様々な体の情報は血液検査から得られますが、しかし、実際に示す数値が、本当は何を示すのか?はわかっていないことも多いです。例えば、LDLコレステロール。通常の検査では、LDLコレステロールの質まではわかりません。だから、その人が持っているLDLが良いLDLなのか、悪いLDLなのかは他の数値と一緒に考えて、推測するしかありません。通常の医師は推測すらしないので、LDLコレステロールが高くなれば、即スタチン処方となってしまいます。
また、例えば、マグネシウムの血中濃度を測定しても、血中に出てくるマグネシウムは体内のマグネシウムのほんのわずかな部分なので、血中濃度を見て、マグネシウムが足りているかどうかは、ちゃんとは判断できません。
同じようにして、ビタミンDの血中濃度を測定して、ビタミンDが体に足りているかどうかはよくわかりません。
ビタミンDは脂肪組織に蓄積します。脂肪組織におけるビタミンDの蓄積は不可逆的な隔離を意味するものではなく、むしろ脂肪組織は、脂肪貯蔵部位と循環系との間でゆっくりとした、しかし継続的な交換が行われる動的な貯蔵区画として機能すると考えられます。
肥満の人では、血中のビタミンD不足がよく認められます。(図は原文より)
上の図のように、肥満があると、非肥満者と比較して、同一の全身への紫外線照射を受けたり、ビタミンD 50,000 IUを1回経口投与されたりした場合の、その後の血清25(OH)D濃度の上昇は低くなっています。BMIが高い人はベースラインの濃度が低いだけでなく、サプリに対する反応も鈍くなります。
肥満ではビタミンDの即時的な生物学的利用能を低下させる可能性があります。正常体重の人と同等の血中25(OH)D濃度を達成するには、肥満の人は約2~3倍、過体重の人は約1.5倍のビタミンD投与量が必要であるようです。
ビタミンDサプリが本当に効果があるかどうかはよくわかりません。ビジネスが絡んでいるからです。様々なエビデンスは企業が決めた結果です。(「ビタミンD欠乏は原因ではなく結果?」など参照)
糖質制限をして痩せただけでも血中のビタミンDは増加します。(「糖質制限とビタミンD」参照)
ビタミンDサプリは血管の石灰化の懸念もあります。
太陽の恵みで作られるビタミンDは過剰となることはありません。しかし、サプリはわかりません。検査でわかる血中のビタミンDが、本当の体内の値ではないことを考えると、食事と日光で十分だと思います。太らない食事をしましょう。
「Vitamin D in Obesity: Mechanisms and Clinical Impact」
「肥満におけるビタミンD:メカニズムと臨床的影響」(原文はここ)

肥満だと反応鈍そうな印象有りますが、
体内でもインスリン反応性や、ビタミン等のサプリへの反応も低下してしまう。
そう考えると、肥満にも関わらず
力士の反応の速さは驚異ですね。