炎症性腸疾患の治療のための肉食ケトン食療法 10人の患者の症例報告

肉が体に悪い?馬鹿げています。人類は肉を食べて進化してきました。我々は雑食ですが、肉食でもあります。肉は栄養価も高く、人類の体には必須です。

今回の論文は、炎症性腸疾患の10人の症例報告です。症例報告はエビデンスレベルが低く、軽視する専門家もいますが、非常に重要です。薬物を服用せずにケトン食または肉食ダイエット(ほぼ肉、魚介類、卵、動物性脂肪、乳製品のみを食べる)で改善するか、食事で薬を中止することに成功した潰瘍性大腸炎6人とクローン病4人の症例です。(図は原文より)

上の図はIBDQ32という、炎症性腸疾患の生活の質(QOL)を評価するためのスコアとその変化です。腹部症状10項目、全身症状5項目、情緒12項目、社会活動5項目の計32項目からなり、点 点数が高いほどQOLが高いことになります。合計スコアの範囲は32~224です。

それぞれの肉食ダイエットまたはケトン食を行う前(Before)とその食事を行っている現在のスコアを示しています。ほぼ10人全員大幅にQOLは改善し、スコアは満点に近くなっています。

それではそれぞれの患者について見ていきましょう。

ケース1
患者THは62歳の男性で、30歳のときにクローン病と診断されましたが、他に重大な病歴はありません。28 歳のときに初めて症状が現れ、ガス、膨満感、軟便を伴う便意切迫感などがありました。当時、彼は標準的なアメリカの食事をしていました。様々な薬でも目立った治療効果はありませんでした。時には食事があまりにも不快で液体しか摂取せず、体重が80ポンド減りました。35歳の時に回腸末端切除術を受けました。23歳から48歳までは、健康上の利点と環境への懸念から赤身の肉を避けていましたが、その後「四半世紀にわたる牛肉と羊肉の断食」を止めました。30歳から50歳までは、症状が持続し、断続的に重度の炎症を起こし、内視鏡検査を10回以上受けました。

50歳の時、グルテンフリーの食事を試し、いくらか改善しましたが、症状は続いていました。食事と栄養についてさらに読み始め、56歳の時にケトン食を試みたところ、「90%」の症状改善を実感しました。最初の1年間、ケトン食は1日あたり炭水化物20g未満で、BMIは29.5から24.0に減少しました。しかし、大腸では症状が改善しているものの、内視鏡検査では小腸末端部でクローン病の活動がまだいくらか見られ、医師は将来の手術のリスクを減らすために免疫調節性生物学的製剤を勧めました。メサラミンを中止し、アダリムマブ、続いてウステキヌマブをそれぞれ約6か月間投与されましたが、どちらからもそれ以上の利益は感じられませんでした。

57歳のとき、主に牛肉と卵、最小限の乳製品、ブラックコーヒーを含む完全な肉食を試みました。58歳のとき、調理したアブラナ科の野菜と発酵食品を少量ずつ摂取し始めました。肉食ダイエット中の最新の検査結果は、CRP0.6mg/L、HbA1c 5%、空腹時インスリン3.1μIU/ml、LDL65mg/dL、HDL60mg/dL、中性脂肪53mg/dLです。ホールフード、主に肉食のケトン食に切り替えて以来、尿意切迫感と痛みは完全に解消され、便はほとんど有形のものとなり、症状は全体的に「99%」改善し、59歳での最新の内視鏡検査では小腸または大腸にクローン病の活動の兆候はありませんでした。

