「その1」では、尿酸酸性の増加について書きましたが、今回は尿酸排泄低下についてです。 通常では、尿酸は腎臓で濾過された後にほとんどが再吸収されます。つまり、体にとっては尿酸を捨てたいのではなく、残しておきたいのです。しか
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糖質制限
むずむず脚症候群は糖質過剰症候群 その2
糖尿病では末梢神経障害を起こしますが、恐らくこれは糖尿病特有のものではないと思っています。糖尿病なんてものは、ただ診断基準に当てはまるかどうかというものでしかありませんから。病名云々ではなく、糖質過剰摂取による高血糖が起
日本でも末期腎疾患患者の肥満が増加している
慢性腎臓病(CKD)の人は、低タンパク食を勧められるでしょう。CKD診療ガイド2024の「成人 CKD 患者への栄養管理」には、次のような図が載っています。 ちなみに、タンパク質の項目に「過剰な摂取をしない」と書かれてい
食事の研究は全く不正確
食事の研究ってものすごく多いですよね。「〇〇を食べるとがんになりにくい」とか「〇〇を食べると高血圧に良い」とか「〇〇の摂取を減らすと死亡率が上がる」とか。 でも、私は毎回のように、食事の研究を記事にするとき、その研究のデ
尿酸値はなんでそんなに高くなるの? その1 尿酸産生増加
尿酸の約3分の2は内因的に生成され、残りの3分の1は食事中のプリン体からできるのですが、尿酸そのものを摂取するわけではないので、体内の尿酸は全て体内で生成されたものと考える方が簡単でしょう。 まずは尿酸の生成量が多くなる
糖尿病薬?やせ薬?GLP-1受容体作動薬の副作用 その11 うつ病、不安、自殺行動のリスク
GLP-1受容体作動薬の副作用シリーズも「その11」になりました。「その2」や「GLP-1受容体作動薬の自殺念慮のリスク」でも書いたように、GLP-1受容体作動薬は自殺リスクと関連がある可能性があります。 今回の研究は、
女性におけるインスリン抵抗性と過活動膀胱の関連性
頻尿、過活動性膀胱の人が増えているようです。日本における下部尿路症状の全体的な有病率は、20歳以上の対象者では77.9%、40歳以上の対象者では82.5%です。ほとんどの下部尿路症状で加齢とともに有意に有病率が増加する傾
脂肪肝では肝臓がんを発症リスクが4.7倍高い
脂肪肝って多くの人は、ちょっと太っちゃったから、肝臓にも脂肪がついちゃった、くらいにしか思っていないでしょう。脂肪肝を指摘されると、多くの人は恥ずかしそうに苦笑します。 でも、脂肪肝は馬鹿にはできません。 今回の研究では
血糖値が上がりにくいというパラチノースはどうなんだろう? その3
パラチノースシリーズのその3になります。(「その1」「その2」参照)今回は、「スローカロリーラボ」の「スポーツに関する研究」についてです。 パラチノースを飲んだ人は血糖値がゆるやかに維持され、低血糖を防ぐ、と書かれていま
85歳以上の日本人、高血圧は死亡リスクに影響する?しない?
高齢者はいっぱい不必要と思われる薬を飲んでいます。スタチンやPPIだけでなく、高血圧の薬も何種類も飲んでいることもあります。複数の高血圧の薬により、低すぎるのではないかと思う人もたくさんいます。 今回の研究では、2006