糖質入り飲料の摂取と若年性の大腸がん発症リスク

サントリービバレッジ&フードが3月に発売した炭酸飲料「ギルティ炭酸 NOPE(ノープ)」が、発売150日で出荷本数1億本を突破したそうです。(ここ参照)もちろん、甘みは果糖ブドウ糖液糖で100mlあたり糖質(炭水化物)は14.0gです。ペットボトルは600mlなので、1本あたり84gの糖質です。

罪深い高カロリー炭酸と言っていますが、高カロリーかどうかはどうでもいいです。しかし、ドリンクに脂質やタンパク質が入っているわけではないので、そのエネルギーは全て糖質からのものです。

記事によると、「近年は、背脂たっぷりのラーメン、食べ応えのある肉料理、チーズをふんだんに使ったパスタ、生クリーム山盛りのスイーツなど、自分へのご褒美として“背徳感”を楽しむギルティグルメが人気だ。飲料では、女性を中心に、スターバックスのホイップクリームをたっぷり使ったフラペチーノなどが背徳感のある「ご褒美系」として定着している。」そうです。脂質も肉も乳製品もそして本当の有害物質である糖質も一緒くたにされてしまっています。背油が悪いわけではありません。肉料理が悪いわけではありません。チーズが悪いわけではありません。生クリームが悪いわけではありません。ホイップクリームも未加糖であれば悪いわけではありません。それらには、実際には背徳感なんて必要ありません。

このドリンクのターゲットは若い世代です。この企業の理念というのは一体どんなものなのでしょうか?儲かれば、健康なんてどうでもいいのでしょう。本来ならば、背徳感を感じながらも、実は健康を害するものが入っていないものを提供するべきだと思いますが、食品業界と医療業界は仲良しなのでしょうね。

以前の記事「若年性のがんの発生率は世界的に増加している その1」「その2」「その3」では、若年性のがんの発生率、特に大腸がんの発生率が増加していることを書きました。

もちろん、私はその原因は糖質過剰摂取にあると考えています。

今回の研究では、糖質入りドリンクの摂取量と若年性の大腸がんの関連を調べています。ただ、いつものように食事アンケートのデータなので、質は低いです。しかも、中高校生時代のことも報告してもらっているので、データの信ぴょう性は疑問が残ります。

成人期の飲料摂取量を報告した50歳未満の95,464人の女性が対象で、参加者のうち41,272人は、13~18歳時の飲料摂取量を報告しています。最大24年間の追跡調査を行いました。

成人期の糖質入りドリンク摂取量が多いほど、50歳未満で発症する早期発症大腸がんリスクは高くなり、週1杯未満を摂取する人と比較して、1日2杯以上を摂取する女性は、リスクが2.18倍高く、摂取量が1日1杯増えるごとにリスクが16%高くなりました。成人期のフルーツジュースの摂取量が1日あたり1食分増加しても、早期大腸がんのリスクは1.20倍でしたが、有意ではありませんでした。

ただし、糖質入りドリンク摂取量を1日1杯、フルーツジュースに置き換えても、早期発症大腸がんリスクは変わりませんでした。

思春期、13~18歳の糖質入りドリンク摂取では、1日あたり1杯増加するごとに、その後早期発症大腸がんリスクは1.32倍になりました。

糖質過剰摂取でインスリン抵抗性が起こり、それに関連する高インスリン血症、インスリン様成長因子の増加、慢性炎症は、発がんや抗アポトーシスを促進し、早期発症大腸がん引き起こす可能性があります。糖質過剰摂取を続けていると、生物学的老化が早まります。

ある研究(ここ参照)では、メタボリックシンドロームがあると、早期発症大腸がんの可能性が1.25倍になり、肥満、高血圧、高脂血症、高血糖/2型糖尿病の疾患の数が増えるほど、リスクが増加し、3つ以上の疾患がある場合では1.31倍でした。

相変わらず、世の中では糖質たっぷりのドリンクが氾濫しています。子供たちにさえ、運動をするときや夏の暑いシーズンには糖質まみれのスポーツドリンクが、まるで必須の飲料のように扱われ、子供たちの身体を害しています。

人間は大量の糖質を処理するようには作られていません。子供たちが近い将来、がんにならないためには、まずは糖質入りドリンク、そしてスイーツなどを止めるべきでしょう。

「Sugar-sweetened beverage intake in adulthood and adolescence and risk of early-onset colorectal cancer among women」

「成人期および青年期における加糖飲料の摂取と女性における早期大腸がん発症リスク」(原文はここ

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