患者の視点
ケトン食のおかげで、クローン病であることを忘れることができました。薬も手術も不要…クローン病と闘った数十年はまるで別の人生のようでした。

→消化器の専門家には、ケトン食の有益性を少しでも知ってほしいですね。

ケース2
患者ANは52歳の男性で、25歳の時に潰瘍性直腸 S 状結腸炎と診断されましたが、他には重大な病歴や家族歴はありません。最初の症状は、1日に5~8回の軟便と血便で、数か月間続いた後、かかりつけ医を受診し、大腸内視鏡検査を勧められ、潰瘍性大腸炎と診断されました。薬物治療を続けましたが、この間、時折軟便と血便、および一般的な胃腸障害に苦しみ続けました。当時の食事は標準的なアメリカの食事と一致しており、ピザ、ダイエットソーダ、および一般的に混合された主要栄養素の摂取が含まれていました。

30歳の時、低炭水化物食について読んだ後、低炭水化物のホールフードを中心とした食事に変更しました。ダイエットソーダをやめ、ある日は主に動物性タンパク質(肉、鶏肉、卵)、ナッツ類(アーモンド、アーモンドバター)、低炭水化物野菜(ブロッコリー)と少量の果物を摂取していました。その後12年間、徐々に炭水化物の摂取を減らし、ゆっくりとケトン食に移行しました。食生活の変化により、症状は改善し、軟便や血便がなくなりました。徐々に薬の量を減らし、最終的に完全に薬をやめ、最小限の症状で寛解状態を維持しました。

この間、4回の大腸内視鏡検査を受け、最後の検査は42歳の時で、病気の活動の兆候は見られませんでした。これは、炭水化物の減少と症状の改善は並行していました。現在の肉食ケトン食は、主に赤身の肉、卵、少量の低炭水化物植物性物質(キノコ、アボカド、マカダミアナッツ)で構成されており、症状はありません。食生活の変化により、BMIも25.8から23.3に減り、身体的にも活発な状態を保っています。彼は「これまでで最高の気分」だと報告しています。

臨床検査では、空腹時インスリン<3μIU/ml、CRP <0.5 mg/dL、AST 24U/L、ALT27 U/L でした。肉食ダイエット中の最終検査時の脂質は、総コレステロール479 mg/dL、LDLコレステロール399 mg/dL、HDLコレステロール70 mg/dL、中性脂肪83 mg/dL で、脂質検査上では除脂肪体重ハイパーレスポンダー (LMHR) 表現型に向かう傾向がありました。彼は高脂血症の薬物療法を拒否しました。 51歳時に実施されたCACスコアは、LAD2.54(27パーセンタイル)以外はゼロでした。

患者の視点
私は健康です。薬が効かなかったときに生活習慣で大腸炎を治しました。私の主治医は明らかに私の体と脂質に何が起こっているかを十分に理解していないようで、だから、私はなぜ薬を飲まなければならないのかを納得させられない限り、どんな薬も安心して飲めないのです。

→まさに、これです。糖質制限をした患者を診たときに、普通の医学教育を受けてきた医師は、何が起きているのかを理解していません。だから一方的に、LDLコレステロールを下げるためにスタチンを飲めと強く勧めるのです。ほとんどの医者は食事が薬よりも勝るなんて信じていません。

ケース3
患者OSは31歳の女性で、炎症性腸疾患の家族歴が強く、20歳のときに初回妊娠の最初の3か月間にクローン病と診断されました。彼女の最初の症状は、食べるのが困難になるようなひどい口内炎でした。食べ物を口に入れて、噛まずに溶かしていました。体重は最初の3か月間で減少し、BMIは21.0から16.5に低下し、最終的に36週での出産までにBMIは21.9になりました。病状の重篤さから、抗TNFɑ薬による治療を受けましたが、症状の大幅な改善は見られませんでした。他の薬物と特定の炭水化物食が治療計画に加えられましたが、1年後に薬を中止し、その後10年間、抗TNFɑ薬と特定の炭水化物食を服用しながら、時々血便を伴う持続的な軟便、慢性貧血、疲労を伴う炎症などを経験し続けました。2022年6月に薬は変更されましたが、症状は継続、内視鏡検査上で反応はありませんでした。

