ウルトラマラソンと血液検査2026

6月28日にウルトラマラソンのレースがあって、すでに数日が過ぎています。今年も大好きなサザンオールスターズの曲を聴きながら走り続けた100km。レースの次の日は、これほど深く眠れるのか?と思うくらいの爆睡でした。やっと時間間隔が通常に戻ってきました。3日もすれば、階段もかなりスムーズに昇り降りできるようになります。4日後の木曜日にはペースはゆっくりですが10km走れるほどに回復しています。人間の身体ってすごいですね。

それにしても、80kmくらいからもう脚が残ってないと思いながら、90kmから復活するというのは不思議です。つまり、脚が残っていないのではなく、「脳の罠」で、私の脳が限界が来る前にやめさせようとしていただけでしょうね。ゴール間近ではペースが上がっているので、全然脚は残っていたわけです。そして、ゴールした途端、脚が非常に重くなり、帰りのバスの数段の階段さえもつらい状態。ちょっと前まで走れていたのに……。ゴールしたと脳が思ったら、脳が体を回復モードに切り替えてしまっているのではないかと推測します。

思い出してみれば、初めてのウルトラマラソンでは、後半、エイドで補給をして立ち止まるたびに、脚の筋肉が固まり、動き出すのに苦労しました。脳がウルトラマラソンというものをはじめて経験するので、どこでモードを切り替えるのかわからず混乱していたのでしょう。しかし、今ではエイドで止まっても、すぐに走り出せます。そしてゴールについたら体が固まってきます。不思議です。

さて、毎回ウルトラマラソンの前後では血液検査を行っています。(古いデータはサイト内の検索で「ウルトラマラソン」「血液検査」と入力してご覧ください)レース前は木曜日の早朝に採血、レース後は月曜日にホテルの食事を摂った5時間後くらいの昼に採血です。

レース前 レース後 レース前 レース後 レース前 レース後 レース前 レース後
検査項目 23.06.23 23.06.26 24.06.27 24.07.01 25.06.26 25.06.30 26.06.25 26.06.29
白血球数 4250 5230 4590 8930↑ 3940 9070↑ 4210 7250↑
赤血球数 462 410 430 413 430 415 440 408↓
ヘモグロビン 14.3 12.6↓ 13.6 12.9↓ 13.5 12.8↓ 13.8 12.7↓
血小板数 20.9 16.2 17.9 17.3 19.3 17.0 15.6 15.4
総蛋白 7.6 6.7↓ 7.4 7.3 7.0 6.8 7.0 6.7
アルブミン 4.8 4.4 4.8 4.7 4.6 4.5 4.5 4.4
総ビリルビン 0.9 1.6↑ 1 1.9↑ 0.8 1.7↑ 0.9 2.0↑
直接ビリルビン 0.2 0.3 0.2 0.4 0.2 0.3 o.2 0.4
AST(GOT) 20 40 18 124↑ 41 46 33 63↑
ALT(GPT) 38 27 25 37 73 35↓ 57 36↓
LDH 144 190↑ 152 303↑ 168 212↑ 164 230↑
CPK 83 990↑↑ 89 3881↑↑ 99 940↑↑ 91 1634↑↑
BUN 24.9 26.8 24.2 23.2 24.8 29.4 29.8 26.1
クレアチニン 0.72 0.71 0.75 0.76 0.82 0.82 0.79 0.74
ナトリウム 138 137 140 137 140 135↓ 142 137
カリウム 4.2 3.8 4.5 3.1↓ 3.8 3.2↓ 4.0 3.5↓
クロール 102 104 104 98 104 99 106 102
カルシウム 9.2 8.7 9 9.3 8.8 9.0 9.1 8.2↓
85 100↑ 86 120↑ 68 106↑ 107 128↑
フェリチン 22.8 59.4↑ 43.8 77.1↑ 40.0 79.1↑ 50.2 93.1↑
CRP 0.17 2.28↑↑ 0.05以下 2.73↑↑ 0.05以下 3.85↑↑ 0.05以下 3.66↑↑
中性脂肪 34 23 41 41 115 40↓ 96 22↓
総コレステロール 357 303↓ 389 357↓ 379 350↓ 380 340↓
HDLコレステロール 106 96 110 105 106 104 102 104
LDLコレステロール 221 178↓ 254 219↓ 238 212↓ 236 198↓
血糖 97 91 86 90 96 90 94 85

