糖質制限は2型糖尿病のすい臓のβ細胞ストレスを低下させる

プロインスリン/Cペプチド(PICP)比は、インスリンの前駆体であるプロインスリンと、インスリン生成時に等量放出されるCペプチドの比率であり、すい臓のβ細胞のストレスを反映し、機能障害を評価する指標です。この比が上昇すると、インスリン分泌能の低下やβ細胞のストレス増加を示唆します。

では、2型糖尿病で糖質制限をしたらプロインスリン/Cペプチド(PICP)比はどうなるでしょう。

今回の研究では、平均年齢55歳(女性が76%)の51人を、12週間、ケトン食または低脂肪食のいずれかにランダムに割り付けました。ケトン食は炭水化物からのエネルギーが約 9%、脂質からのエネルギーが 65%、タンパク質からのエネルギーが 26% で構成され、低 GI 炭水化物、ホールフード、添加糖の最小化が重視されました。

低脂肪食は、炭水化物からのエネルギーが約 55%、脂質からのエネルギーが 20%、タンパク質からのエネルギーが 25% で構成され、ホール フードの構成は同様でしたが、パン、ジャガイモ、パスタの割合が高くなりました。(図は原文より)

上の図は12週間でのPICP 0および PICP 190の変化です。KDはケトン食、LFDは低脂肪食です。

食事の割り当ては、12 週間の空腹時血糖値とベースラインPICP 0を調整した後、PICP 0の変化を有意に予測しました。つまり、どちらの食事にするかで、その変化が増減が予測できます。ケトン食に割り当てられた参加者は、低脂肪食に割り当てられた参加者と比較して、 PICP 0の減少が 56% 大きくなりました。同様に、PICP 190も、ケトン食では 低脂肪食と比較してPICP 190の減少が 49% 大きくなりました

さらに、高血糖クランプ中のPICPの変化はβ細胞機能の変化と有意に関連しており、PICPの低下はβ細胞機能の増加と相関していることが示されました。

つまり、ケトン食がPICPに反映されるようにβ細胞ストレスを大幅に軽減したのです。そして、β細胞機能が増加している可能性が高いのです。

先日、地方のどこかの医師が、糖質制限を批判していました。糖質制限はやりすぎるとインスリン分泌が落ち、血糖値が上がりやすくなると言っていたのです。そもそも糖質制限をしているということは、糖質摂取がないので、血糖値が上がりやすくなると言う説明自体が矛盾します。糖質制限をしている状態で、急に糖質を摂れば、血糖値は上りやすいでしょうけど、糖質を摂らないのが糖質制限です。あほですね。

実際には糖質制限ですい臓のβ細胞機能が増加、β細胞ストレスを減少させるのです。インスリン分泌能が回復している可能性があるのです。

また、先日ある人がこれまでそこそこ安定していたのが、急激にHbA1cが上昇しました。良く聞くと、糖尿病に良いと言われている飲むヨーグルトを毎日飲むようになったらしいのです。その成分には糖質10gが入っていました。液体の糖質を10g加えただけで、代謝が大きく悪化したのですね。

医師もマスコミも食品業界も、みんなこぞって我々をわからないように攻撃しようとしています。悪いものを食べて、何かをプラスして摂取しても、健康にはなれません。まずは悪いものを取り除くことです。

「Greater reduction in the proinsulin-C-peptide ratio with a ketogenic vs control diet in patients with type 2 diabetes」

「2型糖尿病患者において、ケトジェニック食は対照食と比較してプロインスリンCペプチド比をより大きく低下させた」(原文はここ

2 thoughts on “糖質制限は2型糖尿病のすい臓のβ細胞ストレスを低下させる

  1. 未だに「糖質制限で膵臓機能が衰える」
    など寝ぼけた事おっしゃる専門家も多いですが、
    糖質制限あまりに万能、有効なので
    既得権益専門家にとっては
    脅威なのでしょうか?

    1. 鈴木武彦さん、コメントありがとうございます。

      糖質制限は脅威です。
      世の中の全ての人が糖質制限をしたら、医師の8~9割は失業します。

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