新型コロナワクチンは中枢神経系の有害事象の大きな増加をもたらす

新型コロナウイルスのワクチンは血液脳関門を突破、破壊するために様々な中枢神経系の有害事象が起きる可能性があります。(「新型コロナワクチンによる脳出血の可能性」「新型コロナワクチンによる脳血栓症の発生率」「新型コロナワクチンで脳や精神も壊されるかもしれない」など参照)

今回の研究では、アメリカ疾病予防管理センター (CDC) および食品医薬品局 (FDA) のワクチン有害事象報告システム (VAERS) のデータを利用して、ワクチン接種後の中枢神経系の有害事象を調査しています。(プレプリントなので注意が必要です。)

1990年1月から2024年11月までのVAERSデータを使用して、新型コロナワクチン、インフルエンザワクチン、新型コロナ以外のすべてのワクチン接種後の有害事象報告を比較しました。新型コロナワクチンを除くすべてのワクチンの期間は419か月、新型コロナワクチンの期間は47か月です。今回は中枢神経系の感染症、炎症状態、まれな神経変性疾患および脱髄疾患の有害事象を取り上げています。

まずは、ワクチン接種後にVAERSに報告された中枢神経系感染症です。(図は原文より、表は原文より改変)

新型コロナワクチンvsインフルエンザワクチン OR

(95%信頼区間)、

P値、Zスコア

新型コロナワクチンvs新型コロナワクチン以外のすべてのワクチン OR

(95%信頼区間)、

P値、Zスコア

中枢神経系感染症
急性播種性脳脊髄炎13.2 (9.29-18.7)、<0.0001、14.55.11 (3.66-7.12)、<0.0001、9.62
急性出血性白質脳炎4.46 (1.08-18.4)、=0.0389、2.072.67 (0.711-10.1)、=0.1456、1.46
自己免疫性脳症241 (32.0-1810)、<0.0001、5.324.38(2.52-7.59)、<0.0001、5.26
ビッカースタッフ脳幹脳炎68.3 (19.8-236)、<0.0001、6.6841.0 (14.9-113)、<0.0001、7.19
中枢神経系感染症71.3 (15.9-320)、<0.0001、5.575.28 (2.66-10.5)、<0.0001、4.74
中枢神経系ウイルス感染症17.8 (3.18-100)、=0.0011、3.285.09 (1.44-18.0)、=0.0116、2.52
脳真菌感染症5.09 (1.44-18.0)、=0.0116、2.525.09 (1.44-18.0)、=0.0116、2.52
脳敗血症性梗塞5.09 (1.44-18.0)、=0.0116、2.525.09 (1.44-18.0)、=0.0116、2.52
脳トキソプラズマ症5.09 (1.44-18.0)、=0.0116、2.528.91(0.549-145)、=0.1241、1.54
脳室炎97.1 (5.29-1780)、=0.0021、3.0811.1 (2.89-42.9)、=0.0005、3.50
脳神経感染症97.1 (5.29-1780)、=0.0021、3.0822.3 (4.21-118)、=0.0003、3.65
脳せき髄液白血球数273 (127-587)、<0.0001、14.437.7 (24.8-57.1)、<0.0001、17.1
脳炎20.9 (15.1-29.0)、<0001、18.23.78 (2.77-5.17)、<0.0001、8.33
自己免疫性脳炎78.9 (45.4-137)、<0.0001、15.514.9 (10.1-21.9)、<0.0001、13.7
脳幹脳炎21.4 (9.64-47.5)、<0.0001、7.536.90 (3.74-12.7)、<0.0001、6.18
髄膜炎菌性脳炎79.5 (4.21-1500)、=0.0035、2.928.91 (2.16-36.8)、=0.0025、3.02
予防接種後の脳炎9.55 (4.34-21.0)、<0.0001、5.612.48 (1.30-4.73)、=0.0060、2.75
