がんおよび心血管疾患は、アメリカにおける死因の上位2つであり、日本でもがんが1位であり、心疾患が2位、老衰が3位、脳血管疾患が4位なので、心疾患と脳血管疾患を合わせて心血管疾患とすると、第2位になります。
心血管疾患のリスクを高める慢性疾患として高血圧と高脂血症(脂質異常症)があるとされていますが、高血圧と高脂血症が本当に危険なものだとしたら、超高齢者ではこれらの疾患の有病率は低くなっても不思議ではありません。
今回の研究では、733,919人の100 歳以上の高齢者と10,411,646 人の死亡者を分析しました。100 歳以上の高齢者では、高血圧(62.9%)と高脂血症(41.2%)が一般的で、糖尿病は中程度(16.1%)、肥満(3.2%)とがん(0.5%)はまれでした。(図は原文より)
上の図は10,411,646 人の死亡者を対象とした死亡時年齢分析です。がんの罹患率は 6 つの主要なタイプすべてにおいて逆 U 字型の曲線を描き、60 ~ 69 歳でピークに達し、100 歳以上では低下しました (肺がん、1.9% ~ 0.04%)。高血圧は 30.3% (18 ~ 39 歳) から約 80%(80 ~ 99 歳) まで上昇し、100 歳以上でも高いまま(74.5%)なりましたが、高脂血症は80 ~ 89 歳 でピーク (70.2%)に達した後、50.2% まで低下しました。
肥満と糖尿病はどちらも中年期にピークに達し、その後低下しました (肥満、24.1% ~ 4.3%、糖尿病、29.6% ~ 11.4%)。
つまり、100歳を超える超高齢者では高血圧があることも高脂血症があることも普通のことであり、特に高血圧は老化と共に動脈硬化が進むので、全く有病率の高さは不思議ではありません。逆に言えば高血圧や高脂血症は死ぬほどの疾患ではないということです。
一方、糖尿病は70代でピークに、肥満は40代から70代でピークになっています。100歳を超える場合、肥満や糖尿病は非常に少ないことを考えると、これらの疾患や代謝異常は長生きを妨げるものになると考えられます。
健康という定義は難しいですが、高齢者である程度の高血圧や高コレステロールは健康の証拠なのかもしれません。高齢者では、それを無理にコントロールすることの方が有害である可能性があります。コレステロールが高い方が長生きであることは多くの研究で示されています。(「またまたコレステロールパラドックス」など参照)
100歳以上の超高齢者では、「100歳以上の高齢者では医学的な心血管危険因子から見ると不健康?」で書いたように、医学が決めた危険因子というのは、本当に意味があるのかどうか疑問を持たざるを得ません。
高齢者の多くは、以前の記事「多剤併用をやめよう」などで書いたように、大量の薬(ポリファーマシー)により、弱らされて、命を縮められている可能性があります。
また、「高齢者の高血圧の治療は死を早めるかもしれない その1」「その2」「その3」「高血圧の薬で血圧を下げられた高齢者は死亡率が高い」で書いたように、高血圧の治療により、死を早められている可能性もあります。
高齢者になったら高血圧の薬などの断捨離が必要かもしれません。もちろん、高齢者になる前から、糖質制限をしていれば高LDLコレステロール血症は治療する必要はありませんが。
私は別に長生きしたくはありませんが、死ぬまで健康でいたいと思っています。そのために、可能な限り医療には頼らないように、糖質制限を選択しています。
「Hypertension, but Not Cancer or Obesity, Is Compatible With Extreme Longevity: A Multi-Institution Analysis of 733,919 US Centenarians」
「高血圧は超長寿と両立するが、がんや肥満はそうではない:米国在住の733,919人の百歳以上の高齢者を対象とした複数機関による分析」(原文はここ)

糖質制限で、
健康的な高血圧と高コレステロール
を目指します!
鈴木武彦さん、コメントありがとうございます。
鈴木武彦さん、コメントありがとうございます。
良いですね!