がんは糖質過剰症候群です。血糖値の上昇ががんリスクの増加と関連していると考えられます。 今回の研究は、以前の記事「コレステロールとがん発生率」でも取り上げた、メタボリックシンドロームとがんプロジェクト(Me-Can)とい
月: 2024年9月
マラソン後の運動誘発性アルブミン尿
運動後タンパク尿(アルブミン尿)は、激しい⾝体活動の後に起こる⼀過性の良性の現象と考えられています。フルマラソンやウルトラマラソンの後では尿のタンパクはどれくらい増加するのでしょうか? 今回の研究では、フルマラソンの前後
不安やうつ病と胃食道逆流症(逆流性食道炎)との関連性
多くの研究が、精神症状、特に不安やうつ病と胃食道逆流症(逆流性食道炎)との関連性を示しています。しかし、逆流するから不安やうつになるのでしょうか?逆に不安やうつだから逆流するのでしょうか?恐らく、胃食道逆流と不安やうつの
インスリン抵抗性を示すTyGインデックスと冠動脈プラークとの関係
TyGインデックスはインスリン抵抗性のマーカーで、この数値が高いと様々な疾患のリスクが高くなることが示されています。(測定はここから) 当然、心血管疾患は糖質過剰諸侯群なので、TyGインデックスの増加は冠動脈疾患と関連が
尿酸値を下げる薬のダークサイド
尿酸値の上昇は、恐らくコレステロールの上昇と似ていて、その値が高くなると有害で、薬などで低下させることが健康的であると思わされています。高尿酸血症は慢性腎臓病(CKD)でよく認められているので、血中の尿酸の増加が腎臓に有
急性心筋梗塞における抗血小板薬2剤併用療法と併用したPPI(プロトンポンプ阻害薬)の有害性
心臓の専門医であろうと他の科であろうと、臨床医は抗血小板療法を受けている冠動脈疾患患者の消化管出血のリスクについて非常に警戒しています。 そこで、消化管出血のリスクを減らそうと、PPI(プロトンポンプ阻害薬)を処方するこ
糖質入りドリンクの大量摂取は若者の骨折も増加させるかもしれない
まだ暑い日が続いていますが、小児や青年の水分補給で糖質入りドリンクを飲んでいませんか?汗をかいたからと、マスコミやいわゆる専門家の言うとおりにスポーツドリンクを飲んでいませんか? 以前の記事「糖質入りドリンクの大量摂取は
スタチンによる新規の糖尿病発症リスク
LDLコレステロール値を下げるために、専門家はスタチンを投与したがります。しかし、それによって糖尿病発症リスクが増加することには無関心です。 今回の研究では、スタチンのランダム化比較試験から個々の参加者データのメタアナリ
身長が高いとがんになりやすい
以前の記事「高身長とがんのリスク」でも書いたように、身長が高い人はがんを発症するリスクが高くなります。 今回の研究では、イギリスのミリオン・ウィメン・スタディに登録した1,297,124人の女性が対象です。登録時の平均年
重篤な敗血症患者におけるケトン食
敗血症は何らかの細菌やウイルスに感染し、全身に感染が広がり、臓器障害をきたす重篤な状態で、命の危険さえあります。では、重篤な敗血症でケトン食は有効でしょうか? 今回の研究では、40人の重篤な敗血症患者を、ケトン食または標