大動脈瘤や大動脈解離は頻繁に起きるものではありませんが、場合によっては命を奪われる疾患です。この大動脈瘤や大動脈解離のリスクが高くなる薬をあなたは飲みたいですか?私は怖くて、他の方法がない場合に限って、そしてどうしても治療しなければならないのであれば、神様に祈りながら受け入れるかもしれません。でも、軽い気持ちでは使いたくない薬です。
ニューキノロン系の抗生物質には、実はこの大動脈瘤や大動脈解離のリスクが高くなる副作用が潜んでいます。そんな説明は処方の際には、恐らくはされないでしょう。
ある研究(ここ参照)では、ニューキノロン系の中のフルオロキノロン系抗生物質の投与はマクロライド系抗生物質と比較して大動脈瘤または解離のリスクが1.52倍に増加しました。この関連性は90日間のリスク期間において、フルオロキノロン系の中のモキシフロキサシンはマクロライド系抗生物質と比較して大動脈瘤または解離のリスクが最も高く、2.13倍でした。
別の研究(ここ参照)を見てみましょう。ニューキノロン系の中のフルオロキノロン系抗生物質の現在の使用、過去の使用などに分けて分析しています。現在の使用は大動脈瘤または解離の60日以内にフルオロキノロンの処方、過去使用は、大動脈瘤の61~365日前にフルオロキノロンの処方、過去1年間の使用は、大動脈瘤または解離の前の1年間に3日以上のフルオロキノロンの処方された場合です。
フルオロキノロンの現在使用は、大動脈瘤または解離のリスクが2.43倍に増加し、過去使用も1.48倍、過去1年間の使用でも1.74倍でした。手術を必要とする大動脈瘤および解離は、大動脈瘤は有意ではありませんが、現在の使用で1.99倍、大動脈解離は現在の使用で3.50倍と有意に増加しました。
メタアナリシスも見てみましょう。(ここ参照)4つの研究の分析です。
フルオロキノロン曝露後60日以内に大動脈瘤または大動脈解離を発症するリスクが2.14倍でした。
大動脈瘤単独のリスク増加は有意で、2.23倍でした。大動脈解離単独のリスク増加は有意ではなく、1.88倍でした。
大動脈瘤または大動脈解離のリスク増加は、男性の1.58倍と比較して女性で1.87倍と高く、若年患者の1.47倍と比較して高齢患者で1.72倍と高くなりました。また、フルオロキノロン系の投与期間が3~14日から14日を超えると、大動脈瘤または大動脈解離のリスクが増加し、3日未満と比較して、3~14日間の曝露後の大動脈瘤または解離のリスクは1.72倍、14日を超える曝露後のリスクは1.92倍(有意差なし)でした。
恐ろしい抗生物質ですね。恐らく自分も家族も知らずに、いつの間にかこの薬で命を奪われている人も大勢いるでしょう。
どうしても、どうしても
必要な薬以外は
処方されたくはないですが、
一般人にはわからないのが怖いです。
鈴木武彦さん、コメントありがとうございます。
この恐ろしさ、知らない医者は多数います。