されて、進行すると石灰化し、心臓から
2025年の総合的にベストな食事法は?
US News & World Reportが2025年版のベストダイエットを発表しました。早速総合第1位から見てみましょう。 第1位:地中海ダイエット 4.8点 第2位:DASHダイエット 4.6点 第3位:フ