ウイルス性脳炎12.9 (7.48-22.4)、<0.0001、9.162.79 (1.78-4.37)、<0.0001、4.46
脳脊髄炎30.2 (18.0-50.8)、<0.0001、12.99.52 (6.27-14.5)、<0.0001、10.6
大脳辺縁系脳炎146 (43.7-485)、<0.0001、8.1187.4 (33.2-230)、<0.0001、9.05
髄膜炎34.2 (23.7-50.0)、<0.0001、18.82.22 (1.61-3.05)、<0.0001、4.87
無菌性髄膜炎52.8 (33.5-83.1)、<0.0001、17.18.44 (5.94-12.0)、<0.0001、11.9
細菌性髄膜炎35.7 (16.7-76.0)、< 0.0001、9.271.98 (1.26-3.13)、=0.0033、2.94
肺炎球菌髄膜炎22.3 (6.73-73.9)、<0.0001、5.080.122 (0.0611-0.244)、<0.0001、5.95
結核性髄膜炎35.7 (3.90-326)、=0.0015、3.175.09 (1.44-18.0)、=0.0116、2.52
ウイルス性髄膜炎24.6 (15.5-39.2)、<0.0001、13.54.77 (3.27-6.94)、<0.0001、8.13
髄膜脳炎 細菌性26.7 (5.25-136)、<0.0001、3.964.86 (1.72-13.7)、=0.0029、2.98
ウイルス性髄膜脳炎19.6 (6.53-58.9)、<0.0001、5.314.46 (2.04-9.76)、=0.0002、3.74
髄膜炎菌感染症8.91 (2.49-31.9)、=0.0008、3.360.121 (0.0474-0.306)、<0.0001、4.45
髄膜神経根炎80.2 (18.1-357)、<0.0001、5.7616.0 (7.00-36.8)、<0.0001、6.56
神経ボレリア症321 (43.0-2390)、<0.0001、5.6335.7 (16.2-78.6)、<0.0001、8.87
神経感染症20.8 (5.20-83.2)、<0.0001、4.295.67 (2.10-15.3)、=0.0006、3.42
神経梅毒44.6 (5.10-390)、=0.0006、3.4311.1 (2.89-42.9)、=0.0005、3.50
非感染性脳炎74.5 (41.4-134)、<0.0001、14.412.7 (8.52-18.8)、<0.0001、12.6
硬髄膜炎152 (19.7-1160)、<0.0001、4.8330.3(10.7-85.9)、<0.0001、6.42
進行性多巣性白質脳症44.6 (9.48-210)、<0.0001、4.819.91 (3.83-25.6)、<0.0001、4.73
脊髄感染症89.1 (20.2-393)、<0.0001、5.9316.2 (7.32-35.9)、<0.0001、6.87
ダニ媒介性ウイルス性脳炎88.4 (10.8-726)、<0.0001、4.175.49 (2.16-13.9)、<0.0003、3.58
中毒性脳症157 (69.1-355)、<0.0001、12.157.7 (32.7-102)、<0.0001、14.0
中枢神経系感染症 29.4 (21.6-40.1)、<0.0001、21.44.11 (3.03-5.57)、<0.0001、9.09

多すぎるので、インフルエンザワクチンとの比較で、いくつかを取り出しましょう。インフルエンザワクチンと比較して、新型コロナワクチン接種では次のような有害事象の可能性が高くなります。

髄膜炎(全種類)34.2倍、無菌性髄膜炎52.8倍、細菌性髄膜炎35.7倍、自己免疫性脳炎78.9倍、大脳辺縁系脳炎146倍、ビッカースタッフ脳炎68.3倍、神経ボレリア症(ライム病の中枢神経感染)321倍、中毒性脳症157倍、進行性多巣性白質脳症44.6倍。

