このシリーズはなかなか尽きません。「その14」です。とにかく最近は、GLP-1受容体作動薬があれにも良い、これにも良いとキャンペーンがすさまじいです。糖質過剰摂取をさせて、GLP-1を低下させ、GLP-1受容体作動薬を投与する。非常にうまいビジネスモデルですね。
さて、今回の研究では、GLP-1受容体作動薬副作用としての前庭機能障害についてです。内耳のバランス感覚を司る前庭が障害されると、回転性めまい、ふらつき、嘔吐を引き起こします。
GLP-1受容体作動薬のセマグルチド使用者419,497人とチルゼパチド使用者 77,259人は対照群と1:1でマッチングされました。セマグルチド群の平均年齢は54.5歳で、参加者の58.87%が女性でした。チルゼパチド群は、平均年齢 51.9歳で、女性は61.09%でした。(図は原文より)
上の図はGLP-1受容体作動薬使用者とマッチさせた対照群における前庭障害の累積発生率の経時変化です。(A)セマグルチド使用者、(B)チルゼパチド使用者です。どちらの薬も徐々に増加しています。対照群よりも発生率は高いですね。
上の図はGLP-1受容体作動薬使用者と対照群との比較における前庭障害リスクです。セマグルチド使用者は6か月時点ですでに4.02倍です。1年時点では4.26倍、3年時点では4.95倍にもなっています。
同様にチルゼパチド使用者は、6か月時点では3.19倍、1年時点では4.26倍、3年時点では4.55倍です。
上の図は薬の違いによる比較です。チルゼパチド使用者と比較したセマグルチド使用者の前庭障害リスクは、6か月で1.53倍、、1年で1.36倍、3年で2.04倍です。
GLP-1受容体作動薬は脳幹および小脳に発現するGLP-1受容体を介して、このような副作用を起こす可能性があります。脳に影響を与えているのです。
糖質制限をして、GLP-1を上げればいいのに、それでは医療は儲かりません。糖質をしっかり摂って、様々な副作用に耐えながら、何とか血糖値を落ち着かせて、痩せる。そんな試練を乗り越えてこそ意味があるのです・・・か?
GLP-1受容体作動薬はこれからもどんどん種類も増えるでしょう。そして、この薬がないと、生きていけない体にしてしまう、それが狙いです。なんか、良くない薬物に似ていませんか?
「The Risk of Vestibular Disorders with Semaglutide and Tirzepatide: Findings from a Large Real-World Cohort」
「セマグルチドおよびチルゼパチドによる前庭障害のリスク:大規模な実臨床コホートからの知見」(原文はここ)



芸能人でメニエール病になる人多い印象ですが、薬の影響もあるのでしょうかね。
タイガーウッズも久しぶりに自動車事故を起こして薬物摂取疑いでしたが、様々プレッシャーも大きそうです。