人間は避妊をするようには作られていません。以前の記事「またファイザーか…避妊注射は髄膜腫のリスクを増加させる」でも書いたように、避妊薬のプロゲステロン製剤は脳の腫瘍である、髄膜種のリスク増加と関連しています。以前の記事では、経口、経皮、膣内の投与では髄膜腫のリスク増加はないという結果でしたが、今回の研究では、そうでもないことを示しています。
今回の研究では、デンマーク在住の15歳から59歳までの女性300万人を対象として、25年間追跡しました。合計1473例の髄膜腫の症例と14,717例の対照を分析しました。年齢の中央値は48歳でした。
複合経口避妊薬の場合、プロゲステロンの使用で髄膜腫発症の可能性は、シプロテロンで1.61倍、デソゲストレルで1.66倍、ドロスピレノンで1.58倍、ゲストデンで1.44倍、レボノルゲストレルで1.40倍でした。経口プロゲステロン単剤避妊薬の場合はデソゲストレルで1.73倍、注射用メドロキシプロゲステロンの場合は4.55倍でした。高用量レボノルゲストレル含有子宮内避妊器具(IUD)の場合は1.58倍でした。(図は原文より)
上の図は、現在の薬の使用および使用期間による髄膜種の発症の可能性を示しています。使用期間が長くなるにつれてリスクが増加する傾向があり、1年未満の使用期間ではリスクの増加は見られないことが示唆されました。例えば、シプロテロンは1~5年で髄膜種の可能性が4.49倍にもなります。
また、注射用メドロキシプロゲステロンの現在の使用は9.70倍です。
一般的に、使用中止後5年でリスク増加は消失するようです。
髄膜腫の最大87%がプロゲステロン受容体を持っているため、髄膜種がプロゲステロンに反応しても不思議ではありません。
薬は人間の自然のメカニズムに反する物質です。それを体の中に入れるメリットとデメリットを良く考える必要があります。医療側はメリットを強調し、デメリットはできる限り小さく見せるようにするでしょう。
ホルモンをいじくるのはリスクがあることを考えましょう。
「Contraceptive Progestogens and Incident Meningioma」
「避妊用プロゲステロンと髄膜腫の発生」(原文はここ)