次はヘルペス性中枢神経系感染症についてです。

 新型コロナワクチンvsインフルエンザワクチン OR

(95%信頼区間)、

P値、Zスコア

新型コロナワクチンvs 新型コロナ以外のすべてのワクチン OR

(95%信頼区間)、

P値、Zスコア

ヘルペス性中枢神経系感染症
単純ヘルペス脳炎43.3 (18.2_103)、<0.0001、8.5120.2 (10.3-39.8)、<0.0001、8.69
単純ヘルペス髄膜炎132 (7.45-2360)、=0.0009、3.3331.2 (6.30-155)、<0.0001、4.21
単純ヘルペス髄膜脳炎120 (6.52-2210)、=0.0013、3.2227.6 (5.18-147)、=0.0001、3.89
帯状疱疹感染症の神経学的事象680 (41.1-11200)、<0.0001、4.5628.2 (13.8-57.7)、<0.0001、9.15
帯状疱疹髄膜炎1260 (77.0-20700)、<0.0001、5.0028.8 (16.3-50.6)、<0.0001、11.6
帯状疱疹髄膜脳炎339 (45.5-2520)、<0.0001、5.6912.5 (7.04-22.4)、<0.0001、8.58
帯状疱疹髄膜脊髄炎79.5 (4.21-1500)、=0.0035、2.9217.8 (3.18-100)、=0.0011、3.28
帯状疱疹髄膜神経根炎150 (8.53-2640)、=0.0006、3.4371.3 (8.73-583)、<0.0001、3.98
髄膜炎ヘルペス38.6 (10.6-140)、<0.0001、5.5523.2 (7.91-67.9)、<0.0001、5.73
ヘルペス性髄膜脳炎136 (47.3-391)、<0.0001、9.1225.9 (14.5-46.3)、<0.0001、11.0
水痘髄膜炎168 (9.61-2930)、=0.0004、3.5113.4 (4.56-39.2)、<0.0001、4.72
総ヘルペス性中枢神経系感染症171 (93.9-312)、<0.0001、16.822.3 (15.4-32.4)、<0.0001、16.4

ヘルペス性中枢神経系再活性化が起こり、様々なヘルペス性中枢神経系感染症が起きる可能性があるようです。インフルエンザワクチンと比較して、次の有害事象の可能性が高くなります。

帯状疱疹髄膜炎1,260倍、帯状疱疹髄膜脳炎339倍、帯状疱疹神経疾患680倍、単純ヘルペス髄膜炎132倍、ヘルペス性髄膜脳炎136倍、水痘髄膜炎168倍。

次は中枢神経系膿瘍についてです。

 新型コロナワクチンvaインフルエンザワクチン OR

(95%信頼区間)、

P値、Zスコア

新型コロナワクチンvs新型コロナ以外のすべてのワクチン OR

(95%信頼区間)、

P値、Zスコア

中枢神経系膿瘍
脳膿瘍120 (27.7-522)、<0.0001、6.4015.0 (7.56-29.9)、<0.0001、7.72
硬膜外膿瘍169 (22.2-1290), <0.0001, 4.9528.2 (10.7-74.2)、<0.0001、6.78
脊髄膿瘍89.1 (11.2-712)、<0.0001、4.2417.8 (5.85-54.4)、<0.0001、5.06
硬膜下膿瘍35.7 (3.90-326)、=0.0015、3.1711.9 (2.58-54.7)、=0.0015、3.18
中枢神経系膿瘍107 (40.9-280)、<0.0001、9.5317.8 (10.5-30.4)、<0.0001、10.6

