ベジタリアンは終末糖化産物(AGEs)が増加してしまう

野菜や果物がヘルシーだと洗脳されている人も多いので、ベジタリアンやビーガンは健康的な食事だと思う人もいるかもしれません。しかし、以前の記事「ビーガンは酸化ストレスが増加する」で書いたように、ビーガンでは酸化ストレスが増加していました。酸化ストレスは非常に体に有害です。

今回の研究では、終末糖化産物(AGEs)について、ビーガンとラクトオボベジタリアン(乳卵菜食。肉は食べないが、卵や乳製品など動物性食品は食べる菜食主義)、セミベジタリアン(準菜食主義)、および通常の食事である雑食の人について比較しています。(図は原文より)

上の図はそれぞれのグループの特徴です。左から雑食、セミベジタリアン、ラクトオボベジタリアン、ビーガンです。ラクトオボベジタリアン、ビーガンではBMIが低いです。また、ベジタリアンの3つのグループは雑食よりも総タンパクの値が低いですね。それ以外では違いはありません。

それぞれのグループの食事内容です。これは食事アンケートによるものなので質は低いデータです。しかし、大体の傾向はわかります。タンパク質はやはりベジタリアンの方が少ないように見えます。体重当たり1g程度です。野菜やフルーツの欄にあるFとGは果糖とブドウ糖を意味しています。F>Gとなっているのはブドウ糖よりも果糖を多く含んでいるものを指していると思います。ただ、ブドウ糖よりも果糖を多く含む「野菜」というのはピンときません。

ベジタリアンなので野菜の量が多くなるのは当然でしょうが、フルーツが大量ですね。

上の図は動物性タンパク質、豆類、穀物の摂取量です。当然雑食が動物性タンパク質が一番多くなっています。ベジタリアン3グループは穀物系の摂取量が多いですね。特に全粒穀物はベジタリアンでは非常に多いです。

上の図は上が血中のAGEs、下がCMLの量です。CMLは生体中で形成されるAGEsの中で最も多く存在すると考えられています。左から順に雑食、セミベジタリアン、ラクトオボベジタリアン、ビーガンです。それぞれの右のグラフは総タンパク1g当たりのAGEs、CML量です。

雑食と比較すると、ベジタリアン3グループはAGEsやCMLが高くなっていました。

酸化ストレスの増加といい、AGEsの増加といい、ベジタリアンのメリットは何なのでしょうか?人間にとって必要な栄養素も補えず、結果的に果糖の摂取量が増加し、酸化ストレスやAGEsが増加してしまうのかもしれません。

やっぱり肉を食べましょう。

 

「Plasma levels of advanced glycation end products in healthy, long-term vegetarians and subjects on a western mixed diet」

「健康で長期の菜食主義者および西洋の混合食を摂取している人における終末糖化産物の血漿レベル」(原文はここ

2 thoughts on “ベジタリアンは終末糖化産物(AGEs)が増加してしまう

  1. 清水先生、こんばんは。
    やはり肉ですね。私は、肉、魚はをよく食べます。肉では、マトン、ラムが好きで、よく食べています。
    野菜も食べるようにはしていますが、糖質の少ない、葉物を食べるようにしています。ときどき、カボチャなどの糖質が多いものも食べることはありますが。

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