GLP-1受容体作動薬の副作用シリーズのその10です。「その9」では糖尿病網膜症のリスクについて書きました。糖尿病網膜症ももちろん失明の危険がありますが、今回は稀ではありますが、これも失明の危険のある疾患のリスクについて
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欧州肥満学会が凄い進歩 ケトン食やインターミッテントファスティングを推奨?
欧州肥満学会(EASO)はこの度、過体重または肥満およびがん患者の管理のための医療栄養療法に関する意見表明を出しました。その中身を見てみましょう。 「Obesity, a chronic and multifactori
糖質制限5年間の結果 ちょっと残念だけど標準治療よりは断然良い
以前の記事「糖質制限5年間の残念な結果」で取り上げた学会発表の内容が論文化されました。以前の記事「糖尿病に対する1年間の食事による生理的ケトーシスのパワー」「2型糖尿病に対する糖質制限の長期的効果 2年間でも圧倒的! そ
人工甘味料が体重に与える影響のエビデンス
製薬会社がスポンサーの研究の結果が歪められているように(「ある薬が他の薬よりも効果的であるように見える理由」参照)、食品業界の関係する研究も同様のことが起きています。 今回の研究では人工甘味料業界がスポンサーとなるかどう
糖質制限は肥満高齢者の内臓脂肪やインスリン抵抗性の低下をもたらす
日本でも肥満の高齢者が増加しているように思います。代謝や身体機能が衰えていく時期に肥満であれば、さらに様々な慢性疾患や身体機能の障害を起こす可能性が高くなるでしょう。 肥満は運動不足で起きるのではなく、食事の間違いで起き
肥満の糖尿病に対する薬物療法は食事療法に負ける
糖尿病の薬の実力なんて大したことありません。糖尿病の薬で代表的なもの、メトホルミンおよびSGLT2阻害剤のエンパグリフロジンと5:2 間欠的断食ダイエットを比較してみましょう。 5:2 間欠的断食ダイエットというのは、食
専門のクリニックで治療として糖質制限を受けた人の代謝変化
日本の医療で、肥満外来ではどんな治療が行われているのか詳しくは知りません。当然食事指導、運動を推奨し、現在ではGLP-1製剤を処方するのでしょう。以前の記事「食欲抑制薬の臨床データはある意味凄い!」で書いたサノレックス(
糖尿病薬?やせ薬?GLP-1受容体作動薬の副作用 その8 ED
GLP-1受容体作動薬は様々な副作用があります。(「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」「その7」参照) 今回は勃起不全(ED)です。Proceedings of the 24th Annual F
肥満医学協会と全米脂質協会による専門家の共同レビュー2024
「Obesity, dyslipidemia, and cardiovascular disease: A joint expert review from the Obesity Medicine Associatio
糖質過剰摂取と心房細動
心房細動は臨床でよく遭遇する不整脈です。以前の記事「低炭水化物食と心房細動発症のリスク」で書いたように、低炭水化物食で心房細動のリスクが上がるなんていう研究は非常に問題があるものです。実際には低炭水化物でもないんでもない