昨年までの3年間は暑い中のレースでした。今年は非常に涼しいレース。気温と血液検査の結果はあまり関連がないようです。

3年前は白血球増加がほとんど起きていなかったのですが、それの方がイレギュラーで、今年も昨年、一昨年同様にやはり白血球は増加しました。炎症の所見のCRPの上がりもそこそこです。

一昨年過去最高のCPK3881をたたき出しましたが、昨年は940と普通程度の上昇にとどまりました。そして今年は1634です。CPKの上がり方は暑さとか、体のダメージとか、途中のサプリとか、水分補給の仕方とか、何が影響しているのか全くよくわかりません。

レース後の筋肉痛はいつも非常に酷いですが、今年は昨年と比べるとどうだったか?昨年の筋肉痛の記憶は私の脳には残っていません。しかし、今年はレース後のホテルでの着替えで、脚を脚の力だけで持ち上げることができず、ズボンを履くのに、座って手を使って脚を持ち上げないとなりませんでした。

溶血はいつも通り起きていて、ヘモグロビンは低下しています。ビリルビンも上がり、鉄も上がっていますね。たくさんの血球を踏みつぶしてしまいました。

今年も総蛋白およびアルブミンの低下は非常に少ないですね。

カリウムも結構低下しました。何が影響しているのか不明です。ゴール後から時間が経っていますし、その間に食事もしているので。推測すると、レース直後は溶血で一時的にカリウム値が上昇し、それを補正するために尿中に排泄する量が一時的に高まったのではないかと考えています。

昨年を除いて毎回カルシウムが少し低下するのですが、今年はかなり下がっています。理由はわかりません。

フェリチンも炎症でレース後増加していますが、増加しても大した値ではありません。

脂質系の総コレステロール、LDLコレステロールはレース後に低下しています。体中の細胞がコレステロールを欲しているのでしょうかね。逆に普段からコレステロールが低い人は、レース後にどれくらいの値になるのか知りたいですね。

肝機能系のAST、ALTはここ数年興味深い変化をしています。レース前のALTがやけに高く、表には示していませんがγGTも3桁になっていました。しかし、レース後はASTは上昇(筋肉の崩壊によるもの)していますが、ALTは低下し、γGTも正常値までは下がりませんが、かなり低下しました。

以前の記事「運動と肝機能障害」でも考察しましたが、結局よくわかりません。レース前に低い値のときは上昇し、高い値のときは低下しているように見えます。

中性脂肪も昨年同様、レース前が、通常の私の血液では考えられないほど高く、レース後は爆下がりです。

中性脂肪について一つ考えられるのは、採血の時間です。レース前は前日の夕食後から約10時間後の採血です。食事の影響が残っていた可能性が考えられます。しかし、レース後の採血はホテルの朝食(糖質はほとんど摂っていませんが)の5時間後です。んー、なんでだろう?

昨年も今年も、レース前の2.5か月くらい、結構ハードな練習をしていることが何か影響でもしているのでしょうか?

いずれにしても、これらの血液検査はある瞬間のデータしかありません。過酷なことをして、身体を傷めつけても、人間の体は意外とすぐに回復して、元の数値に戻ることが多いと思います。そして、このダメージから回復することにより、より強くなれると思います。

しかし、毎回書きますが、人間の体はこれほどの過酷な運動を行っても、この程度の変化に抑えているのです。数日筋肉痛が辛いですが、60歳前の体でも、すぐに元に戻ります。素晴らしい機能を備えています。そして、逆に、激しい運動もしないのにデータが非常に崩れている人は、どれほど人間の本来のメカニズムに反したことをしているか?代謝が異常な状態か?または、どれほど炎症や酸化ストレスなどのよるダメージのある状態なのか?ということを考えた方が良いのかもしれません。

まずは食事、そしてウルトラマラソンほど不健康な運動ではない、適度な運動をしましょう。

One thought on “ウルトラマラソンと血液検査2026

  1. 現役医師が、実感に基づいて分析しても謎なのに、身体の全てを
    わかったようなこと言う
    「専門家」はあてになりません。

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