「その1」では、亜鉛について書きました。今回はマグネシウムです。
血中のマグネシウムは、全ての体内のマグネシウムの1%以下と、ほんの一部なので、血中のマグネシウム値だけを見て全てを判断することはできませんが、この血中の値さえ低いことは、かなり問題があると思います。
ある研究(ここ参照)では、重度の両側性耳鳴りを患う患者76人(平均年齢48.5歳)と健常者86人の血中のマグネシウム値を比較しました。耳鳴り群と対照群では有意な差があり、1.8 mg/dL対 2.3mg/dLでした。
今回の研究では、Tinnitus Distress Rating (TDR)(耳鳴り苦痛評価尺度:0~10)を用いて、中等度から重度の耳鳴り(TDRスコアが3~8)の26人(平均年齢62歳)の患者を対象に、3か月間の経口マグネシウム(1日532mg)投与の効果を評価しました。⽿鳴り障害評価尺度 (THI) および⽿鳴り重症度スケール (TSS)は研究前後に測定されました。最終的には19人が完了しました。
THI/TSSで測定した障害の程度は、軽度以上の障害を持つ被験者において有意に減少しました。、26⼈の患者のうち22⼈(85%)がTHI/TSSが軽度以上でした。マグネシウム投与後、26⼈の患者のうち、軽度以上は14⼈(54%)に減少しました。試験を完了した患者を対象とした分析では、19⼈の患者のうち軽度以上の障害を抱えていたのはわずか7⼈(37%)でした。
上の図は、マグネシウム投与前後の⽿鳴り評価の変化です。3人が悪化し、4人が変化なしですが、それ以外の人は改善しています。大きく改善した人もいます。
もちろん、マグネシウムも亜鉛と同様に、一部の人に効果があるとは思いますが、全く効果がない人もいるでしょう。しかし、試してみる価値はあると思います。
「Phase 2 study examining magnesium-dependent tinnitus」
「マグネシウム依存性耳鳴りを調査する第2相試験」(原文はここ)

それこそ糖質過剰摂取など、原因は
様々なのでしょうが、
ビタミンや微量元素が不足してしまうこともあるのでですね。