1986年に開始された岩手県大迫町の一般住民を対象とした高血圧・循環器疾患に関する長期前向きコホート研究である大迫 (おおはさま)研究というものがあるそうです。大迫町は現在人口が4,000人ちょっと程度のようです。 今回
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夜勤者でも食事は夜中に摂らない方が良い
人間は昼間に活動して、夜は眠るように進化してきました。人体は約24時間の周期で変化する生理機能のサーカディアンリズムにより、体温、ホルモン分泌、睡眠覚醒など、様々な身体機能が変動します。それに逆らえば、体内時計が狂ってし
日本人の食事摂取基準(2025年版)の食物繊維の摂取基準
日本人の食事摂取基準(2025年版)(ここ参照)が発表されましたが、まあ代わり映えしないというか、役に立たないというか、相変わらずの内容です。 食物繊維について、目標量の策定方法として、「少なくとも1日当たり25~29g
プロトンポンプ阻害薬(PPI)の不適切な使用は冠動脈疾患患者の心血管イベントを増加させる
循環器科であろうと他の科であろうと、医師は抗血小板療法を受けている冠動脈疾患患者の消化管出血のリスクについて警戒しているでしょう。 しかし、多くの医師は下部消化管出血のリスクを無視して上部消化管出血の予防に重点を置いてい
血圧なんて大体の指標 その2
「その1」の続きです。血圧測定は手術時や集中治療の管理の指標として重要です。特に大手術や状態の悪い患者の手術、集中治療においては、動脈にカテーテルを入れて直接測定する血圧がスタンダードでしょう。 では、動脈の直接測定と、
高血圧の薬アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)は本当に必要な薬か? その2
「その1」では、高血圧の薬アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)の心臓に対する効果は全く無いに等しく、逆に心血管死が増加する可能性すらあることを書きました。今回は、腎臓への効果やその他の有害作用についてです。 腎臓への効
スタチンを服用するとどれくらい長生きできますか?
スタチンは多くの医師が推奨して処方していますし、医師自身も服用している人も多い薬です。医療の世界全体がコレステロール悪玉説に完全に洗脳されてしまっている証拠でしょう。 スタチンはどれほどの死亡を延長する効果があるのでしょ
人工甘味料入りドリンクは冠動脈石灰化を進行させるかもしれない
人工甘味料は砂糖ほどは危険ではないと思っていますが、しかし、人類は適応していない物質であり、リスクはあると思っています。砂糖入りドリンクを飲めば、糖質過剰摂取となり、血糖値スパイクも起こるので、心血管疾患リスクも高くなる
頸動脈プラークの中にマイクロプラスチックがあると心血管イベントや死亡リスクが上がる
マイクロプラスチックおよびナノプラスチックは今や避けられないものとなっていますが、人体にとって重大な危険因子となっています。 今回の研究では、頸動脈プラークからマイクロプラスチックまたはナノプラスチックが検出されるかどう
心筋梗塞時のLDLコレステロール値の低下は心血管イベントの増加と関連している
LDLコレステロールが低い方が本当に健康的であるのであれば、急性心筋梗塞時のLDLコレステロールが低い方が、その後の死亡率、心血管イベント発生などの予後も良さそうですよね?でも、以前の記事「LDLコレステロール高い方が心