多くの人は認知機能が低下し始めて、慌てて認知症が起きないように、または進まないようにどうしたらいいか、悩みます。高齢になって脳を若返らせる方法はありません。 脳の老化は、ブドウ糖代謝低下、脳の萎縮、脳血管疾患、βアミロイ
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ゾルピデム(マイスリー)による自殺、健忘行動および認知症
眠れないからといって安易に睡眠薬に頼っていませんか?ベンゾジアゼピン系の薬はすぐに依存をもたらしますので、注意が必要です。(「ベンゾジアゼピン(眠剤や安定剤)は1か月で半数が依存になる」参照) そして、長期的に様々な影響
85歳以上の日本人、高血圧は死亡リスクに影響する?しない?
高齢者はいっぱい不必要と思われる薬を飲んでいます。スタチンやPPIだけでなく、高血圧の薬も何種類も飲んでいることもあります。複数の高血圧の薬により、低すぎるのではないかと思う人もたくさんいます。 今回の研究では、2006
サプリで血清葉酸値はどれくらい変化する?
葉酸は必要ですが、先日の記事「妊娠中の母体血清葉酸値と胎児の先天性心疾患」で書いたように、血中の葉酸値が高くなりすぎることも問題です。 血中の葉酸値は野菜やサプリなどを積極的に摂ると、どれほど上昇するのでしょうか? 今回
糖質過剰摂取は脳を老化させる
糖尿病は認知症の危険因子としてよく知られています。しかし、これは糖尿病という病気が認知症を起こすわけではありません。根本原因が同じだからです。アルツハイマー病は3型糖尿病と呼ばれているくらいで、その根本原因は糖質過剰摂取
降圧薬開始と骨折のリスク
高齢者ほど血圧を下げる意味があるのかどうか、非常に疑問です。動脈硬化が進行しているのに、薬で無理矢理血圧を下げたら、脳をはじめ様々な臓器の血流は低下してしまうでしょう。 今回の研究では、長期療養型介護施設に入居している高
TyGインデックスと認知症との関連性
これまでも何度も取り上げているTyGインデックスですが、今回は認知症との関連です。(「中性脂肪値と血糖値だけで様々な疾患のリスクを評価できる」など参照) 今回の研究では、TyGインデックスと認知障害および認知症との関係を
インスリン抵抗性が高い高齢者は手術後に認知機能障害を起こす可能性が高くなる
高齢者は手術後に認知機能障害を起こすリスクが高くなります。その予測因子は何でしょう?当然私が記事にするので、糖質過剰摂取と関連しています。 今回の研究では、60歳以上(平均年齢69.8歳)で全身麻酔下で少なくとも2時間続
リリカ(プレガバリン)と認知症
リリカは非常に安易に処方されています。末梢の神経障害性の痛みに対して使われるのですが、何でもかんでも痛みがあればNSAIDsの次にリリカを試す医師は多いでしょう。そして、このリリカが適応とされる患者の多くは高齢者です。
PPI(プロトンポンプ阻害薬)は認知症のリスクを高める
人間の代謝の最初の段階、食べ物を消化吸収すること、そして体の外から体の中に物質を入れるので殺菌することは非常に重要でしょう。それを担っている重要なメカニズムが胃酸分泌です。その胃酸分泌を抑えてしまうPPI(プロトンポンプ