TyGインデックスと認知症との関連性

これまでも何度も取り上げているTyGインデックスですが、今回は認知症との関連です。(「中性脂肪値と血糖値だけで様々な疾患のリスクを評価できる」など参照)

今回の研究では、TyGインデックスと認知障害および認知症との関係を報告したすべての研究を検索し、10件の研究が選らばれました。58.2歳から80.5歳までの合計8,443,279人が対象となっています。(図は原文より)

上の図は7,709人の7件の研究におけるTyGインデックスと認知障害との間の分析です。最もTyGインデックスが低いグループと比較して、最も高いグループは認知障害の可能性が2.32倍でした。TyGインデックスが1増加するごとに認知障害の可能性が3.39倍になっています。

上の図は8,435,570人の3件の研究における、TyGインデックスと認知症との関連性についてです。最もTyGインデックスが低いグループと比較して、最も高いグループは認知症の可能性が1.14倍でした。TyGインデックスが1増加するごとに認知症の可能性が1.37倍になっています。

TyGインデックスはインスリン抵抗性の指標です。認知症は糖質過剰症候群で3型糖尿病であると考えられているので、当然インスリン抵抗性と関連しているでしょう。一般の人だけでなく、多くの医師は中性脂肪値には関心がありません。洗脳が深すぎてLDLコレステロールばかり気にしています。空腹時の中性脂肪値が100以上であれば、大きな問題があると考えた方が良いでしょう。

TyGインデックスは8未満を目指しましょう。

「Association between the triglyceride glucose index and cognitive impairment and dementia: a meta-analysis」

「中性脂肪グルコース指数と認知障害および認知症との関連性: メタ分析」(原文はここ

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