その後、主治医は別の薬を勧めましたが、肉食ダイエットで薬物療法なしで5年間クローン病が寛解していると報告している血縁関係のない親戚の肯定的な経験に基づいて、肉食ダイエットを試すことに興味を示しました。主治医は彼女をサポートすることに同意し、彼女は肉食ダイエットを採用しました。肉食ダイエットを開始してから最初の5か月間で、検査データは改善しました。現在まで、肉食ダイエット中は症状はまったくなく、肉食ダイエットから外れた数回を除いて軟便も出ていません。医師の指示と監督のもと、すべての薬の服用を中止しました。

患者の視点
数日のうちに、便通がゆるい状態から正常状態に変わりました。そして2週間以内に、過去10年間よりもエネルギーが充実しました。最後に医師と話したとき、医師は、私が非常に元気であれば薬を処方したくないと言っていました。それはとても励みになりました。特に医師は食事療法に非常に懐疑的だったので。

→ほとんどの医師は食事療法に非常に懐疑的、または興味すらありません。薬物療法こそ治療だと信じてしまっているのでしょう。

ケース4
患者IAは40歳の男性で、30歳のときに潰瘍性大腸炎と診断されました。10代の頃から軟便、腹部膨満、尿意切迫感などの胃腸障害の症状があり、数年にわたって症状が進行しました。診断時には、1日に15回軟便が出ていました。大腸内視鏡検査で下行結腸と S 状結腸に疾患があることが判明しました。診断時には、標準的なアメリカの食事を摂っていました。最初は薬を処方されましたが、代わりに食事療法を試したいと考えました。最初に5か月間グルテンフリーの食事を試み、続いて10か月間パレオダイエットを試し、その後、野菜や果物全体を含むさまざまなホールフードベースの除去食を試しましたが、症状は持続しました。当時のBMIは30.3でした。

34歳のとき、牛肉、鶏肉、豚肉、魚を含む「肉のみ」の食事を始めることにしました。4〜5日以内に「すべての症状が治まり」、1日8〜10回の軟便が朝の1回の有形便に変わったと報告しています。1か月後、彼は卵と生の乳製品を再び摂取し始めましたが、炎症性腸疾患の症状は引き続き見られませんでした。時間が経つにつれて、「99%牛肉と卵、月に1回の刺身」を重視した食生活に切り替え、肉と卵はバターと牛脂だけで調理するようになりました。BMIは25に低下し、最近の脂質検査では LMHR 表現型と一致し、総コレステロール392mg/dL、LDLコレステロール268 mg/dL、HDLコレステロール91 mg/dL、中性脂肪51mg/dL、hsCRP 0.6mg/L、39歳の時点でCACスコア0でした。冠動脈CTなどで病気の証拠が見られればスタチン療法を検討すると述べましたが、現在は薬物療法は受けていません。過去6年間、野菜、蜂蜜、果物を再び摂取しようと試みたところ、症状は徐々に再発しました。それ以外は、彼は過去 6 年間、臨床的に完全な寛解を保っています。

患者の視点
肉食ダイエットをすると、20歳の大学フットボール選手だったときよりも気分が良くなります。体重が170ポンドのときでも、体力はこれまでで最高で、225ポンドのベンチプレスを10回できます。頭が明晰なのは本当に素晴らしいです。このライフスタイルのおかげで、6年間大腸炎を心配する必要がありませんでした。

→糖質制限で起きるメリットは、若いころよりも気分が良くなり、元気になれること、そして頭が明瞭になることなどです。これは糖質制限をやってみないと経験できません。そしてそれを経験すると二度ともとにはも戻りたくなくなるでしょう。

