何げなく処方されている薬にも注意が必要です。あまりにも普通にニューキノロン系の抗生物質は処方されています。しかし、この薬がトンデモない薬害をもたらすことは患者は知らされていません。
昨年の講演会でもお話ししましたが、ニューキノロン系の抗生物質には腱障害という副作用という名の薬害が存在します。特にアキレス腱炎はいくつもの報告があります。ただ、整形外科の医師はこの薬による腱障害についてほとんどの人が知らないと思います。なので、報告されないだけで、被害は多く存在するでしょう。
ある研究(ここ参照)では、現在ニューキノロン系のフルオロキノロン系薬剤を使用していることによるアキレス腱障害のリスクは1.9倍で、60歳以上の患者における現在の使用によるリスクは3.2倍でした。さらに、60歳以上の患者では、コルチコステロイドとフルオロキノロン系薬剤の併用により、リスクは6.2倍に増加しました。
ある研究(ここ参照)では、腱障害の種類と発症について、最も多かった損傷部位はアキレス腱で89.8%でした。しかも44.3%は両側性でした。その他の部位は、上腕三頭筋(2例)、指
屈筋腱鞘(2例)、⺟指(3例)、膝蓋⾻(1例)、棘上筋(1例)、⼤腿四頭筋(1例)、肩甲下筋(1例)、回旋筋腱板(1例)でした。83.7%が腱炎を経験しました。
フルオロキノロン療法開始後の平均症状発現⽇数が17.6〜19.5⽇でしたが、症例の50%は6⽇以内に発症しました。腱断裂は40.8%に発⽣し、平均発症⽇数はフルオロキノロン系薬剤投与開始後25.6〜42.3⽇、中央値はなんと6⽇でした。腱損傷は、フルオロキノロン系薬剤の初回投与後2時間以内という早期から、投与中⽌後6か⽉という遅い時期にまで発⽣することが報告されています。2時間以内ですよ!投与中⽌後6か⽉ですよ!怖!後遺症は10.2%で報告されています。
日本の病院データベースを用いたフルオロキノロン誘発性腱障害の研究(ここ参照)では、セファロスポリン系の抗生物質と比較して、6.29倍も腱障害が認められました。
両側アキレス腱断裂例もいくつも報告されています。(ここ参照)
高齢者の方、比較的重労働の方、スポーツをする方は、この薬が処方されたら十分にご注意を。
次回以降では、さらにこの危険な抗生物質の副作用について書いていきたいと思います。
「トシのせい」だと思っていたのが、治療のせいだったら怖いです。
鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。
医原性は非常に多いです
ニューキノロン系、畜産の業界でも当たり前に投与されているようです。食肉への残留が心配です。薬品メーカーサイトには安全と書かれていましたが、いくら残留基準が決められ検査をパスしたものでも、人間で6ヶ月後に副作用が出るようなものが与えられていることが恐ろしいです。人間はある程度の頻度でその肉を食べるのですから。
吉野 潤さん、コメントありがとうございます。
確かに家畜への残留も怖いですよね