インフルエンザワクチンと比較して、次の有害事象の可能性が高くなります。

脳膿瘍120倍、硬膜外膿瘍169倍、脊髄膿瘍89.1倍、硬膜下膿瘍35.7倍。

次はまれな神経疾患についてです。

 新型コロナワクチンvs インフルエンザワクチン OR

(95% 信頼区間)、

P 値、Z スコア

新型コロナワクチンvs新型コロナ以外のすべてのワクチン OR

(95%信頼区間)、

P値、Zスコア

まれな神経疾患
クロイツフェルト・ヤコブ病847 (115-6220)、<0.0001、6.63169 (65.6-437)、<0.0001、10.6
脊髄炎31.3 (22.2-44.2)、<0.0001、19.733.2 (23.5-46.9) <0.0001,19.9
横断性脊髄炎20.8 (15.0-29.0)、<0.0001、18.08.93 (6.49-12.3)、<0.0001、13.5
非感染性脊髄炎132 (7.45-2360)、=0.0009、3.3315.6 (4.40-55.3)、<0.0001、4.26
ポリオ32.7 (8.80-121)、<0.0001、5.211.02(0.511-2.04)、=0.952、0.0602
ポストポリオ症候群97.1 (5.29-1780)、=0.0021、3.085.57 (1.75-17.7)、=0.0036、2.91
プリオン病61.8 (3.15-1220)、=0.0066、2.7161.8 (3.15-1220)、=0.0066、2.71
ワクチン関連麻痺性ポリオ44.2 (2.09-934)、=0.0150、2.432.55 (0.514-12.6)、=0.2521、1.15
ウイルス性脊髄炎115 (6.37-2070)、=0.0013、3.2213.4 (3.64-49.1)、=0.0001、3.91

インフルエンザワクチンと比較して、次の有害事象の可能性が高くなります。

クロイツフェルト・ヤコブ病847倍、脊髄炎31.3倍、横断性脊髄炎20.8倍、ウイルス性脊髄炎115倍、非感染性脊髄炎132倍、プリオン病61.8倍。

血液脳関門は、脳への毒素や病原体の侵入を制限することにより、中枢神経系の恒常性を維持する上で重要な役割を果たします。炎症は血液脳関門の構造的完全性を損ない、通常は体循環から排除されている物質が脳に入ることを可能にします。特にスパイクタンパク質は、血液脳関門の血管系を構成する内皮細胞を含む体全体の内皮細胞に炎症を誘発し、バリアの完全性の喪失、血栓症、出血を引き起こす可能性があります。

上の図は、mRNAワクチン脂質ナノ粒子(LNP)とスパイクタンパク質が血液脳関門の破壊に寄与すると考えられるメカニズムの図です。血液脳関門の完全性が損なわれると、病原体、ワクチン成分、炎症メディエーターが中枢神経系に侵入し、血管の炎症、血栓形成、二次感染を引き起こす可能性があります。重篤な転帰には、細菌性またはウイルス性髄膜炎、自己免疫性脳炎または感染性脳炎、ヘルペス性再活性化症候群、脳膿瘍形成、脊髄感染症および脊髄炎、まれな神経変性またはプリオン様などがあります。

こんな危険なワクチンなのに、日本ではまだ、3学会が共同で、推奨声明を出しています。(声明文はここ

「日本感染症学会など3学会、高齢者の新型コロナワクチン定期接種を強く推奨」(記事はここより)

日本感染症学会、日本呼吸器学会、日本ワクチン学会は2025年9月1日付で、10月から始まる高齢者の新型コロナワクチンの定期接種を強く推奨する見解を発表した。3学会は昨年同時期にも同様の見解を示していた。高齢者における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化リスクは依然として高く、インフルエンザと少なくとも同等以上であると指摘し、流行株に対応したワクチン接種の重要性を強調した。

日本感染症学会の理事長は、テレビでおなじみの松本哲哉さんです。ちなみに、絶対に関係ないと思いますが、本当に関係ないと思いますが、2020年から2022年までに、製薬マネーが15,623,062円(そのうちファイザーは2,478,486円)渡っています。

日本呼吸器学会理事長の髙橋和久さんには製薬マネー6,703,945円、日本ワクチン学会理事長の中野貴司さんには製薬マネー18,517,261円(そのうち第一三共3,428,752円、MeijiSeikaファルマ2,041,778円、どちらの企業も2025年10月開始の定期接種で使用される可能性がある5種類のワクチンの製薬会社)が渡っています。絶対に関係ないと思いますが…

日本にも利益相反に打ち勝つ、強いリーダーが必要でしょう。

「COVID-19 mRNA Vaccination: Implications for the Central Nervous System」

「COVID-19 mRNAワクチン接種:中枢神経系への影響」(原文はここ

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