ケース5
患者MIは30歳の男性で、18歳の時に潰瘍性大腸炎と診断されました。診断の数か月前、1日に約6回軟便があり、ときどき血が出たりしぶり腹になったりしていました。当初、坐薬を毎日使用して出血量を減らしましたが、しぶり腹を伴う生活に支障をきたすほどの頻繁な軟便は続きました。切迫感のために常にトイレを探しており、症状が特に恋愛関係になる可能性のある人に対して社会的障害になっていると報告しています。当時の食事は、レクリエーションとしてパワーリフティングをしていたため、標準的な食事でした。22歳のとき、BMIは34.3でした。

23歳のとき、治療効果を期待して食事を体系的に変え始めました。砂糖を減らし、25歳までに肉と緑の野菜を主食とするケトン食に徐々に移行したところ、症状が大幅に改善し、1日の軟便は2回だけになり、腹部の膨満感は中程度になりました。 26歳のとき、完全な肉食ケトン食を試しました。食事から残りの植物性物質をカットした後、残留症状が消えたことに彼は驚きました。問題なく薬を中止しました。ケトン食、その後肉食ダイエットを行った結果、約30kg減量し、現在のBMIは25.1ですが、挙上重量はほとんど減少していないと報告しています。現在の食事は1日1食で、80/20(脂質20%)の牛肉1kg、フランクステーキ500g、大玉卵10個を牛脂大さじ2杯で調理したものです。

患者の視点
私はケトン食の肉食ダイエットで潰瘍性大腸炎を治しました。皆さんのお役に立てればと思い、私の体験談をシェアしたいと思います。潰瘍性大腸炎を患っている友人たちは私の回復ぶりをよく知っていますが、正直言って、なぜ試さないのか理解できません。失うものなどあるでしょうか?

→私も病気や何らかの症状がある人が、なぜ糖質制限をしないのか?と思うことがあります。得るものばかりで、失うものはないと思います。

ケース6
患者NEは34歳の男性で、12歳のときにクローン病と診断されました。診断当時、数か月間、慢性的な腹痛と頻繁な軟便に悩まされていました。最初に2年間、薬物による治療を受けましたが、反応は最小限で、発作時にはコルチコステロイドを使用しました。15歳のとき、別の薬に切り替え、26歳まで服用し続けましたが、年間約1~3回の発作を経験しました。26歳のとき別の薬を試し、27歳のときまた別の薬を試しましたが、どちらも病気を数か月以上寛解状態に保つことができませんでした。30歳のとき、ビーガン食を試し、断続的な発作とひどい膨満感にもかかわらず2年間それを続けました。

当時、肉食ダイエットについては知っていたものの、非常に懐疑的でした。徐々に、自然食品のベジタリアン食に移行し、その後、雑食の食事に移行しました。クローン病に22年間苦しみ、症状が永続的に緩和したことは一度もなかったため、肉食ダイエットを試してみることにしました。彼の言葉を借りれば、「1か月試してみよう。失うものは何もない」からです。2週間以内に、便が固まり、腹部の張りが軽減したと報告しています。彼は薬の服用を中止しましたが、この薬には何の効果も感じられず、数十年ぶりに寛解状態にあり、下痢や腹部の張りはありません。食生活の変化により、彼のCRPは3.1mg/dLから0.1mg/dLに減少しました。

患者の視点
肉食は最初は制限があるように思えますが、実際は自由です。

→この疾患にかかわらず、多くの患者が効果のない薬を漫然と投与され続けています。まずは食事を変えてみることです。

ケース7
患者VIは31歳の男性で、14歳の時にクローン病と診断されました。最初、次第に悪化する軟便で受診し、時には1日に10回以上、時には血便を伴っていました。症状の悪化はコルチコステロイドで治療され、20歳まで様々な薬が投与され、症状は軽度改善しましたが、症状の悪化は続きました。20歳頃、パレオダイエットを試み、食事療法で症状がいくらか改善したことと、医原性の影響を懸念して一つの薬を中止しました。投与を中止した後、症状は悪化しました。その後、色々な薬が投与されましたが、病気は治療に抵抗性のままでした。 27歳のとき、大腸の病気のため、結腸亜全摘出術と回腸瘻造設術を受けました。29歳のとき、末端回腸にクローン病の活動性が認められました。「打ちのめされた」と感じました。

