サプリメントによる鉄の摂取と大腸がんとの関連性

鉄のサプリメントを摂っている人は少なくないでしょう。しかし、吸収されなかった鉄は大腸に悪さをするかもしれません。

今回の研究では、大腸がんの新規発症例1005人と対照群1062人を評価しました。食事の内容については、いつものように食事アンケートのデータなので、質は低いです。サプリメントを飲んでいるかどうかは、まあある程度正確に答えられるでしょう。(図は原文より)

上の図は、総鉄摂取量、食事性の鉄、ヘム鉄の摂取量に応じて5つのグループに分けたものと、鉄サプリ摂取量によって4つのグループに分けたものの、大腸がん発症の可能性です。有意に大腸がんの可能性が高くなるのは、鉄サプリを18mg/日を超えて摂取しているグループだけで、全く鉄サプリを摂らない人と比較して、大腸がんの可能性は2.31倍です。男性だけで見れば2.56倍、女性だけでは2.46倍でした。

上の図は、結腸がんと直腸がんに分けたときの、発症の可能性です。これも鉄サプリメントと関連し、1日18 mgを超える鉄サプリの摂取は、結腸がんの可能性が2.40倍、直腸がんの可能性が2.19倍になりました。

これはアメリカの研究なので、日本人よりも大きな体の人での結果です。小さな日本人なら、もっと少ない鉄の量でも悪影響があるかもしれません。

以前の記事「鉄のサプリメントとうんこの関係」で書いたように、吸収されていないうんこの中の鉄は、粘膜細胞損傷または発がん物質の産生を増加させる可能性のあるレベルまで結腸内のフリーラジカルを産生を増加させる可能性があるのです。

鉄はできる限り、食事から摂取するようにしましょう。

「Association of dietary and supplemental iron and colorectal cancer in a population-based study」

「集団ベースの研究における食事性およびサプリメントによる鉄分摂取と大腸がんとの関連性」(原文はここ

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