病気を改善すると思われている薬。しかし、逆に傷つけている場合も多いのです。現代の薬はほとんど対症療法で、数値を改善するかもしれませんが、根本的に原因を改善していませんし、人間のメカニズムを無理やり改変するので、無理が出てきます。
糖尿病は糖質過剰症候群なので、高血圧を伴うことも多いでしょう。高血圧の薬の中で、カルシウム拮抗薬のアムロジピンやニフェジピンなどの名前の薬を飲んでいる場合も多いでしょう。これらの薬はジヒドロピリジン系カルシウムチャネル遮断薬に分類されます。
今回の研究では、この高血圧の薬のカルシウム拮抗薬が腎臓に与える影響を分析しています。
ACE阻害薬またはARBのRAS阻害薬とSGLT2阻害薬の両方で治療を受けた2型糖尿病患者31,031人(平均年齢67歳)を対象としています。
このうち、12,172人(39.2%)がジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬も併用し、18,859人(60%)はその他の降圧治療を受けていました。評価は、ベースラインからのeGFRの40%以上の低下(3か月以上持続)またはeGFRが15mL/min/1.73m²未満または腎代替療法(RRT)の開始と定義される腎不全への進行である主要有害腎イベント(MAKE)です。
追跡期間の中央値は1,260日(約3年半)で、482人の患者が重篤な腎臓有害事象を経験し、2,064人の患者が死亡しました。eGFRが40%以上持続的に低下したのは299人、eGFRが15 mL/min/1.73 m 2未満に進行したのは40人、RRTを開始したのは143人でした。(図は原文より)
上の図は、ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬の有無別の主要有害腎イベント(MAKE)の累積発生率です。赤がジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬併用、青がジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬なしです。もちろん、大きな図ではほとんど違いが判りません。拡大すると、ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬を使っている群の方が主要有害腎イベントが多いですね。MAKEリスクはカルシウム拮抗薬群の方が1.33倍になっています。
この種類の高血圧の薬は非常に広く処方されています。疾患を改善したくて飲んでいるのに、逆に腎臓に有害になっているなんて、酷い話ですね。こんなことが医療の中ではいっぱいです。
そもそも本当に血圧ってそんなに下げる必要があるのでしょうか?糖質過剰摂取を続けさせて、動脈硬化を促進し、血圧を無理やり薬で下げるなんて、本当に患者に利益があるのでしょうか?
糖尿病も慢性腎臓病も高血圧も糖質過剰症候群です。
「Dihydropyridine Calcium Channel Blocker Therapy and Risk of Chronic Kidney Disease Progression in Type 2 Diabetes Treated With Renin–Angiotensin System Inhibitors and Sodium–Glucose Cotransporter-2 Inhibitors: A Real-World Retrospective Cohort Study」
「ジヒドロピリジン系カルシウムチャネル遮断薬療法と、レニン・アンジオテンシン系阻害薬およびナトリウム・グルコース共輸送体2阻害薬で治療された2型糖尿病患者における慢性腎臓病進行リスク:実臨床における後向きコホート研究」(原文はここ)

インスリンが最たる物の印象ですが、
マッチポンプ薬多い。