ソーシャルメディアでの議論を通じて肉食ダイエットについて聞いていた彼は、さらに別の薬を試す前に、肉食ダイエットを試してみようと決心しました。4か月間、肉、卵、ベーコン、塩だけを食べ、ほぼ完全に治り、「消化管の観点から100%」と感じました。それ以来、彼は肉食を続けており、寛解しています。少量のアブラナ科の野菜、低炭水化物乳製品(チーズ、ギリシャヨーグルト)、そして時々ブルーベリーを一掴み食べるなど、食生活を少し自由化しましたが、食事の90%以上は依然として肉と卵です。肉食ダイエットを開始して以来、検査データはに低下し、薬を服用していません。

患者の視点
肉食ダイエットでは食べるものを制限する必要がありますが、それによって今までにない健康状態が得られました。その価値はあります。私たちがまだ患者に、炎症性腸疾患に関しては食事はそれほど重要ではないと言っていることが信じられません。まったくおかしいです!

→私は食事の改善は最初に行うものだと思っています。それを行わない医師の方がおかしいと思います。

ケース8
患者TAは43歳の男性で、36歳から2年間の無気力、頻繁な血便、嘔吐、胃けいれんが続き、38歳で潰瘍性大腸炎と診断されました。症状発症後、診断前にビーガン食を採用しましたが、症状は改善しませんでした。その後、輸血を必要とする貧血になり、健康と安全上の理由からビーガン食を断念しました。薬で治療しましたが、それでは症状は改善せず、別の薬を開始しましたが、症状はわずかに改善しただけでした。

栄養士は症状が改善するかどうかを試すために、低繊維食を勧めました。症状が改善したため、さらに他の食品を排除し、それ以来、主に赤身の肉、塩、水からなる完全な肉食ケトン食に徐々に進みました。肉食ダイエットを開始して以来、症状から完全に解放され、鉄分検査も正常となり、臨床徴候や症状に変化なく、18か月前に薬の服用を中止しました。

患者の視点
これまでの人生で経験したことのないほど気分が良くなり、週6日運動し、薬も必要なく、これまでの人生で経験したことのないほど日々エネルギーに満ち溢れています。私の健康状態の変化はまさに奇跡です。

→糖質制限でも様々な奇跡のような変化が起きます。エネルギーに満ち溢れます。

ケース9
患者BLは28歳の男性で、22歳のときに潰瘍性大腸炎と診断されました。1年前の21歳のとき、腹部膨満と胃腸の痛み、断続的な便秘、時折血便を伴う軟便が最初に現れました。大腸内視鏡検査で、S状結腸と下行結腸に潰瘍性大腸炎が関与していることが確認されました。薬の経口投与と坐薬投与が開始され、発作時にはヒドロコルチゾン浣腸が時々使用されました。症状は悪化し、1日に12回を超える血便があり、胃腸症状と栄養失調による徐脈で複数回入院するようになりました。この間、特定炭水化物ダイエット、低発酵性オリゴ糖、二糖類、単糖類、およびポリオール(FODMAP)ダイエット、ベジタリアン/ビーガンダイエットなど、さまざまなダイエットを試し、少なくとも4週間のダイエット試験を実施しました。

その後、診断から2年ほど経ち、薬物療法やその他の食事療法にほとんど反応がなかったときに、ケトン食を試しました。彼は、「1週間以内に潰瘍性大腸炎の症状は消えました。何年も感じなかったほどのエネルギーがありました」と述べています。これは、検査データは高値だったのが低値に減少したことと一致しています。それ以来、炭水化物を再摂取しようとした2回を除いて、炎症は起こっていません。ケトン食は動物性タンパク質源が中心ですが、大量のエキストラバージンオリーブオイルも含まれています。最新の脂質検査では、LDLコレステロール521 mg/dL、HDLコレステロール125 mg/dL、中性脂肪49 mg/dLで LMHR 表現型を示しています。冠動脈の検査では、現在までに石灰化または非石灰化プラークは確認されていません。

