2023年1月超過死亡数大爆増の続き

新型コロナウイルスはなぜか日本では「コロナ2019」というダサい名前に変わることになりました。世界的にCOVID-19という名前があるので、それで良いのに…

さて、超過死亡の増加はコロナ死と相関しているのでコロナによる超過死亡だという人もいるでしょう。（データはこことここより）下の図を見てみましょう。これは日本の月間コロナ死数と月間のワクチン接種回数と2015～2019年と比較した超過死亡率、月間人工呼吸開始数です。縦軸は月間コロナ死数（左）、と2015～2019年と比較した超過死亡率（右）です。ワクチン回数は1000分の1にして、人工呼吸開始数は20倍にしてグラフを見えやすくしています。一番下の赤い矢印はおよその感染流行の第〇波を示しています。

さて、第3波と第4波では人工呼吸開始数とコロナ死数がかなり関連してそうです。しかし、第5波ではすでに、人工呼吸開始数の割にコロナ死亡数が減少しています。デルタはその前までよりも弱毒化したのか、それともワクチンが効果があったのか？私はここでは、つまり1回目と2回目のワクチン接種は高齢者を中心に死亡率を低下させたと思っています。しかし、超過死亡率は下がり切りません。第5波の後、コロナもかなり落ち着いて、死亡者数も人工呼吸もかなり少ないのに超過死亡率はわずかな低下のみ。コロナ死が超過死亡増加と関連していません。

その後の第6波。ここからは前回書いたように、人工呼吸開始数があまり増加しないにも関わらず、大きくコロナ死亡数が急増しています。感染拡大が始まると国や専門家、マスコミが騒ぐので、それに乗せられた人がワクチン接種に急ぎます。ここで、大きな超過死亡の山ができます。コロナ直接の原因ではないコロナ死が急増し、ワクチン接種も急増し、超過死亡も急増します。

もちろん、コロナが間接的に影響したことを否定するわけではありませんが、それはこの数え過ぎのコロナ死にほとんど含まれるでしょう。ワクチン接種はすでにほとんどの人が3回目です。そうすると、IgG4が増加し、感染しやすく、治りにくい状態に陥る人も多くなるでしょう。ここでワクチンによる「sudden death」が増加しても不思議ではないでしょう。

4月になるとすでに第6波は収束し、人工呼吸開始数も減少し、コロナ死も激減しています。それが7月ぐらいまで続きますが、しかし、超過死亡は少しは低下しましたが、高いままです。ワクチン接種数か月後からの「gradual death」が起きていると考えます。コロナ死亡数が超過死亡を説明できません。

そして第7波です。第7波ともなると、人工呼吸開始数の増加はわずかです。オミクロンの弱毒化がはっきりしています。それでも感染拡大は大きく、また専門家やマスコミに煽られて、何も考えない素直な国民はワクチン接種に急ぎます。4回目ともなると「sudden death」の影響は大きかったのかもしれませんし、3回目の「gradual death」もさらに増加している可能性もあり、超過死亡の大きな増加があります。相変わらずコロナ死のオーバーカウントは急増してしまっています。

10月にはコロナ死は一旦落ち着き始めましたが、やはり超過死亡率は高いままです。

一部だけを見れば、コロナ死数と超過死亡が関連しているように見えますが、切り取ればどんなことも言えます。コロナ死亡数自体の多くが直接コロナが死因ではないので、コロナ＝超過死亡というのは無理があるでしょう。

また、諸外国と比較している人もいますが、数え方の違い、代謝異常の割合の違い、医療設備や医療制度、医療へのアクセスのしやすさが国によりかなり違うので、単純な比較は難しいとも言えます。

そもそも日本は最初のころほとんどダメージがなかった国なのです。（図はここより）

上の図は100万人当たりの前年度との比較での超過死亡数です。2021年の2～3月にかけてプラスに転じるまではずっとマイナスです。2021年の2～3月といえばワクチン接種が開始した間もなくのころです。そして7月の終わりごろから急上昇に転じています。これはワクチン接種回数が最大になったころと一致します。その後は「sudden death」と「gradual death」でずっと勢いが落ちません。ウイルスは弱毒化したにも関わらずです。何が原因で超過死亡が増加したかよく考えてください。

さて、各都市の2023年1月の超過死亡数をさらに見ていきましょう。

東京都北区102人、28.8%の爆増。