若い人でも脳卒中を起こすことがあります。(記事はこことここ)そして、それにより死亡する可能性もあります。若者の脳卒中は中年や高齢者とは別の原因のことがあります。それは首を「ポキッ」と鳴らすことです。それにより首の骨の中を通る動脈が解離する、簡単に言えば脳にとって重要な動脈が裂けるのです。
頸動脈解離はすべての虚血性脳卒中のわずか2%を占めていますが、45歳未満の患者の脳卒中の8%から25%になります。外傷によっても起き、外傷としては高速での自動車の衝突で発生する可能性のある重度のものから、より微妙なものでも起きるそうです。さまざまなスポーツ活動やむち打ち症、ストレッチングと突然の首の動き、首の過伸展、回転、または側傾などの首の動き、激しい嘔吐や咳なども原因となりうるようです。整体、カイロプラクティックでの首の操作もいくつかの研究で実証されています。
癖のように首をポキポキ鳴らす人やカイロプラクティックで首の操作を受ける場合は非常に気を付けなければなりませんし、できればやめた方が良いでしょう。
首の重要な動脈である椎骨動脈が首の動きで牽引されます。椎骨動脈は、第6頸椎から第2頸椎の横孔を通過し、大孔を介して頭蓋底に入ります。首の屈曲、伸展、および牽引も動脈に影響を与える可能性があります。そして、動脈の一部が裂けて、そこにできた血栓が血流に乗って、脳に運ばれ、脳梗塞を起こすのです。
ただ、カイロプラクティックなどの首の操作での頚部の動脈裂傷の発生率の推定値は、2万回に1回から250,000回に1回の範囲だそうです。無駄に恐れる必要はないかもしれませんが、起きてしまった場合、取り返しがつかないことになります。以前はテレビのバラエティー番組でよく、芸人さんが無理やり首をボキッと鳴らされていました。あれは非常に危険な行為だったかもしれません。
自分自身でも習慣的に首を鳴らすことは避けるべきでしょう。
「Cervical Arterial Dissections and Association With Cervical Manipulative Therapy」
「頸部動脈解離と頸部整体療法との関連」(原文はここ)
4年前、椎骨動脈乖離、くも膜下出血になりました。
原因は不明です。
後遺症はありますが、何とか生きています。
つらいですが、なんとか耐えようと思います。
yanosnoさん、コメントありがとうございます。
くも膜下出血大変でしたね。今回の記事の内容はどちらかというと、脳梗塞を起こす危険性の話です。
くも膜下出血もひょっとしたら、糖質過剰摂取かも・・・?と思っています。
しかし、くも膜下出血はなぜか日本だけが増加しているので、糖質過剰摂取だけではなかなか説明できません。
ありがとうございます。
血管内手術を担当した医師は原因はわからないと言っていました。
まれなケースなので原因追及が困難とのこと、交通事故にあったようなものとも言っていました。
個人的には、それまで吸っていたタバコが要因だとは思っています。
タバコはやめることができました。
飲酒もリスク要因だと思いますが、酒量は減ったものの今も飲んでいます。