身体活動、運動は認知機能の低下速度を和らげると思います。
今回の研究では、遺伝的、幼いころの生活や環境がほとんど一緒である双子を対象に、筋力(脚力)が健康な高齢者集団における10年間の認知機能変化を予測できるかを評価しました。324人の健康な女性双生児(ベースライン時の平均年齢55歳、範囲43~73歳、一卵性(MZ)127人、二卵性(DZ)197人)が、10年の間隔をあけた2回の時点で、認知機能の検査のケンブリッジ神経心理学的自動検査バッテリー(CANTAB)を実施、評価されました。脚の瞬発力(LEP)を用いて筋力を測定しました。完全な症例データ(221人、118 組)が使用され、LEP が一致しない 42 組が得られました。(図は原文より)
上の図はCANTABの10年間の変化(ARC)です。平均して、ベースラインでより筋力の強い双子は、より弱い姉妹よりも認知機能の低下が有意に少なくなっています。一卵性では有意に達しませんでしたが、二卵性では、有意に差が出ました。筋力の強い双子の方が認知機能のスコアが上昇し、筋力の弱い方はスコアが低下しました。
LEPは12年後の総灰白質容積と正の相関関係にありました。より筋力が弱い双子はより強い姉妹よりも脳室容積が26%大きくなりました。
上の図は1999年と2011年の双子の脳活動と比較したものです。上段が示すように、より筋力が強い双子は、対照群と比較して、脳活動が有意に増加しています。より強い双子の方が、両側の一次運動皮質と左側の体性感覚連合皮質(BA 5)で有意に高い活性化を示しているようです。選択反応課題では、より筋力が強い双子とより弱い双子の間に有意差はありませんが、より強い双子の方が右一次運動皮質でより高い活性化値を示しました。下段の図はどのように読めば良いのかよくわかりませんが、右一次運動皮質クラスターのピークにおける各双子の抽出されたコントラストデータにより、より強い双子がこの領域を正に活性化したことが確認されたそうです。
つまり、筋力、脚力は、同じような遺伝子、幼少期の環境で発達していても、認知機能の老化や脳全体の構造の変化に関連していると考えられます。
動けなくなってから、どうにかしようとしても遅すぎます。認知機能が衰えてから、どうにかしようとしても遅すぎます。40歳前後から意識して何かをすることが必要になります。運動は体だけでなく、脳の健康のためです。
何もしない機能は衰えるばかりでしょう。
「Kicking Back Cognitive Ageing: Leg Power Predicts Cognitive Ageing after Ten Years in Older Female Twins」
「認知老化を克服する:脚力は高齢の双子の女性の10年後の認知老化を予測する」(原文はここ)


今日も朝10km running(キロ6分23秒)
怪我無く続けていきたいです。
鈴木武彦さん、コメントありがとうございます。
雪解けが進んだので、私も朝10km走りました。
気持ちが良いですね