「その1」の続きです。 高血圧では、レニン値は約60%で正常、約25%で低下しているようです。(ここ参照)つまり、高血圧患者の大多数は、高レニン値ではありません。それなのにレニンを阻害するRAS阻害薬がここまで頻繁に使用
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一部の高血圧の薬は腎臓を病的な状態に変化させる その1
高血圧の薬の中で最も処方されている一つがレニン・アンジオテンシン系(RAS)阻害薬でしょう。RAS阻害薬には、ACE 阻害薬やアンジオテシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)があります。そして、これらの薬は腎保護作用があると信じら
オメガ3のEPA製剤、サプリは心房細動のリスクを上げる
必須脂肪酸の中のオメガ3脂肪酸は健康的だと思われています。もちろん私も健康的だとは思いますが、それを薬のEPA製剤やサプリで摂ることには懐疑的です。 ご存じの方も多いと思いますが、以前の記事「心血管リスクの高い人はオメガ
運動誘発性アルブミン尿と糖質過剰摂取 その2
以前の記事「運動誘発性アルブミン尿と糖質過剰摂取 その1」で書いたように、運動誘発性アルブミン尿上昇は腎機能障害および血管の内皮機能障害の早期かつ高感度なバイオマーカーである可能性が高いでしょう。つまり、運動誘発性アルブ
スタチンなんか飲んでもレムナントコレステロールが高いと心血管疾患のリスクは増加する
スタチンはLDLコレステロールを低下させますが、スタチンの恩恵を受けられる人はほんのわずかです。(実際には恩恵などないかもしれませんが)恩恵を受けられず、スタチンを飲んでいたにもかかわらず、心血管疾患を発症してしまう人も
安静時心拍数と死亡率
みなさんの安静時心拍数はどれくらいでしょうか?測定は簡単に自分でもできるので、一度測ってみてください。手首の親指側に反対の手の指を当てて、拍動している回数を1分間数えるだけです。もちろん血圧計などを持っていれば、それで血
運動誘発性アルブミン尿と糖質過剰摂取 その1
運動後のアルブミン尿(タンパク尿)が出る、運動誘発性アルブミン尿(タンパク尿)は良性のものだと考えられていますが、実際にはそこまで楽観的に考えられないかもしれません。 以前の記事「マラソン後の運動誘発性アルブミン尿」で書
1日3食しっかり食べると急性心筋梗塞後の改善が悪くなる
いまだに多くの専門家、マスコミは1日3食しっかりと、バランスの良い食事が健康に有益であると洗脳をし続けています。本当に1日3食が良いのであれば、急性心筋梗塞後の改善にも良いはずです。 今回の研究では、心筋梗塞後にインター
太陽をたっぷり浴びよう
紫外線は悪者扱いです。太陽を浴びると、お肌に悪い、皮膚がんのリスクが上がる、などという情報が溢れ、太陽を避けて、外出には日焼け止めが欠かせないと思い込ませています。 しかし、人類はずっと太陽の恩恵を受けてきました。太陽、
マラソン後の運動誘発性アルブミン尿
運動後タンパク尿(アルブミン尿)は、激しい⾝体活動の後に起こる⼀過性の良性の現象と考えられています。フルマラソンやウルトラマラソンの後では尿のタンパクはどれくらい増加するのでしょうか? 今回の研究では、フルマラソンの前後