TyGインデックスはインスリン抵抗性の指標です。(測定はここから)このTyGインデックスと骨密度、骨折との関連はどうなっているのでしょうか?
まずは、2型糖尿病と骨粗鬆症を併発して入院した閉経後女性220人の研究です。TyGインデックスにより低レベル(≤ 8.79)、中レベル(8.80~9.32)、高レベル(≥ 9.33)の3つのグループに分けました。3つのグループに骨密度の違いは認められません。当然、高レベルの方が空腹時血糖やHbA1cは高く。低レベルのHbA1cは7.10、中レベルでは 7.70、高レベルでは9.95でした。追跡期間の中央値は42か月で、46人(20.9%)が脆弱性骨折を経験しました。(図は原文より)
上の図は、脆弱性骨折率の比較です。TyGインデックスが高くなるほど骨折率は高くなりますね。
上の図は、脆弱性骨折の累積発生率です。高レベルの方が当然、累積発生率も高くなっています。
TyGインデックスが1.0増加すると脆弱性骨折リスクは1.479倍になり、低レベル群と比較して、高レベル群では脆弱性骨折のリスクが2,293倍になりました。
つまり、骨折のリスクは、骨密度の問題ではなく、インスリン抵抗性、高血糖の問題でしょう。
糖尿病では骨密度が高いのに、骨折が多くなります。(「糖尿病と骨密度」など参照)
骨密度よりも骨の質の方が重要です。まずは糖質制限をして質の良い骨を維持しましょう。
「Triglyceride Glucose Index is Strongly Associated with a Fragility Fracture in Postmenopausal Elderly Females with Type 2 Diabetes Mellitus Combined with Osteoporosis: A 6-Year Follow-Up Study」
「トリグリセリドグルコースインデックスは、骨粗鬆症を合併した2型糖尿病の閉経後高齢女性における脆弱性骨折と強い関連性がある:6年間の追跡調査」(原文はここ)

