ファイザーのmRNAインフルエンザワクチンの失敗 その1

新型コロナワクチンで凝りもせず、インフルエンザワクチンもmRNAワクチンにしようとしています。しかし、ファイザーのmRNAインフルエンザワクチンは失敗に終わりました。もちろん、論文では失敗ではなく成功だと思わせています。

今回の論文は、第3相試験の結果です。2022~2023年のインフルエンザシーズンに、18~64歳の健康な成人を無作為に割り付け、4価modRNAインフルエンザワクチン(modRNA群)または承認済みの不活化4価インフルエンザワクチン(対照群)のいずれかを接種しました。もちろん、いつも通りプラセボ(生理食塩水)との比較をしたわけではありません。つまり、本当の有効性も安全性も評価ができないことになります。

年齢を赤字にしたことには意味があります。何で64歳まで?

まずは見ていきましょう。相対的ワクチン有効性は、対照ワクチンと比較した、modRNAワクチン接種後少なくとも14日後にインフルエンザ様疾患の初回エピソードを発症した、検査でインフルエンザと確認された参加者の割合の相対的減少と定義しました。またもや接種後14日間は無視?インフルエンザ様症状の定義は以下のようです。

以下の全身症状のうち 1 つ以上と同時に、以下の呼吸器症状のうち 1 つ以上が出現(新規発症または既存症状の悪化)する。

呼吸器症状(12時間以上続く、または24時間以内に複数回発症する)

• 咽頭痛、 • 咳、 • 痰の生成、 • 喘鳴、 • 呼吸困難

全身症状

• 口腔内体温 > 37.2°C、 • 悪寒、 • 疲労感(倦怠感)、 • 頭痛、 • 筋肉痛

この定義では、私には普通の風邪のように見えます。こんな軽い定義でインフルエンザを評価できるのでしょうか?まあ、もちろん検査もしているようです。このような症状が見られ、その後、問題のありそうなPCR検査を受けて、検査で陽性となった人を分析しています。

合計18,476人が無作為化され、9,225人がmodRNAワクチン接種群、9,251人が対照ワクチン接種群に割り付けられました。インフルエンザ様疾患発症は、modRNA群57例、対照群87例で、modRNAワクチンの相対的有効性は、下の図のように、対照ワクチンと比較して34.5%でした。(図は原文より)

でも、下の図のように、インフルエンザの株別で見ると、有効性には疑問であります。

安全性はどうでしょうか?

modRNAワクチンの接種者は対照群の接種者よりも多くの局所反応と全身性イベントを報告し、局所反応では70.1%対43.1%、全身性イベントでは65.8%対48.7%でした。局所反応として最もよく見られたのは疼痛で、全身性イベントとしては疲労と頭痛が最もよく見られたものでした。発熱(40.0℃以下)はmodRNA群の参加者の5.6%、対照群の参加者の1.7%に認められ、38.9℃~40.0℃の発熱は、modRNA群の24名(0.8%)、対照群の7名(0.2%)で報告されました。

では、実際のNNV(ワクチン必要数)を見てみましょう。実際にワクチンを接種したのは、modRNAワクチン9191人、対照ワクチン9197人、インフルエンザ様疾患発症は、modRNA群57例、対照群87例ですので、発症率はmodRNA群0.62%、対照群0.95%。絶対的なリスクの差は0.33%です。NNV303ですね。303人にmRNAワクチンを接種してやっと、従来のほとんど効果のない(または逆効果)ワクチンよりも1人に効果があるという計算です。

A型もB型も、培養により確認されたインフルエンザ株で、ワクチン株と抗原的に類似していない株はどちらの群もゼロでした。なんか不思議です。でも、細胞培養による検査で、すべての株で確認されたのは、mRNA群では21件、対照群で31件です。そしてPCR検査だと、mRNA群60件と対照群89件と3倍近くに増加してしまいます。恐らく病原性を持たないものまでPCRで陽性としてしまっていますね。そして、やろうと思えば、対照群のPCR検査だけ、サイクル数を増やすことも可能でしょう。WHOの定義を用いた場合、mRNA群と対照群のうち、それぞれ25人と32人が検査で診断されました。たった7人の違いです。

そして、ファイザーのことなので、ちゃんと盲検化されていない可能性もあります。そうであれば、データはどうにでもなります。そして、この試験は、スポンサーであるファイザー社によって設計・実施されました。スポンサーの担当者がデータの収集、分析、解釈を行いました。著者の大部分はファイザーの社員です。

ちなみに注射後6か月で、mRNA群では 7 人が死亡したのに対し、対照群では 9 人が死亡したとされています。接種後最初の7日間に死亡者は出なかったとしています。まあ、これも新型コロナワクチンの時のことを思い出せば、信用できません。

さて、この論文により、また「安全安心で有効」なワクチンだと示したいのでしょう。権威のある医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」が、またしてもファイザーに利益をもたらす論文を公開してしまいました。ここまで医学雑誌は腐敗しています。

また騙される医師や医療従事者、一般の人がどれだけいるのでしょうか?

そして、問題はこれだけではありません。それは次回に。

「Efficacy, Immunogenicity, and Safety of Modified mRNA Influenza Vaccine」

「改変mRNAインフルエンザワクチンの有効性、免疫原性、安全性」(原文はここ

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