医療の世界は、患者を患者のままにとどめておく仕組みがいっぱいです。スタチンやPPI(プロトンポンプ阻害薬)など、マッチポンプ薬ばかり日常で処方されまくります。そのPPIへつながる処方カスケードは高血圧の薬にあるかもしれません。
高血圧の患者が良く飲んでいるカルシウム拮抗薬は逆流性食道炎、胃食道逆流症を起こします。
今回の研究では、高血圧に対してカルシウム拮抗薬を処方されている371人(平均年齢64.9歳)が対象です。241人は以前に消化器症状がありませんでした。これらの無症状患者の35.3%がカルシウム拮抗薬開始後に消化器症状を発症しました。最もよくみられた誘発症状は、ニフェジピンによる胃酸逆流、ベラパミルによる胸やけ、フェロジピンによる胸痛でした。
130人の患者はカルシウム拮抗薬開始前から消化器症状を呈していました。逆流症状の悪化に関して、既存症状のある患者の45.4%がカルシウム拮抗薬開始後に症状の悪化を報告しました。アムロジピンでは61.3%が悪化しました。(表は原文より改変)
| 胸焼け | 胃酸逆流 | 胸痛 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 頻度 | 重症度 | 頻度 | 重症度 | 頻度 | 重症度 | |
| カルシウム拮抗薬 | % | % | % | % | % | % |
| ニフェジピン | 31.6 | 31.6 | 27.3 | 40.9 | 80.0 | 60.0 |
| アムロジピン | 40.0 | 25.0 | 43.5 | 34.8 | 75.0 | 75.0 |
| フェロジピン | 33.3 | 14.3 | 42.9 | 28.6 | 0.0 | 0.0 |
| ベラパミル | 29.4 | 17.6 | 22.2 | 16.7 | 33.3 | 33.3 |
| ジルチアゼム | 0.0 | 0.0 | 7.7 | 0.0 | 25.0 | 25.0 |
| 合計 | 44.1 | 28.8 | 45.8 | 40.7 | 15.2 | 13.6 |
上の表は、それぞれのカルシウム拮抗薬による症状の頻度の増加や重症度の増加の割合を示しています。ニフェジピンは胸痛が80%で増加し、重症度も60%で増加しています。それ以外の薬でも、頻度や重症度が増加している人が多いですね。ジヒドロピリジン系(DHP:アムロジピン、フェロジピン、ニフェジピン)の方が悪化が多くなるようです。既存の非心臓性胸痛のある患者では、53%(9人)で胸痛が悪化し、これもまた主にDHPを服用している患者(9人中7人)に見られました。カルシウム拮抗薬開始後の逆流症状の増加の可能性は、DHPではないカルシウム拮抗薬を服用した患者と比較して、DHPを服用した患者で2.7倍高くなりました。
患者の44%が現在の逆流症状に関連する診断検査を受けていました。これは内視鏡検査、バリウム造影検査、またはその両方の形で行われました。DHPを服用している患者が全検査の61%を占めていました。最も多かった結果は、患者の45%で症状の原因が「不明」だったことで、次いで患者の30%で食道炎が見られました。食道炎はカルシウム拮抗薬によって誘発または悪化した可能性があります。30人の患者を対象とした同様の前向き研究では、17%が消化器系の検査を受けており、全員がDHPを服用していましたが、いずれの場合も症状の原因は見つかりませんでした。
カルシウム拮抗薬は下部食道括約筋(LOS)圧を低下させることが知られています。狭心症にカルシウム拮抗薬が使用されていることを考えると、カルシウム拮抗薬がによって誘発される逆流により、頻繁な狭心症発作やその重症度の悪化が生じる可能性があります。実際には胃食道逆流の症状なのですが、それによって狭心症の悪化と考えることが薬物療法の増加を促し、それが逆流を促進するという、患者にとって悪循環を起こす可能性があります。医療にとっては好循環ですが。
医療システムに乗っかると、次々に病気が増加してしまいます。
逆流性食道炎は糖質過剰症候群です。しっかりと糖質制限をして、逆流を減らしましょう。
「Do calcium antagonists contribute to gastro-oesophageal reflux disease and concomitant noncardiac chest pain?」
「カルシウム拮抗薬は、胃食道逆流症およびそれに伴う非心臓性胸痛の一因となるのか?」(原文はここ)
日常的に痛み止めや胃薬、目薬や日焼止等の薬を常用している人の割合は
とても多そうです。
マッチポンプで医療費の無駄、だけならまだしもそもそも健康い損ねてしまう。
これらの習慣には、プラセボ的な安心感というご利益しかないのではないでしょうか。