患者の視点
ケトン食は私の人生を変えました。将来がないと思っていた私の未来をよみがえらせてくれました。私は肉食を含むさまざまなケトン食を試し、個人的な興味からそれを続けていますが、ケトーシスから長期間抜けると、症状が再発します。一生この食生活を送っても構いません。1日に12回も血便が出ないなら、でんぷん質や甘いものは食べない価値はあります。

→糖質制限をしていると、糖質を摂ってしまったときの気分の悪さと言ったら酷いものがあります。

ケース10
患者Eは63歳の女性で、母親と息子に炎症性腸疾患の家族歴があり、個人歴にも乾癬の重大な病歴がありました。41歳のときに潰瘍性大腸炎と診断されました。最初しぶり腹、けいれん、腹部膨満、疲労を伴う貧血を伴い、数か月間毎日10~12回、軟便と血便が持続したという症状で病院を受診しました。当初は、副腎皮質ステロイドによる治療とメトトレキサートによる治療を受けていましたが、口腔粘膜炎と脱毛のため中止しました。43歳のときに別の薬の投与を開始し、注射の間隔を空けようとしたときに軟便と血便が再発したことを除いて、潰瘍性大腸炎の症状は寛解しました。61歳のとき、消化器専門医と相談したリウマチ専門医のアドバイスのもと、管理不能な乾癬の治療のために別の薬に切り替えられましたが、乾癬は改善しませんでした。

61歳のとき、減量のためにケトン食を試しました。以前にもカロリー制限に重点を置いた食事パターンを試したことがありましたが、大きな成果はありませんでした。約90%の赤身の肉、卵、チーズと低炭水化物の野菜(カリフラワー、ブロッコリー、マッシュルーム、ザワークラウト)で構成される食事を開始して間もなく、乾癬が完全に治ったことに気づきました。その後数か月で、約70ポンドも減量し、BMIは40から28.7に低下しました。顕著な皮膚科的反応に気づいた彼女は、薬の投与間隔を徐々に広げ、肉食ケトン食開始から9か月後に投薬を中止し、現在まで「症状は 100% 解消」し寛解状態が続いています。

患者の視点
肉食ケトン食ですべてが治りました!20年以上経った今、病気も薬も不要です!食事は役に立たないと言われましたが、効果があったと断言できます。私はその食事をやり遂げました。もう二度とキャンディーバーを買うことはありません。それは、私は甘いものが大好きだけど、この気分が好きというほどではないからです。

→甘いものは好きな人は多いですが、それは依存です。依存から抜け出れば甘いものがいらなくなります。

ここに書かれた10人の言葉は非常に大きな価値があります。さあ、食事で病気が治るわけがないと思わされている方、失うものはありません。薬漬けになる前に、まずは糖質制限をしましょう。

炎症性腸疾患も糖質過剰症候群です。

「Case report: Carnivore–ketogenic diet for the treatment of inflammatory bowel disease: a case series of 10 patients」

「症例報告:炎症性腸疾患の治療のための肉食ケトン食療法:10人の患者の症例シリーズ」(原文はここ

One thought on “炎症性腸疾患の治療のための肉食ケトン食療法 10人の患者の症例報告

  1. クローン病の方が身近におり、以前にケトン食を勧めてみましたが、理解いただけませんでした。
    私なら間違いなくケトン食一択なんですが・・・。
    糖質制限も続けている人は周りで見ませんし、糖質制限やケトン食なんて怖くてできないと言われます。
    年齢を重ねると周りの人は太っていきますが、私は脂質たっぷりの食事でで全く太りませんし、健康です。
    これもシミズ先生のおかげです。

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