テストステロンが人間を攻撃的にするというのは偏見

男性ホルモンと聞いて、どのような想像をしますか?男性ホルモンのテストステロンが多いと、攻撃的、利己的、あるいはそれが過ぎれば反社会的、などのイメージを持つ人も多いかもしれません。しかし、それは偏見かもしれません。確かに動物実験上ではテストステロン投与で攻撃的になります。

今回の実験では、女性60人にテストステロンまたはプラセボを単回舌下投与して、最後通牒ゲームを行いました。このゲームは2人のプレイヤーが報酬の分配方法をめぐって一度だけ交渉するゲーム理論の実験です。提案者は分配額を1回だけ提示し、応答者はそれを受け入れるか拒否するかを選択します。拒否すれば両者の取り分はゼロになります。各ゲームにおいて、提案者は応答者に0、2、3、または5MU(10MU中)を提供することができます。

テストステロンが提案者に不公平なオファー(相手により低い⾦額を提⽰する)をより多くさせるでしょうか?(図は原文より)

上の図のaは全体の平均提案額です。プラセボよりもテストステロン投与群の方が提案額が高いですね。bは面白い内容です。参加者は自分が本当はテストステロンを投与されたのか、プラセボなのかは知りませんが、どっちを投与されたかを考えます。テストステロンを投与されたと思い込んだ人は提案額が低く、逆にプラセボを投与されたと思っている人は提案額が高いのです。つまり、テストステロンに対する偏見が提案額に反映されたのです。

上の図は、aがプラセボを投与されたと思い込んでいる人の中で、赤が実際にテストステロンを投与された人、青が実際にプラセボだった人です。bはテストステロンを投与されたと思い込んでいる人の中でのものです。そして、横軸は提案額です。プラセボと思い込んでテストステロンだった人が5MU、つまり均等に分配する提案をする割合が一番多くなりました。逆にテストステロンだと思い込んでいる人では、プラセボなのに2MUという不公平な提案をする割合が最も多くなりました。

つまり、思い込み、偏見はこれほどまでに大きな影響を与えるのです。

様々な場面で、多くの人が情報を提供されます。絶え間なくマスコミやSNSなどを通じて、そして専門家と称する人たちから、情報を植え付けられます。一度洗脳されると、そこから抜け出ることが非常に難しくなります。

いまだに、日本ではマスクをして歩いている人が目立ちます。なんのためにしているか、もう意識さえしていないかもしれないけど、止められません。

○○が健康に良いという情報、××が健康に悪いという情報、それらは本当にそうなのか、良く考える必要があります。意図的に操作されて洗脳されている常識も多いでしょう。

塩分は身体に悪い、コレステロールが高いと不健康、1日3食バランスの良い食事が必要、などなどウソが多いのです。そのウソを信じ込ませることで利益を得る人、企業が非常に多いのでしょう。

自分自身でよく考えて行動しましょう。専門家に騙されないようにしましょう。

「Prejudice and truth about the effect of testosterone on human bargaining behaviour」

「テストステロンが人間の交渉行動に及ぼす影響に関する偏見と真実」(原文はここ

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