「その1」「その2」「その3」「その4」の続きです。今回もちょっとエビデンス的には非常に弱いです。しかし、実験上で示されているメカニズムから考えて、十分に考えられる根拠だと思っています。 糖質の中でも最も猛毒は果糖です。
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果糖摂取は肝臓のATP貯蔵量を大きく減少させる
アデノシン三リン酸(ATP)は「生体のエネルギー通貨」と呼ばれ、体内で必要なエネルギーを供給する物質です。果糖(フルクトース)の静脈内に一気に投与すると、肝細胞のATP貯蔵量が一時的に減少します。 どれくらい減少するかと
内臓脂肪の増加は動脈硬化を悪化させる
筋肉ではなく、体に脂肪が付いての体重増加は有害です。わざわざ有害な体重増加を無理やりさせる実験で、動脈硬化がどうなるかを調べた研究があります。 対象は14人の平均年齢23歳の若者で、平均BMIも24です。体重が5kg増加
糖質入りドリンクは飲んではいけない
猛暑が続くと、頻繁にマスコミは熱中症予防にこまめな水分補給を訴えます。水分補給だけで熱中症予防ができるというエビデンスはありません。しかも、そのマスコミに出てくる医師は、スポーツドリンクを推奨します。スポーツドリンクは糖
果糖は筋肉の代謝を大きく変える
糖質の中でも果糖は猛毒です。果糖の消費量は非常に増加しており、それによって様々な代謝障害が起きていると考えられています。 今回の研究では果糖の過剰摂取で、全身性には検出できないかもしれないような、末梢での微妙な代謝変化を
果糖はブドウ糖よりもApoCIIIを大幅に増加させる
猛毒「果糖」は糖質の中で最も有害でしょう。以前の記事「高HDLコレステロールは健康的なのか? その2」「食事を変えることが一番の治療」などで書いたApoCIIIを増加させる作用はブドウ糖よりも大きくなります。 今回の研究
食事を変えることが一番の治療
人間の体はアポリポタンパク質のApoCIIIを使用して、エネルギー源のシフトを行っていると考えられます。つまり、食事をしていない状態では、通常は脂肪酸(およびケトン体)をエネルギー源としていますが、糖質を摂取するとApo
食事は食後の中性脂肪やコレステロール値にどのような影響を与えるか?
先日コメントをいただきました。 高血糖は高TGを招きますが、摂取したばかりの糖質がTGスパイクの要因になるのでしょうか? TCに関しては、カイロミクロン中のコレステロールが多少存在しますが、食後に上昇しないという認識でよ
肝臓の脂肪含有量とインスリン感受性に対する異性化糖の影響
果糖は脂肪肝を招きます。現在では様々な食品に異性化糖(果糖ブドウ糖液糖)の形で果糖が大量に含まれています。 今回の研究では様々な量の異性化糖を含んだドリンク(果糖55%ブドウ糖45%)を1日3杯、2週間飲んで、どのように
糖質入り飲料は子供の能力を低下させるかもしれない
せっかくの子供の能力を低下させているものは、親が与える食事、飲み物なのかもしれません。 今回の研究では、子供の実行機能と糖質入り飲料の摂取についての関連を分析しています。 実行機能とは、複雑な課題を遂行するために、情報を