コレステロールは悪者扱いされているのに、実際にはコレステロールが低い方が死亡率が高いという論文がいくつもあります。それなのに、医師はコレステロールを下げろ、と言い続けます。
今回の研究では、東アジア(台湾)のデータを使用し、374,354人を対象としています。追跡期間の中央値は10.0年でした。(図は原文より)
上の図は、LDLコレステロール値と死亡率の関連です。 Aは全原因死亡率。Bはがん。Cは冠動脈疾患、Dは出血性脳卒中、Eは肝硬変のそれぞれの死亡率です。LDLコレステロールが110~129 mg/dLを1としています。死亡リスクの最低値は、LDLコレステロールでは約120 mg/dL、総コレステロールでは約200 mg/dLで観察されました。
全原因死亡は、LDLコレステロールが100~179 mg/dLまでの範囲では、有意なリスク増加はありません。180以上では1.12倍でした。しかし、100未満では1.24倍、70未満になると1.58倍にもなります。
がんの死亡率は右肩下がりで、LDLコレステロール値100未満では1.23倍、70未満では1.58倍です。肝臓がんだけを見ると、70未満だと2.75倍の死亡率です。
心血管疾患では、LDLコレステロール値180以上だと、1.59倍です。ただ、100未満でも1.15倍です。心血管疾患でさえLDLコレステロールが低い方が良いとは言えません。
出血性脳卒中だけを見れば、70未満では2.61倍の死亡率です。
肝硬変はもっとひどく、LDLコレステロール値100未満では2.32倍、70未満では4.52倍です。
上の図は、性別による低コレステロール(左側:総コレステロール<160 mg/dLかつLDLコレステロール<100 mg/dL)および超低コレステロール(右側:総コレステロール<130 mg/dLかつLDLコレステロール<70 mg/dL)の寿命短縮効果を示しています。
コレステロール値が低い人は1.1~4.2年の寿命が短縮し、コレステロール値が超低い人は2.7~9.2年寿命が短くなりました。
これでもまだあなたは、LDLコレステロールが低くて安心していられますか?
LDLコレステロールは数値が問題ではなく、質が問題です。インスリン抵抗性が高いLDLコレステロールは質が悪いですが、糖質制限をしているLDLコレステロールは質が良いLDLです。
まずは糖質制限ですね。
「Associations of low cholesterol with mortality among an East Asian population: evidence from the large prospective MJ cohort」
「東アジア人集団における低コレステロールと死亡率との関連性:大規模前向きMJコホート研究からのエビデンス」(原文はここ)

