シンガポールのThe Straits Timesのサイトに載っていた記事です。
シンガポールでも糖尿病が深刻な問題のようです。同じアジア人として、非常に参考になる記事だと思います。
「Diabetes: The rice you eat is worse than sugary drinks」
「糖尿病:あなたが食べる米は、甘い飲み物よりも悪い」(記事の原文はここ)
(図は記事より)
この記事では、
欧米では砂糖含有飲料と肥満が糖尿病の主要な原因だけれども、アジア人は白人よりも糖尿病になりやすく、糖尿病になるのに肥満である必要はない。でんぷん質の白米が血糖値を過剰に上げ、糖尿病のリスクを上昇させていると述べています。
そして、ご飯一膳はジュース2本分の糖質である、としっかりと書いています。グラフを見るとジュースよりもご飯の方が血糖値の上昇が高く示されています。
また下のグラフでは、BMIと糖尿病の罹患率の関連を示していますが、ヨーロッパ人と比較してアジア人はBMIが高くないにもかかわらず糖尿病になりやすいことがわかります。このグラフで見る限りインド人は悲惨な状態です。
お米を主食とするアジアの文化は非常に糖尿病のリスクが高いことは確かだと思います。この記事では、白米の20%を玄米に変えると16%糖尿病のリスクが低下すると述べています。もちろんもっと効果の高い方法は、糖質制限です。
しかし、少しでも糖質摂取量を減らすべきであると言っていることは非常に重要なことです。第1歩ですから。
それに比べて日本のマスコミは、流行りとしての糖質制限は取り上げるものの、しっかりと病気のリスクを低下させるという方向ではなかなか伝えません。先日の「糖質を制限すると老化が早まる!」などと言う、人間とは全く食事の違うマウスの実験を大きく報道しているほど貧弱なものです。スポンサー第一だから仕方がないのでしょう。
日本の久山町研究で、しっかりと白米をたくさん食べるほど認知症になりやすい、というデータも出ています。もちろん一部のマスコミはちゃんと記事にしているところもあります。(「熊本日日新聞 素晴らしい! 糖質は認知症になりやすいという記事」参照→ただ、記事は削除されてしまったようです。どこかの圧力でしょうか?忖度?もしかしたら政治家?このブログにもいつか圧力がかかるかもしれませんね。)
少し柔らか目の表現で糖質の害を書いているメディアは少しずつは増えてはいるようですが、もっと危機感を高めるような表現にしてほしいものです。
糖尿病だけでなく認知症のリスクも高くなるお米、糖質をしっかり減らしましょう。できればやめましょう。