BMIは世界的に最も普及している指標と言えます。しかし、筋肉量、体脂肪率や内臓脂肪量が適切に考慮されていません。内臓脂肪の増加はインスリン抵抗性を増加させ、糖尿病発症を促進するでしょう。腹囲は内臓脂肪の蓄積を簡便に評価で
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帯状疱疹の危険因子 新型コロナワクチンと糖質過剰摂取
私はこれまでに2回帯状疱疹になっています。いずれも糖質過剰摂取時代です。かなり痛いですよね。 帯状疱疹の危険因子は免疫力の低下に尽きるのではないかと思いますが、その免疫力を低下させるのは色々な原因があるでしょう。例えば、
妊娠前の肥満は危険 その2
「その1」では、妊娠前の肥満は、妊娠高血圧症候群および妊娠糖尿病のリスクが増加することを書きました。今回の記事は、生まれてく赤ちゃんまたは生まれる前の胎児への影響について書きたいと思います。 正常範囲を超えている体重はす
糖尿病薬?やせ薬?GLP-1受容体作動薬の副作用 その10 失明
GLP-1受容体作動薬の副作用シリーズのその10です。「その9」では糖尿病網膜症のリスクについて書きました。糖尿病網膜症ももちろん失明の危険がありますが、今回は稀ではありますが、これも失明の危険のある疾患のリスクについて
欧州肥満学会が凄い進歩 ケトン食やインターミッテントファスティングを推奨?
欧州肥満学会(EASO)はこの度、過体重または肥満およびがん患者の管理のための医療栄養療法に関する意見表明を出しました。その中身を見てみましょう。 「Obesity, a chronic and multifactori
糖質制限5年間の結果 ちょっと残念だけど標準治療よりは断然良い
以前の記事「糖質制限5年間の残念な結果」で取り上げた学会発表の内容が論文化されました。以前の記事「糖尿病に対する1年間の食事による生理的ケトーシスのパワー」「2型糖尿病に対する糖質制限の長期的効果 2年間でも圧倒的! そ
人工甘味料が体重に与える影響のエビデンス
製薬会社がスポンサーの研究の結果が歪められているように(「ある薬が他の薬よりも効果的であるように見える理由」参照)、食品業界の関係する研究も同様のことが起きています。 今回の研究では人工甘味料業界がスポンサーとなるかどう
糖質制限は肥満高齢者の内臓脂肪やインスリン抵抗性の低下をもたらす
日本でも肥満の高齢者が増加しているように思います。代謝や身体機能が衰えていく時期に肥満であれば、さらに様々な慢性疾患や身体機能の障害を起こす可能性が高くなるでしょう。 肥満は運動不足で起きるのではなく、食事の間違いで起き
肥満の糖尿病に対する薬物療法は食事療法に負ける
糖尿病の薬の実力なんて大したことありません。糖尿病の薬で代表的なもの、メトホルミンおよびSGLT2阻害剤のエンパグリフロジンと5:2 間欠的断食ダイエットを比較してみましょう。 5:2 間欠的断食ダイエットというのは、食
専門のクリニックで治療として糖質制限を受けた人の代謝変化
日本の医療で、肥満外来ではどんな治療が行われているのか詳しくは知りません。当然食事指導、運動を推奨し、現在ではGLP-1製剤を処方するのでしょう。以前の記事「食欲抑制薬の臨床データはある意味凄い!」で書いたサノレックス(