冬になり、風邪をひく人が多くなってきています。インフルエンザも増加してきているようです。
インフルエンザビジネスは、不安や恐怖を与えて、病院で検査をさせて、必要のない抗インフルエンザ薬を処方します。特別な感染症とすることで、学校や企業はインフルエンザであるかどうかを病院などへ行って検査するように強く求めます。欠席や有休扱いの問題を絡めることにより、より検査を受ける人が増加します。
インフルエンザはただの風邪なので、寝てれば数日で良くなります。しかし、特効薬があるように思わせて、それを処方してもらうように受診へ誘導されています。
抗インフルエンザ薬によって、ちょっとだけ早く解熱することに意味はあるかもしれませんが、その分リスクもあります。副作用で死んでからでは遅すぎます。せっかく感染したのに、また来年も感染してしまうリスクも高くなります。(「日本人は新しい薬がお好き?」参照)
どうせ薬を飲むのであれば、リスクが少ない方が望ましいですね。私は家族を含めて、絶対に抗インフルエンザ薬は飲みません。漢方の麻黄湯が最も良いと思っています。(証の問題もありますが、省略します)熱ももちろん薬では下げません。解熱薬なんて逆効果ですから。体は免疫が戦って熱を上昇させています。それを邪魔してはダメでしょう。
麻黄湯の有効性はいくつかの研究で明らかにされています。
まずは小児の場合を見てみましょう。
今回の研究では、A型インフルエンザに罹患した小児60人を対象としています。発熱(38度以上)およびインフルエンザ様症状が最長48時間続く、生後5か月から13歳までの小児で、平均年齢は5歳前後です。インフルエンザA型の診断は、ウイルス分離またはPCRによるウイルス遺伝子の検出によって実施しました。
患者を次の3つのグループに分けました。麻黄湯群は17人で、麻黄湯0.06g/kg体重/回を1日3回、タミフル(オセルタミビル)群は18人で、2 mg/kg体重/回を1日2回、麻黄湯とタミフル併用群は14人でした。
治療を評価するための主要評価項目は、投薬開始後に解熱(37.2℃未満)し、再発熱しないまでの時間でした。
上の図は治療後の発熱期間です。左からタミフル群、併用群、麻黄湯群です。発熱期間の中央値は、タミフル群と比較して、麻黄湯群および麻黄湯+タミフル併用群で有意に短く、麻黄湯群で15時間、併用群で18時間、タミフル群で24時間です。
インフルエンザはただの風邪です。抗インフルエンザ薬を使用しなくても自然に軽快しますし、使用してもせいぜい半日から1日程度、症状の改善までの期間を短縮する効果しかありません。だから、抗インフルエンザ薬だけでなく麻黄湯さえ飲まなくても良いです。しかし、少しでも早く改善した方が楽は楽です。親としても、苦しそうにしている子供を持ているのはつらいはずです。そうであれば、より早く、よりリスクが少なく、感染による免疫ができる恩恵を受けられる麻黄湯の方が断然良いでしょう。
様々な業種で、熱が出たからといっても、働かなければならない人は実際問題多いと思います。そんな休めない人では麻黄湯をドンっと飲んで免疫に頑張ってもらい、汗かいて、熱を下げれば良いのではないでしょうか?
ところで、新型コロナウイルスビジネスはこのまま終わりを迎えられるのでしょうか?インフルエンザビジネスはずっと続いているので、終わらない可能性もあります。
「Antipyretic effect of Mao-to, a Japanese herbal medicine, for treatment of type A influenza infection in children」
「日本の生薬である麻黄湯の小児A型インフルエンザ感染症治療における解熱効果」(原文はここ)