副作用のない薬はありません。しかし、時間的な制約もあり、医師も全ての副作用について詳細に話している時間はありません。また、全ての副作用を把握もできているわけでもありません。 どこまで副作用を説明すべきか、迷うこともしばし
月: 2025年2月
尿酸値はなんでそんなに高くなるの? その2 尿酸排泄低下
「その1」では、尿酸酸性の増加について書きましたが、今回は尿酸排泄低下についてです。 通常では、尿酸は腎臓で濾過された後にほとんどが再吸収されます。つまり、体にとっては尿酸を捨てたいのではなく、残しておきたいのです。しか
むずむず脚症候群は糖質過剰症候群 その2
糖尿病では末梢神経障害を起こしますが、恐らくこれは糖尿病特有のものではないと思っています。糖尿病なんてものは、ただ診断基準に当てはまるかどうかというものでしかありませんから。病名云々ではなく、糖質過剰摂取による高血糖が起
アセトアミノフェンは一部のがんのリスクを増加させる その3 多発性骨髄腫
「その1」「その2」では、アセトアミノフェンが白血病と悪性リンパ腫のリスク増加と関連があることを書きました。今回はもう一つの血液系のがんである、多発性骨髄腫です。 多発性骨髄腫患者117人と、年齢および居住地をマッチさせ
日本でも末期腎疾患患者の肥満が増加している
慢性腎臓病(CKD)の人は、低タンパク食を勧められるでしょう。CKD診療ガイド2024の「成人 CKD 患者への栄養管理」には、次のような図が載っています。 ちなみに、タンパク質の項目に「過剰な摂取をしない」と書かれてい