抗うつ薬は早めにやめないと離脱症状がひどくなる

巷にメンタル系のクリニックが増えたため、そこを気楽に訪れる人も多くなっています。でも、そこに行くとすぐに薬を処方されます。そこの医師たちは、非薬物的な治療を試みようとしているのでしょうか?また、抗うつ薬の短期的な臨床試験では、プラセボと比較して改善効果にわずかな差しか見られないことが明らかになっているにも関わらず、平気で処方してきます。

患者側も自分でできることをしようとしない人も多いでしょう。生活の改善や食事の改善、運動習慣、できることはいろいろあります。

ある患者は、ある疾患が起きた後、睡眠が悪くなりました。心療内科を訪れると、すぐにSNRIという抗うつ薬が処方されました。その方は自分で薬について調べて、不安になり、私にアドバイスを求めてきました。私は私なりのアドバイスをしただけですが、その後その方は抗うつ薬も飲まずに眠ることができるようになりました。

しかし、多くの人は医師が処方した薬を躊躇なく飲んでしまうでしょう。

抗うつ薬は止めるのが大変です。そりゃあそうですよね、脳に働いているんですから。長期に飲めば脳が変化してしまうのでしょう。

今回の研究では、抗うつ薬の服用を中止しようとしたことのある人を対象に調査を行いました。回答者は77.9%が女性で、平均年齢は38.8歳でした。回答者の62.0%が、抗うつ薬によって症状が改善または大幅に改善したと報告しました。

抗うつ薬の服用を中止しようとしたことのある310人のうち、37.9%が1回または複数回試みたにもかかわらず中止できなかったと回答し、8.3%が現在中止を試みている最中であり、53.8%が中止できたと回答しました。多くの参加者は、抗うつ薬の中止の過程を「困難」(37.4%)または「非常に困難」(15.3%)と表現しました。回答者の43.3%が抗うつ薬の中止を複数回試みており、7.7%が4回以上試みていた。抗うつ薬の中止ができなかった参加者は、重度の離脱症状を報告する可能性が高くなりました。

離脱症状全般について尋ねたところ、79.3%の参加者が少なくとも軽度の離脱症状を示し、45.0%が症状を中等度(30.4%)または重度(14.6%)と評価しました。56.4%が少なくとも4つの中等度または重度の離脱症状を経験し、76%が少なくとも1つの「非感情的」離脱症状を経験し、42.6%が4つ以上の「非感情的」離脱症状という最も厳格な定義を満たした。10の「非感情的」離脱症状のうち、3つは回答者の50%以上によって報告されました。それは頭痛、現実感喪失/離人症、めまい/ふらつきです。

最も多く報告された離脱症状は不安や神経過敏で80.4%でした。

58.5%で症状は主に4週間未満で治まったと報告されましたが、19.7%は3か月以上、9.5%は1年以上症状が続きました。つまり、10人に約1人は1年以上も離脱症状に悩まされるのです。

抗うつ薬の服用期間との関連を見てみましょう。抗うつ薬を6~24か月使用した人が離脱症状を経験する可能性は、6か月未満使用した人と比較して2.83倍であり、抗うつ薬を24か月以上使用した人の離脱症状を経験する可能性は10.41倍でした。(図は原文より)

上の図の(a)のように、抗うつ薬を0~6か月使用した回答者のうち、離脱症状が全くないか軽度であると回答した人が73.1%と大多数で、重度の離脱症状を報告した人はわずか7.0%でした。24か月以上使用した人のうち、63.7%が中等度または重度の離脱症状を報告し、24.6%が重度の離脱症状を報告しました。6~24か月の使用後に重度の離脱症状を示す可能性は、0~6か月の使用と比較して2.90倍であり、24か月以上の使用後には5.16倍にもなりました。

(b)に示すように、離脱症状の持続期間については、抗うつ薬を6か月未満使用した回答者のうち、離脱症状が4週間以上続いたと報告したのはわずか27.4%で、3か月以上続いたと報告したのは10.5%、12か月以上続いたと報告したのは7.4%でした。

抗うつ薬を24か月以上使用した回答者では、4週間以上が53.6%、3か月以上が30.4%、12か月以上が11.6%でした。

過去の使用期間が長いほど離脱症状の期間が長くなることがわかります。

(c)に示すように、服用を中止できない可能性は、抗うつ薬を6か月未満使用している回答者のうち、23.2%が服用を中止できませんでした。6~24か月では39.8%、24か月以上使用ではなんと79.4%でした。医療側の思う壺ですね。服用期間が長くなるほど、服用を中止しようとしても中止できない可能性が5.02倍も高くなるんですから。6か月未満と比較すると、24か月以上では27.55倍も中止できなくなる可能性が高くなります。

ベンラファキシン、デュロキセチン、パロキセチンを離脱症状の高リスク薬として、その他は低リスク薬として比較すると、高リスクの薬剤を服用している人は、低リスクの薬剤を服用している人に比べて、抗うつ薬を中止できない可能性が8.40倍にもなりました。

自分で何も改善しようとせず、医療に頼ろうとすると、医療の餌食になります。

心や体の不調を少しでも感じたら、毎日太陽を浴び、運動をして、糖質制限をしましょう。精神疾患のほとんどは糖質過剰症候群です。

「Antidepressants withdrawal effects and duration of use: a survey of patients enrolled in primary care psychotherapy services」

「抗うつ薬の離脱症状と使用期間:プライマリケアの心理療法サービスに登録している患者を対象とした調査」(原文はここ

2 thoughts on “抗うつ薬は早めにやめないと離脱症状がひどくなる

  1. 「心や体の不調を少しでも感じたら、毎日太陽を浴び、運動をして、糖質制限をしましょう。精神疾患のほとんどは糖質過剰症候群です。」
    あまりにも当たり前の事過ぎて、
    その有効性が過小評価されてます。

    1. 鈴木武彦さん、コメントありがとうございます。

      多くの人にとっては当たり前ではありません。
      多くの人が太陽を避け、運動もせずに、糖質過剰摂取をしています。

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