みなさんは、健康診断などの血液検査で、白血球数や血小板数を気にしたことがありますか?正常範囲内にあるから、気にしていないという人が多いと思います。しかし、これらの値は、基準値が非常に広くとられていて、本当に正常な状態というのは非常に疑問なんです。
なんせ、血液検査のほとんどの基準値は、糖質過剰摂取を毎日行っている人たちで、まだ病気を発症していないだけの状態の人たちを集めて、その人たちのデータの多くがとどまっている範囲で決めているので、決して基準値に収まっている=健康または正常、ではありません。
以前の記事「白血球数の正常範囲内の増加であっても代謝障害が起きている」で書いたように、血中の白血球数の基準値は3500~9700/μL(施設により多少異なります)となっており、上限がかなり高く設定されています。そして、この範囲にあっても、それの上限に近い人は、かなり代謝異常を起こしている可能性が高いのです。
ある研究(ここ参照)では、4,377人(平均年齢薬67歳)を対象に、白血球数と糖質過剰症候群の代表、メタボリックシンドロームの関連を調べました。62.6%がベースラインでメタボリックシンドロームでした。白血球数は4つのグループに分け、最も少ないのが中央値で4740/μL、次が5840、 6900、最も多いのが中央値で8500です。
メタボリックシンドロームの人は、メタボリックシンドロームでない人よりも白血球数が多く、中央値は6500/μLでした。メタボリックシンドロームまたはメタボリックシンドロームの定義基準のそれぞれを満たす人の割合は、白血球数が増加するにつれて有意に高くなりました。
総白血球数の最も多い群は、最も低い群よりもメタボリックシンドロームの可能性が2.47倍高くなりました。
追跡期間の中央値は3.9年で、ベースライン時にメタボリックシンドロームのない人1,621人のうち726人(男性350人、女性376人)が新たにメタボを発症しました(累積発生率:44.8%)。メタボを発症した人は、発症しなかった人よりもベースライン時の白血球数が有意に高く、6100対5900でした。最も白血球数の高い群でメタボを発症していなかった人が追跡期間中に発症する可能性は、最も低い群の1.37倍でした。
ベースライン時点で高中性脂肪がなく、白血球数が最も多い群に属していた人は、追跡調査中にメタボリックシンドロームの高中性脂肪の基準を発症する可能性が1.48倍高く、ベースライン時点でHDLコレステロール基準を満たさなかった、白血球数が最も多い群に属していた人は、追跡調査期間中にメタボ基準の低HDLコレステロールになる可能性が1.74倍高くなりました。
つまり、白血球数が8000前後の人はすでにメタボであるか近い将来メタボリックシンドロームを発症する可能性が非常に高いのです。
別の研究(ここ参照)では、メタボリックシンドローム発症を予測する白血球数のカットオフ値は、男性では5700、女性では5000でした。
もう一つ研究を見てみましょう。(ここ参照、図もここより)台湾の中高年者398人、平均年齢64.43歳が対象です。白血球数とインスリン抵抗性の関連性を分析しました。インスリン抵抗性はHOMA-IRが2以上と定義しました。
上の図は、横軸が白血球数、縦軸がHOMA-IRです。白血球数が増加するほど、インスリン抵抗性が高くなっています。
白血球数が1000/μL増加すると、インスリン抵抗性が発症する可能性が1.54倍に増加します。
インスリン抵抗性を予測する最適な白血球数は5650/μLでした。
つまり、白血球数が6000を超えるようだと、弱い慢性の炎症が起こっていて、代謝異常がすでに起きている可能性が高いと考えても良いということでしょう。できれば5000未満の数値が良いのではないかと思います。
もちろん、血液検査は写真と同様で、その一瞬の状態しかわかりません。たまたまちょっと体調が悪ければ、思わぬ数値が出る場合もあります。
基準値の上限は9000を超えています。どれほど無意味な基準値の範囲なのかが良くわかりますね。
健診で2年続けて、または2回続けて白血球が6000を超えたら糖質制限を始めましょう。

いつも勉強になります。私は白血球数5000未満のことが多いのですが、以前アンチ糖質制限の方から「白血球が少ない!糖質制限の弊害だわ!」と言われてちょっと困ったことがありました。今回の記事で納得です。
よっしーさん、コメントありがとうございます。
アンチ派は文句をつけることが仕事ですから
低すぎるのは問題ないのでしょうか?私は3700/μLです。自分では健康であると思っています。鉄とか葉酸とか不足してるのでしょうか?
神阪威さん、コメントありがとうございます。
糖質制限をしていて3700/μLなら、全く問題ない数値だと思います。
低い場合のこともいずれ記事にしたいと思っています。
糖質過剰摂取が
当たり前の現代社会、
検査数値の「基準値」も
あてになりません。
鈴木武彦さん、コメントありがとうございます。
糖質過剰摂取者ばかりの基準値は本当にあてになりませんね
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