新型コロナワクチン接種後症候群のスパイク抗体レベルはロングCOVIDの症状があるワクチン非接種の7倍高い

以前の記事「新型コロナワクチン後遺症の新たな証拠」で書いたように、新型コロナワクチン接種後症候群の症状はロングCOVIDと似ています。恐らく、共通の病態生理学的メカニズムがあるのでしょう。

今回の研究では、新型コロナワクチン接種後症候群とロングCOVIDとの関連性を探るために、既存の併存疾患がないと報告した新型コロナワクチン接種後症候群の81人と、新型コロナワクチン接種歴はなく、登録の3か⽉以上前に新型コロナに感染した証拠があり、ロングCOVIDの症状を呈するワクチン非接種者19人が登録されました。新型コロナワクチン接種後症候群の人もワクチン接種後少なくとも3か月(最⼤48か⽉)が経過しています。

ワクチン接種済み、非接種の両⽅の参加者から報告された最も頻繁な症状は、過度の疲労(81%)、脳のもやもや感(76%)、頭痛(75%)、筋⾁痛および関節痛(71%)、不安(54%)、睡眠障害(50%)、⽿閉感を伴う⿐咽頭炎/アデノイド肥⼤(40%)、⽿鳴り(38%)、胃腸不快感(34%)、しびれおよびチクチク感(34%)、胸痛/圧迫感(27%)、息切れ(21%)、リンパ節腫脹(14%)、憩室炎(5%)でした。(図は原文より、プレプリントなので注意が必要です。)

上の図は、新型コロナウイルスのスパイクタンパク抗体のレベルを示しています。

ワクチン接種群におけるスパイク抗体の平均値は11356.86U/ml(範囲:1291 U/ml〜25000 U/ml超)でした。ワクチン非接種群におけるスパイク抗体の平均値は1631.94 U/ml(範囲:1.5 U/ml〜4614 U/ml)でした。なんとワクチン接種を受けた人は、最近の感染がないにもかかわらず、ワクチン接種後から3か月経っているにもかかわらず、スパイク抗体レベルが7倍も高かったのです。ワクチン接種を受けた新型コロナワクチン接種後症候群患者は、接種後数か月から数年を経ても、スパイク抗体のレベルがはるかに高いのです。

著者の仮説では、ロングCOVIDについて、循環するスパイクタンパク質の増加、免疫系の反応に
よる抗体産⽣、これらの免疫複合体の組織への沈着、そして結果として⽣じる関連症状であるとしています。そして、臨床的には、当初は炎症レベルの上昇と関連症状に加え、再発性上気道感染症の有病率増加を観察したそうです。肺炎球菌抗体⼒価の⽋乏患者数が⼤幅に増加していることにも着⽬しており、その多くは⿐咽頭/アデノイドのリンパ組織肥⼤/炎症を伴っているとも述べています。さらに、この⽋乏症を構成する患者集団は、mRNAワクチン接種群に偏っているようであるが、新型コロナに感染歴のあるワクチン非接種群にも広がっているとも書かれています。(参考文献はあるのかどうかわかりません。)

実際に、今回の研究の参加者の40%に⿐咽頭炎/アデノイド肥⼤を認めています。

また、ロングCOVIDだけでなく、新型コロナワクチン接種後症候群患者では、さらに7倍もの慢性的な抗体産生を起こしているので、免疫疲労および調節不全を起こし、肺炎球菌抗体⼒価の低下などを起こしている可能性もあります。医療従事者の中で、B型肝炎ウイルスの抗体価が、新型コロナワクチン接種後一時的に陰性化してしまった人がいます。新型コロナワクチン接種後症候群では、一時的ではなくずっと継続してしまっているのでしょう。つまり、免疫力の低下、免疫不全状態になっているかもしれません。抗体はずっと高い必要はなく、抗原が体内に入ってきたときに迅速に上がればいいはずです。

抗体がずっと高ければ、ずっと新型コロナウイルスから保護されていると思っている人もいるかもしれませんが、この抗体が次に侵入してくる新型コロナウイルスに有効であるかどうかはわかりません。さらに、他の抗原に対して防御能が大きく低下してしまっている可能性もあるのです。

スパイクタンパクの毒性だけでなく、抗体との免疫複合体の様々な臓器系への沈着が⼼膜炎、⼼筋炎、頭痛、内分泌機能障害、炎症性腸疾患、憩室炎、ベル⿇痺などを起こしている可能性もあります。

新型コロナワクチン接種後症候群では、その時点で必要がない抗体を大量に産生してしまっています。逆に考えれば、ワクチン接種による新型コロナワクチン接種後症候群は、長期間スパイクタンパクへの曝露量が大幅に増加していることが示唆されます。毒性のあるスパイクタンパクにより、様々な臓器障害のリスクが高まっていることも示唆されます。

このワクチンを推奨、というよりもほぼ強制した、国の責任、ワクチンを作っている企業の責任、専門家という名のもとに国民に接種を強く推奨した医師たちの責任は重大です。

「SARS-CoV-2 Semi-Quantitative Total Antibody Correlates with Symptoms of Long COVID in Both Vaccinated and Unvaccinated Subjects」

「SARS-CoV-2の半定量総抗体は、ワクチン接種者と未接種者の両方において長期COVIDの症状と相関している」(原文はここ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です